衝撃的なフルコース 知食賞味会

「サンプル百貨店」　でご招待いただいた　「知食賞味会」　　（なんて幸運！ご招待♪　の経緯は　コチラ♪）　
品川駅前の　ホテルパシフィック東京　メリディアン　30階にあるフレンチレストラン　ブフドールにて開かれました。

レストラン入り口で受付を済ませると、食前酒が振舞われます。　

キレイな特製カクテル達 　品川の夜景を見ながら乾杯～



なんだか　エグゼクティブな香りがスルー！


さてさて、時間になり、席に案内されました。
まずは、ホテルの副支配人から、今日の会の趣旨とメニューについての説明です。


ここまで読んで、「知食って何？」、と思った方も多いと思います。

知食とは、簡単に言うと　健康に配慮してカロリー、塩分を抑えたフルコースのメニューのこと、作る際には厳しい基準を設けているため、NPO法人「知食の会」　が認定したホテル、料理人のみが作るのをゆるされているそう。

ホテルでは、リーガロイヤルとココ　ホテルパシフィック東京　のみで食べる事ができるみたい。

その厳しい条件とは例えば、フルコースの総カロリーが360kcal以下で、使用する塩の総量が２．２ｇ以下、それなのにおいしく満足感があること・・・などなど。　（※普通のフレンチフルコースですと、およそ　カロリー　1500kcal、塩分4g）　（さらに詳しく知りたい方は記事最後のQ＆Aを見てください。）


更にメニューを見てビックリ。
浅はかな私は、　低カロリーメニューというと　コンニャク、豆腐　などの食材を連想しちゃいます。　
でもこのメニューではそんな食材一切ナシ。　肉、魚、フォアグラまである　どういう事？


そんなお料理　やっぱり信じられない　

・・そんな私の思惑をよそに、フルコースの始まりです。　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



とても落ち着いた店内、窓から見える品川の夜景が素敵。



しかし、「和やかな店内とは対照的に、厨房は戦場のようだ・・」　とシェフが仰ってました。　それもそのはず、実に手間をかけた料理なのです。
それを今回６０名程のお客様に、絶妙のタイミングで一気にサーブする。スゴイです。


　ではココから、料理の感想です


　前菜（フォアグラ入りささ身のサラダ）



色々説明を受けた後でも　まだ半信半疑の私に、一品目から衝撃的な出会い！

フォアグラと野菜の千切りをささ身で巻いて、酢とブイヨン、ハーブで味付け。
酢がほどよく利いて薄味を感じさせないしっかりとした美味しさ。（本当に塩分控えめとは感じられないから驚き！）　鶏肉もやわらか♪
妊婦食の経験から、塩分控えめのテクの一つは酢を上手に使うことと分かってましたが、もう、うっとりです。

　塩分OFFポイント　　食材全てに下味が付いている訳ではないようです。メリハリをつけて塩分カット。　食塩水を食材表面に薄く塗る・・なんて技もあるようです。　このような料理をいただくと、普段の食事がいかに塩分過多かと思い知らされます。



　タマネギのクリームスープ



これはさすがに、一口目は塩気が薄いと感じました　
スープの塩分を落とすのって、難しいのだろうな。
でも、不思議な事に、飲み進むにつれて、薄いと感じた塩分がそれほど気にならなくなります。
味わうほどに、玉葱の甘み、コンソメの奥深い味を堪能できて幸せ

　カロリーOFFポイント　　スープの上にのっているクリーム、実は牛乳を泡立てたもの。　コレでカロリーをおさえているそうです。



　魚料理（平目のグリエ　オレンジ風味）　




網焼きの平目にオレンジソース、生のオレンジを添えた一品。
野菜もヒラメも絶妙の火の通し加減、平目の中心はほんのりレアでやわらか。
そして、添えられたオレンジの甘みの強さにはびっくり。
主人は、甘いオレンジソースに網焼き平目の焦げの苦味が少しずつ混ざっていくのを計算した高度な一品だと感じたそうで、とても気に入っていました。

　満足度UPポイント　　つけ合わせの野菜などは、素材の良さで甘みがあるのです、じっくりゆっくり味わい、それにわりと歯ごたえがあるので良く噛み噛み。　コレって満足感を出す為の隠れた演出なのかな？　なんて。



　肉料理（仔牛の炙り焼き　エストラゴン風味）



牛ヒレ肉がとってもやわらか。　それにエストラゴンの風味が絶妙。
ほのかに香るにんにくがまた素材の旨さを引き立てています。
お肉すごく美味しい、ソースにも感動しちゃった　。
お肉は７０ｇ・・少し控えめですね、でも　焼肉の食べ放題に行くよりも、極上の肉を味わって少しだけってスタイル、いいなぁ。

　カロリーOFFポイント　　野菜は油で炒めず、蒸したりゆでたり。　お肉は網焼き、脂を落とします。
支配人の説明の時に見た説明ビデオでは、例えば鶏肉だと皮をとり、網焼きで脂を落としてから氷水に投入、旨みを閉じ込め、更に表面の脂を落とす　なんてスゴイ手間をかけカロリーを抑えてました・・・脱帽。



　知食特製パン、コーヒー、デザート　



デザートはアプリコットと豆乳のプディングで目玉焼きに見立てた一品。チョコレートソースが美味しい♪　甘みもボリュームも大満足。

　カロリーOFFポイント
豆乳のプディングにカロリー０の甘味料（ラカント）を使っていました。


今回、白ワイン1杯サービス。(80Kcal／１杯)　　パンはおかわり自由　でした。(30Kcal／1個)
このカロリーは　知食メニュー　360Kcal　には含まれません。
自分の体調に合わせて、食べた分のカロリーを足すシステムです。


１皿ごとの成分表が付くのも知食ならでは。　細か～くかいてあります。　見る？


　主人は、初め「帰りにラーメンを食べようかな？そんなに満腹にならないよな？」　などと考えていたようですが、食後は、かなりの満腹感、満ち足りた気分。　しかも、腹持ちも良かったです。　フルコースなのに胃にやさしいところもｇｏｏｄ


このお料理、1食　11,500円（要　4日前までに、2名以上で予約）詳細はコチラからどうぞ。　　　　“知食”　CHISHOKU ～知的に美食～


　まとめ
糖尿病、高血圧やダイエット中の人のように、 カロリー制限や塩分制限をしていてなかなか外食できない人が気兼ねなく戴けるお料理、しかも、ご一緒するご家族のかたも大変満足する料理だと感じました。
また、食とは？　健康とは？　を考える良い機会にもなりました。

「もう少し安かったら嬉しいな～」　とは思いますが、すごいアイディアと惜しみのない手間、美味しく信頼できる料理、衝撃的で話題にもなっちゃう・・・これなら　大いにお勧めしちゃいます　


　そして、そして・・、
その日は、知食　新メニューの発表会ということで、そうそうたるメンバーが参加されていたようでした。
（なぜB級夫妻の私達がその場にいるのか不思議になってしまうくらい・・。）

ホテルの副支配人が席に挨拶に見えたり、　あちらでは、サンプル百貨店の社長、副社長、雑誌小学館Lapitaの編集長、もう一組招待された会員の方　とお話する機会もありました。
皆さんステキな方で、夢のような時間を過ごせて、もう、とっても幸せ　　ありがとうございました。



（おまけ「知食」旅ゴハン風Q＆A）

Q：そもそも「知食」って？
A：NPO法人「知食の会」が、同ホテルのシェフと組んで考案した特別なメニューで、一言でいうと、糖尿病や高血圧の人（及びその予備軍）でも安心して食べられるフランス料理のフルコースのこと。厳密な定義があって、
　１．フルコースの総カロリーが360kcal以下であること。
　２．使用する塩の総量が２．２ｇ以下であること。
　３．食材は厳選され、原則として旬のものであること。
　４．美しくゴージャスであること。
　５．おいしく満足感があること。　　　だそうです。

Q：なんで「知食」っていうの？
A：知食の会発起人である田中さんが、重度の糖尿病を患った経験に基づき、健康で長生きするためには、食を知らなければならないとの考えから命名されたそうです。

Q：どうやってそんな料理を作るの？
A：本文でも書きましたが、例えば鶏肉は脂身をはずして網焼きにした後、すぐに氷水にとって・・・いや、とにかく料理人の技術を尽くした、とても手のかかった料理だそうです。　真空調理！なんてスゴイ技術も使われているそうです。

Q：一般の人でも食べられるの？
A：知食は病院食でないので、一般の人でもOK。ホテル副支配人さんは、健康に気を使われる方、ダイエット中の女性にも是非食べてほしいとおっしゃってました。但し、とても手がかかるため、パシフィック東京でも、2名以上で4日前までにご予約とのこと。

以　上