東京都がカジノ誘致を検討している件についてのアンケート結果(第2弾)
東京都は、石原慎太郎元都知事が「お台場カジノ誘致」をうたって以来、臨海部へのカジノ誘致を検討しています。小池都知事も、就任以来、都議会や記者会見で「国の動向を注視し」「IR(カジノ)のメリット、デメリットについての調査を進めていく」と繰り返しています。
東京都は、申請期限(2022年4月28日)までに、IR(カジノ)の申請をしなかったのですが、それでも、東京都は、現在も「カジノのメリット、デメリットを検討するというスタンスに変わりはない。」としています。
カジノいらない!東京連絡会は、この度、統一地方選挙(市区町村長選、市区町村議選)に先立ち、東京都内の各政党・政治団体(会派)および江東区長立候補予定者向けに、IR(カジノ)誘致に賛成かどうか、臨海部のまちづくりをどのように考えるかなどについて、アンケートを実施しましたので、その結果を公表します。
第1弾として、すでに、各政党・政治団体(会派)のアンケート結果を公表しています。
今回は、第2弾として、江東区長選挙への立候補予定者のアンケート結果を公表します.
※ IR(日本語では「特定複合観光施設」)は、カジノ施設を収益面での原動力とする統合型リゾートのことです。
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カジノいらない!東京連絡会では、立候補が見込まれた芦澤令子氏、木村弥生氏、山﨑一輝氏の3名に対して、告示前に、アンケートを実施しました。
芦澤令子氏から、以下の回答を頂きました。木村弥生氏、山﨑一輝氏からの回答はありませんでした。
江東区長選挙立候補予定者
◆芦澤 礼子 氏
Q.1. 東京都臨海部にカジノを誘致することについて
反対
理由: カジノはそもそもギャンブルであり、何ものも生み出さず、人々から搾取するばかりである。
カジノの入る建物はショッピングセンターやホテルが入った完結した場所であることが考えられ、周辺の町には恩恵があるとは考えにくい。それどころか治安が悪化し、教育にも悪影響が及ぶ可能性がある。臨海部は江東区民の生活の場として整備すべきである。
Q.2. 「東京国際クルーズターミナル」を海外のカジノ客を受け入れるターミナルにすることについて
反対
理由: 1の設問の回答とほぼ重複するが、加えて東京クルーズターミナル自体がコロナにより現在稼働していない状態であり、今後外国から客船が入ってくる可能性はあるかもしれないが、利便性に欠ける立地である。海外からの旅行者の関心は主に日本文化や日本の自然、景観等であり、カジノが目的の旅行者はマカオやラスベガスなど既にコンテンツが揃っている都市に行くのではないか。
Q.3. カジノはギャンブル依存症を増やし、カジノで損をした人のおカネが収益になるしくみですが、「稼ぐ東京のためにカジノで国内外から人を集める」ことについて
反対
理由: 東京には、すでに外国人にも人気がある魅力的な場所が多い。新たにカジノをつくるよりは、今の東京の魅力を再発見し、キャンペーンする方が「稼ぐ」目的にもかなっている。
Q.4. コロナ禍で密室にあるカジノは感染源になりやすく、オンラインカジノが急速に広がるなかで、政府がIRカジノのスキームを進めることについて
反対
理由: オンラインカジノはどこでも参加できる利便性が評価され、コロナ禍で急速に広まっている。カジノが好きな方にも、わざわざリアルなカジノに出かけていく意味はすでに失われているのではないか。リアルなカジノが儲かるという政府の認識は、遅れていると言わざるを得ない。
Q.5. 臨海部のまちづくりについて、お考えを自由にお書きください
臨海部のまちづくりについて、あなたのお考えを自由にお書きください。
安い家賃で入れる低層の公営住宅、高齢者施設、子どもの居場所、障がい者のための施設などを公園を中心として配置し、区の中心部とはコミュニティバスで結んで、利便性と居住性が両立する街をつくる。小劇場やミニシアターなどの文化施設もあると更に良い。
◆山﨑 一輝 氏
無回答
◆木村 弥生 氏
無回答