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夏の虫 三題

2023年07月13日 | ぼくの博物誌
最近お目にかかった昆虫三種のお話です。



カノコガ Amata fortunei

子供の頃は夏の朝によく見かけた虫でした。ラジオ体操の行き帰りなどに道端で頼りなくふわふわと飛ぶ様子をよく見たものです。

写真は、物置の扉に止まっていたものをiPhoneで撮りました。早速、名前を調べようとしましたが、写真上に示された虫マークに気付きタップしてみると瞬時に結果が示されました。今は親切にもSiriが調べてくれるのですね。さすが、AIの時代!もう、パソコンで「黒地に白い斑点のある蛾のような…」などと入力しなくてもいいのです。楽になったのか、調べる楽しみが奪われたのか…



ツマグロヒョウモン(メス) Argyreus hyperbius

こちらは、散歩の途中で見かけた蝶ですが、初めて見ました。活発な感じで飛び、オレンジ、紺、白と派手な色どりです。
これも、名前が分からなかったので、上記同様画像上の虫マークをタップして即座に判かってしまいました。



ウラギンシジミ Curetis acuta paracuta

こちらは、ウラギンシジミ(下向きに止まっています)。真っ白で蛾のようにも見えましたが蛾ではなくシジミチョウの一種でした。
デジタル一眼レフで撮影しましたが、パソコンで調べてもモンシロチョウの仲間が出てくるだけで判らず、業を煮やしてiPhoneに転送、上記の方法で教えてもらいました。

恐らく、大量の画像を検索しているのだと思われますが、それにしても速いし、正確です。少なくとも、素人が昆虫を特定する手段としては抜群でしょう。
調べる楽しみがなくなった、と言っても、私の場合は、ネットで検索をしているのですから、結局は同じことです。

しかし、昆虫については、画像を見れば分かることですが、抽象性の高い問題では正解かどうかは難しいところがあります。まして、その根拠が示されなければ信頼性に大変問題があると言えるのではないでしょうか。


何度も例にして恐縮ですが、牧野富太郎をモデルにしたNHK朝ドラの『らんまん』で、植物の特定のために大量の蔵書を調べ上げてやっと新種の判断に至るというシーンがありました。インターネットのなかった時代は、本を片っ端から調べる他はありませんでした。資料と格闘し、自ら知識を習得していく様子が、なにやら懐かしく思えました。

子供の頃は、昆虫の名前を教えてくれる人はいませんでした。家族は一般的な虫の名前は知っていましたが、そこまででした。今は、スマホがあれば、知らないままでいることはできない、と言ってもよいのではないでしょうか。変な表現ですが(笑)。


iPhone SE/2
Nikon D5600 / AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G


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