かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

骨密度

2024年07月09日 | 今日のワタシ
人工関節置換術を受けてから5年がたつ。

先日、新幹線に乗り遅れそうになって、バス停までの数メートルと駅構内を走ったら、昔走り回っていた頃と同じ感覚に近かったので、驚いた。

手術前はもちろん痛み止めを毎日飲まずにはいられない状態で、杖をつかなければ歩けなかったから、何年も走ったことがなかった。

術後、関節の痛みはすぐになくなったけれど、筋肉の衰えがひどかったので、日常の歩行に不安を感じなくなるまでに数か月、階段の昇り降りがそれほど苦痛でなくなるまでには1年か2年はかかった気がする。

リハビリや日頃のストレッチ、散歩、ジムでのトレーニングなどの効果が久しぶりに実感できた瞬間だった。

いまでも定期的に整形外科でチェックを受けている。

久しく骨密度を測定していなかったので、検査してもらった。
同年齢の平均値にくらべて悪い数値ではなかったけれど、前回と比較すると若干減少。
自然の経過範囲内とはいえ、ちょっとガックリしたが、現状を知ることは、改善のための第一歩なわけで、検査してよかった。

骨密度を維持するための3大要素は、カルシウム、ビタミンD、カリウム。
食事から摂取するのが理想的。
もちろん、適度に運動で骨に刺激を与えることも重要。

おいしい干しエビを買ってあるので、サラダやご飯にちょこちょこふりかけている。



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もしも吸っていたら

2024年07月06日 | 新喫煙防止教室
久しぶりに学校へ直接出かけてタバコの授業を行った。

市内のN原小学校の5年生42名。

この学校は何年も前から出張授業を行っていて、子どもたちがいつも良い反応をしてくれるので、行くのが楽しみなんである。

いつだったか、校長先生に理由を尋ねたところ、おそらく地域と学校が良い関係にあるから、というようなことをおっしゃっていた。
地元自治会と学校が一緒になって、3世代が参加するようなイベントがよく行われているのだという。

今回行ったのは喫煙防止教育とがん予防教育の内容をミックスさせたニューバージョン。

学校側に許可をいただいて、来日中のEも授業参観。

予想通り、最高に楽しい授業だった。

児童A「家族が吸ってるんですけど、どうしたらいいですか?」


児童B「個人的なことをひとつ聞きたいんですけど、私のおじいちゃんは肺がんで死んじゃったんですけど、もしタバコを吸っていなければ、今でも生きていられたかもしれませんか?」

彼女には授業を終わったあとにも、「先生は抗がん剤の研究はしていますか?わたし、興味があるんです」と話しかけられた。


児童C「先生はタバコを吸ったことがありますか?」

私『幸いなことに、1本も吸ったことがありません。昔はタバコのことを教わる授業がなかったので、たまたま吸ってみなかっただけで、運がよかったんです』

児童D「ワンチャンがなかったってことだね!」

児童E「もし吸ってたら、いまここにいないでしょ」

私『確かに。今日みんなとこうして会えたのは、タバコを吸ってこなかったからだね!もし吸ってたら、もう死んじゃってると思う』

児童 : (みんな笑顔で拍手)


子どもたちと一緒に拍手しながら、ちょっと泣きそうになった。


授業後、子どもたちに取り囲まれた。
みんなEに興味津々。

「身長どれくらいですか?」

「何歳ですか?」

取り囲んでいるのが女子ばっかりだったのには笑えた。






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好きな場所

2024年06月30日 | ドイツ生活
海外在住の友人が来日しているといったことを知人たちに話すと、必ず「どこに連れていってあげたのか?」「何処其処へはもう行ったか?」と聞かれる。

特にどこへも行かず、家でのんびりしているとか、近くの公園を散策したとか言おうものなら、びっくりされて、非難めいたことまで言われてしまう。

日本人はたいてい、ことに外国からの客人に対しては、サービス精神旺盛だからなのだと思う。

人から言われたらというわけではないけれど、天気予報を見て、今週末は出かけようということになり、Eと共に日光へ。

足元は、新調した3足目の藍染のスニーカー。


男体山は雲に隠れていたけれど、青空が所々に見え、雨は大丈夫そうだったので、中禅寺湖まで一気に上がっていった。


イタリア大使館別荘前の桟橋は一番好きな場所。

ステイホーム中に一人で訪れて、心を整えたことが思い出される。

人も少なくて、のんびり静かに落ち着けた。
いつ来ても、気持ちが良くなる。

周辺を散策したあと、湖畔のレストランで昼食をとり、東照宮へ。

こちらは観光客が多く、中国語やイタリア語、スペイン語が飛び交っている。

「ゆうめいなばしょですか?」

お互いスマホアプリで練習している片言の日本語とドイツ語の復習をしながら、東照宮入口でチケットを買おうとしたら、「お金を払ってまで見学する必要はない」と言う。

「ドネーションのつもりなら別だけど、そうでないなら、やめようよ。神社に失礼な気がするから、僕はここで引き返したい」

世界遺産に認定されて、パワースポットではあるけれど、すっかり観光地化して、一種の美術館のようになってしまっているのは確かである。

せっかく来たし、きれいになった陽明門を見たり、鳴き龍なんかも面白いと思うけれど、客人の気持ちを優先させることにした。


「こっちの苔むした灯籠のほうが(五重塔よりも)ずっと美しいよね」

同感である。



美しい自然の中にあるからこそ、神橋もきっと輝いて見えるのだ。










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金曜日

2024年06月29日 | 今日こんなことが
来日以来の一週間、平日昼間はずっと一人ですごし、掃除や洗濯をしてくれたE.

週末を楽しみにしている。

金曜日は1時間早退し、草履を買いにいった。
街の履物専門店。

選んだのは、黒い鼻緒で、ゴム底の一番スタンダードなやつ。
LLサイズ、1980円なり。

生まれて初めての草履なので、これがよろしかろうと、親切な店主のアドバイスに納得したうえで購入。

浴衣の下に着る涼しい素材のV字Tシャツと5分丈のアンダーパンツも購入した。

晩御飯は、ズッキーニの肉詰めを作った。
トマトソースもホームメイド。

こういう料理は久しぶりだな。

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お揃い感覚

2024年06月25日 | ドイツ生活
布を縫い付けてアップサイクルさせた私のTシャツをEに見せたら、すごく褒めてくれた。
もちろん褒めてもらいたくて見せるわけで・・・
猫が自分でつかまえた獲物をご主人さまに見せて喜んでもらうみたいなものだ。

「Eもこういうの欲しければ作ってあげるよ」
「YES!! 僕も長袖Tシャツに縫い付けてもらえば、お揃いっぽくなるよね!!」

というので、好きなのを綿紬の切れ端ストックの中から選んでもらった。

最初に彼が選んだのが、縞模様の遠州木綿。
私も好きな柄。
調べてみたら、「草木」という名前のついている縞模様だった。

何枚か組み合わせることも提案し、最終的にグレー(遠州木綿)と深緑(久留米絣)の無地の計3枚を選択。

縞は横ではなくて縦方向が希望というところまで本人の好みを聞いておいて、布の配置の仕方は私の裁量で。

横幅は織幅いっぱいのサイズをとったので、ちょっと大きいかなと思ったけれど、実際に着てみるとこれはこれでいい感じになったと思う。

「来月オーストリアの実家に行くときは、これを着ていく!!」とご満悦の様子のEである。




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