MRI検査はものすごく強い磁力が働くので、持ち込んだり身につけたりしていてはいけないものが、実に色々とあり、事前に担当ナースや技師が厳しく、患者に質問して、何度もチェックする。
マスクのノーズフィット部分に使われている針金も、そのひとつ。
私は人工関節置換術を受けているが、これはチタン製なので問題ない。
アートメイクとかタトゥもだめ。
色素に金属が含まれていることがあり、強い磁場に反応して火傷を負ったという報告例があるという。
カラーコンタクトも検査の時には、外さないといけないとは知らなかった。
マニキュア、ネイルアート、ジェルネイルも除去しないといけないのだけれど、実はすっかりそのことを忘れていて、いつもどおり、検査予定日の数日前にネイルサロンに行ってしまった。
クリスマス休暇前だから、金色のスタッズも付けて、きれいに仕上げてもらったのに😢
靴下履いてれば見えないから、すっとぼけて検査受けちゃおうかなあ
とか
ホントに熱くなるのか実験してみようかなあ
とか
悪魔がささやく
だけど、基本的に正直者
かなりの真面目ちゃんな性分である
素人じゃあるまいし、なんで忘れてサロンにいっちゃったんだろ😖
泣きっ面に蜂っていうくらい、どよーんと落ち込んでしまったのであった。
Eにそのことを言ったら、「ダメだよー、検査がちゃんとできるようにネイルオフしなくちゃー、頼むよー」みたいに言われてしまった。
実はここだけの話、彼は肝いりの足ふぇちなんである。
毎回ネイルサロンに行った日は、いつも写真に撮って見せて喜ばせている。
だから、カラーオフ状態で休暇を過ごさないといけないなんてEが知ったら、すごーく残念がると思っていた。
だから、ちょっと拍子抜け。
そもそも、股関節の持病のせいで、足の爪が自分で切れなくなって、サロンに通うようになった。
私自身、ネイルオフ状態の足の指なんて、もう何年も拝んでいない。
色はいつも赤。
「爪塗るなら赤がいいよ」
いつだったか、おばあちゃんがそう言っていたのを覚えていて、遺言だと思っているからである。
ネイリストのNさんも毎回「やっぱり赤ですね!」と、季節にあった赤を提案してくれる。
それなのに
それなのにい!
クリスマスだぜ?!
あたしの爪は赤いドレスを脱がなきゃいけないなんて!!!
そんなことを思ったら、自分自身がすごく可哀想になって泣けてきた
たかがねいる、されどネイル
そもそも、なんでこんなウキウキしてるはずの時期に、作務衣みたいな化繊のダサい検査着姿で、検査受けてなきゃいけないのさ