goo blog サービス終了のお知らせ 

かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

サービス終了

2025年04月15日 | 今日こんなことが
昨日突然、goo blogサービス終了のお知らせがあり、目を疑った。

引っ越しや書籍化などの手続きについて後日案内されるということであるけれど、気が重い。

そういう環境の大きな変化に適応しづらいお年頃なのでR。


当ブログを書き始めてから、7372日。
20年以上・・・

日記として利用していたので、データが消去されてしまうと、これまでの自分の人生そのものが消去されてしまうような気がしてしまう。


そんなこともあってか、昨日はすごく疲れた。

服用している抗がん剤の影響や、久しぶりに再開したジムでの筋トレの影響なども関係しているのか、わからない。

夕食後、私はテレビを流し見しながらまったりしていたかったけれど、どんよりしている様子を見かねて、9時過ぎにベッドに入るよう、Eに強制された。

ぐっすり眠ることもできず、むしろ一層疲労感が強まり、今朝は不機嫌である。





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5ユーロ

2025年04月10日 | ドイツ生活
ドイツ在住オーストリア人のEのファッションはとてもカジュアル。

ドイツに行くようになって残念だなあと思うことは、パリなんかと違って、ファッショナブルな人が少ないこと。

街を歩いている人を見ていると、老若男女、9割以上の人がジーンズにスニーカーかブーツという恰好をしている。

街のアパレル系商店は、大手チェーン店が中心なのは欧州でも例外ではない。
ドイツではNew Yorkerが人気。



値段はめちゃくちゃ安い。

セール品だと4~5ユーロくらいで、値引き前のものでも14ユーロ以上のものはあまりみかけない。


Eが愛用しているパーカーは5ユーロ。
およそ800円。
トルコ製と書いてある。

例によって、アップサイクルをお願いされたので、フードについている紐を久留米絣の布で作製。


革のストッパーはEの手作りである。

先日、日本のデパートの男性用品売り場を二人でぶらついていたら、ちょっと変わった生地のカッコいいフードジャケットを見つけた。
#Michel Klein Homme

試着してみたらば、めずらしく袖丈も十分で、スリムな体系の彼にぴったり。
しかも、定価¥29700が半額になっていた。

彼も気に入っていたようであったけれど、「いらない」とバッサリ。

本人がいらないというものを、無理に買わせることもできないから、「このブランドは袖丈が長めだから、覚えておくといいかもね」と言って、その場を立ち去ったけれど、私はちょっとモヤモヤ。

「あのね、そろそろ着るものについて考える年頃だと思うなあ・・・ちゃんとした仕事をしていて、それなりの収入もある中年男性として、ふさわしい服装っていうものがあるわけよ・・・」

ねちねちとEに言いながら気づいてしまった。
そういえば昔、私も母親に同じようなことを言われて、彼女行きつけのブティックに連れて行かれたっけ・・・

遺伝子というのは、怖いのでR。








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両親に会いに

2025年04月07日 | 気になる人々
Eを連れて老人ホームに入所している両親に会いに行った。

二人とも介護度があがったので、これまでの二人部屋からそれぞれの個室に移動させられていた。

弟から、父がご飯を食べなくなったから、今のうちに、と聞かされていたので、覚悟の上の面会。

案内された部屋の入り口から見えた父の寝顔は、「ああ、やっぱり」という印象だった。


ベッド脇のマットレス上のセンサーを踏まないように注意しながら枕元に近寄り、声をかけたら目を開けた。

ボヤーンとしているのか、少し間をあけてから、「久しぶりだな」と返答あり。

輸液をしていたが、肌も、口の中も、カサカサに乾いているようで、言葉が聞き取りにくいが、Eを紹介すると、わかったようだった。

「何歳なのか?」とか、「子供は?」とか、ポツポツとではあるけれど、身の上調査のような質問もしてきたから、案外頭はしっかりしているようだった。


Eには状況を改めて話しておいたので、寝たきりになっている彼らを前にしても、笑顔で覚えたての日本語で挨拶してくれた。


「素晴らしい娘さんと出会えて幸せです。ご両親に感謝していますと、ちゃんと伝えてよね!大事なことなんだから」

何度もそう念を押されて、ベッドサイドでも促されたので、ふたりに「·······だってさ」と伝えてきた。


Eに前もって「ご両親にハグしてもいいの?」と聞かれたのであるけれど、日本人はふつうはハグしないからと、釘を刺しておいた。

彼は家族と久しぶりに会うと当然のようにハグをしている。
それが当たり前として育っているので、日本人のスキンシップの少なさは「信じられない」レベルなのだという。


母は元気な頃は、外国人とはしゃいで気軽にハグするような人だった。

案の定、どの程度覚えているのかわからないけれど、Eを紹介すると、母は「イケメンねえ」と、笑顔で手を差し出してきた。

Eも喜んで母の手を握り、もう片方の手で私の肩を抱いて頭にキス。
それを見た母がまた「おー、いいね、いいね!」と喜んでいた。


昨年は、3歳年下の母の方が先に具合が悪くなり、そのせいで父が精神的に不安定になってしまい、この先、いったいどうしたらいいんだろうと、施設の職員や私たちもかなり悩んだ時期があった。

けれども今は、二人ともさほどの心身の苦痛なく、自然に老衰が同じように進んでいるように見える。
面会した時は二人とも笑顔を見せてくれたので、こちらの気持ちがちょっとは楽になった。

もちろん、彼らがこの世にいる時間は確実に減っていて、その日が遠くないことは、悲しい。

けれど、親が二人とも生きて、見守ってくれた60年間という歳月は、考えてみれば決して短くはない。

それに、今は私にはEというパートナーがいてくれて、この世にひとり取り残されるわけでもないというのは、すごく幸せなことであると、彼に両親との思い出話などをしながら、じわじわと感じた1日であった。


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医療保険

2025年04月07日 | がん治療
大学を卒業して医者として働き始めた頃、まったくよく内容を理解できていないまま、加入した医療保険。

歳を重ね、結婚や離婚を経験して生活も変化し、何度か見直しをして、数年前にやっと納得のいく内容に。

すごくスッキリした。


そもそも、毎月保険料を支払うのと、同じ額を貯金していくのと、どう違いがあるのだろうか、と疑問に思っていた。

死んだあと、お金を残しておいてあげないといけない家族はいない。
葬式やら後片付けやらに必要なぶんだけ残せればよい。

銀行に預けてあるお金は、本人以外が引き出すの難しく、その点、保険会社のほうが手続きしやすいという利点がある、と聞いたことがある。

死亡保障は契約せず、医療保険のみ。
A生命の1商品のみの契約。

今回の入院治療に際しては、かなり給付金がもらえて、自分で契約したのに、正直ビックリした。

保険というのは、いざ使うときになって、そのありがたさを知るというのを実感。

まあ、そもそもは自分が稼いで積んできたお金なわけだけれど、見守ってもらっている感みたいなのがあって、ちょっと安心したのは意外だった。





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Mottainai

2025年04月04日 | 今日こんなことが
採血用のスピッツ(採血管)が梱包されてくるプラスチックの箱。

毎日平均200人くらいの外来患者さんを採血している病院なので、この箱もどんどんたまる。
検査室の鉛筆立てや、小物入れとして再利用したりもしているが、限界があり、捨てるしかない。

なんだかすごくもったいないというか、無駄というか、地球にぜんぜん優しくない。

医療現場では、すごい量のゴミが毎日発生している。

ある時思い立って、待合室に時々こうやって積んでおいて、患者さんたちにもアピールしてみた。

当地の人々は奥ゆかしいので、大勢の人がいる時は恥ずかしがって、なかなか手に取ろうとしない。

なので、病院内の人通りが少なくなる週末がねらい目。
恐らく週明けには、ぜんぶ消費されると思う。

私も飲む薬が増えたので、いくつか薬の仕分け箱としてもらっていくことにしたのでR。

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