かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

布団を干すと気分が良くなるのは日本人だから?

2025年03月09日 | がん治療
手術の傷のことが気にならなくなっているので、からだの調子はだいぶ戻ってきている。

Eが仕事に行っているあいだ、朝食をとって、Grisuと少しいちゃついて、洗濯機をまわしつつ、チェロの練習をし、お昼頃に散歩に出かけるというのが午前中の過ごし方。

ドイツに来てから、奇跡的にずっといい天気が続いている。

ベッドルームには日が入りにくく、部屋の空気を入れ換えてもなんとなくニオイが気になったので、かけ布団や枕をリビングで日に当てるようにしてみた。

ところが、枕を窓辺に置いて日に当てていたら、二重ガラスが熱くなって、「クッションの中綿が燃えて火事になるところだった!」と怒られた。

こちらは湿気が低いので、布団を干すという習慣が、そもそもないようなのだ。

Eは異常なくらい洗濯好きである。
洗濯さえすればすべて清潔になると思っているところがあり、洋服を買ってきても、洗濯しないと絶対に着ない。

電気代が高いと嘆いていながら、毎日ドラム式洗濯機と乾燥機を回している。



まあ、でも、色々助かった。
術後にここで療養できてホントに良かった。

春を告げる鳥がさえずる森をGrisuと歩きながら、ふと考えた。

パンデミックが起きた時から、自分自身に色々つらいことが起こって、やっとそこから抜け出したかなと思ったら、まだ、がんが待っていた。

でも、「泣き面に蜂」という感覚はない。

これまでの色々を乗り越えて、EとGrisuとオーストリアの家族というパートナーも得て、強くなった自分がいる。

これまで、充分準備を整えさせてもらってきたのだと感じた。

だから、きっとがんとの戦いには勝つ。

人生最悪と感じたあの数年間は、この戦いに勝つための準備期間だったのだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする