D4DJ 鬼滅の刃 ツイステ JUJUcosplayコスプレ衣装専門店

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

遥ちゃんの夢小説

2021-04-21 10:53:44 | プロジェクトセカイ カラフルステージ!

わたしが鳳えむ コスプレ衣装


 

お茶とお菓子を載せたトレイを持って戻ると、遥ちゃんは本棚の前に立って何かを読んでいた。何か気になる漫画でもあったのかな?
 遥ちゃんはわたしに気づくと手に持ってた本を閉じてこちらに笑顔を向けてくれる。
「あ、おかえり」
その一言にすらデレデレしそうになりながらも、ミニテーブルにトレイを置いて遥ちゃんのそばに行く。
「何読んでたの?」
よく見ると遥ちゃんが持っていたのは本や漫画じゃなくて何かノートみたいなものだった。
「えーと……私とみのりが出てくる小説?」
「あはは、何それー。そんなのあるわけ……ある、わけ……?」
笑って手を振っていたところで不意に頭に心当たりが浮かんできて、わたしの顔は一気に血の気を失っていく。
「ちょちょちょちょっと待って!!」
 わたしは遥ちゃんの手からノートを引ったくってパラパラと中身を確認する。
「……あっ」草薙寧々 コスプレ衣装
完璧に思い出した。ついさっきまで存在すら忘れてたけど、これはわたしが何年も前に書いた遥ちゃんの夢小説……! なんでそんなところにあるの……!?
 わたしは壊れたロボットみたいなぎこちなさで、もう青くなってるのか赤くなってるのかよくわからない顔を遥ちゃんに向ける。遥ちゃんはなんだかすごく嬉しそうに微笑んでいた。
 わたしは恥ずかしさで爆発しそうになりながらひざまずいた。
「み、見なかったことにしてもらえませんか……?」
「ふふ、どうしようかな」
遥ちゃんはあごに人差し指を添えながらからかうように言う。
「うぅ……恥ずかしくて死んじゃうよぉ……」
顔を両手で覆いながら床に突っ伏して、土下座みたいな姿勢になりながら呻くわたし。
 遥ちゃんはそれからしばらく考え込んだあとで、こんなことを言ってきた。
「じゃあ、私のお願い1つお願い聞いてもらえる?」プロセカ 桐谷遥 コスプレ衣装
「え? 遥ちゃんのお願いならそんなこと関係なく聞くけど……」
 


川沿いの花畑

2021-03-19 10:28:12 | プロジェクトセカイ カラフルステージ!

そん草薙寧々 コスプレ衣装
なえむくんに寧々が心配そうに顔を覗き込む。
「…へ?あ!えへへ!わんだほーい☆」
「どうしたえむ!来週が本番なんだから気を抜くんじゃないぞ!今回はお前もメインなんだからな!」
「ごめんね司くん!大丈夫だよっ!」
(…ん?)
僕は違和感を感じながらも、練習はスタートした。
シーンは森の奥深く、川沿いの花畑でいつも1人でいる少女を天使が励ますところ。
『…天使さん、どうしていつも私の所に来てくれるの?』
『それはねー!あなたにこれから幸せが訪れる予感がするからだよ!』
『幸せ…?そんな…友達も家族もいない私が幸せになんて…』
(そしてここで天使が満面の笑みで励まし…)
『なれるよ!だってあなたはとっても心が優しい女の子なんだから!』
「!」


僕の違和感の正体がわかった。
「ストップ!」
「「え?」」プロセカ 朝比奈まふゆ コス衣装
舞台上の寧々と、舞台袖にいた司くんの声が重なる。
そんな2人にお構いなしに、僕は真っ直ぐ寧々の隣にいるえむくんの元へ向かった。
「えむくん、ちょっと失礼するよ」
「ほえ?」
そして僕はえむくんの顎に手を当て、顔を上に向かせ、自分も身を屈ませて顔を近づける。
僕とえむくんは28cmも身長差があるからこうしないと顔を近づけられない。
「ぬあ!?」
「ちょ、類…!?」
こつん。
えむくんのおでこに自分のおでこをくっつける。プロセカ 制服 コスプレ衣装


悪く左右非対称

2021-03-11 11:16:47 | プロジェクトセカイ カラフルステージ!

少し休憩プロセカ 制服 コスプレ衣装


しようと公園に入り、ベンチに座る。ここには色々な物がある。昔は飲み込まれそうなくらい大きく感じた遊具、同じような形で並ぶ家、図鑑で見るままの姿では捉えられない木星らしき光。それなのに何もないあのセカイより一人ぼっちだ。子どもの頃、ジャングルジムの一番上まで登ろうとしたら中から出られなくなって泣いたことがあったのをふと思い出す。抜け出す方法なんてごく簡単なものなのに、その時はもうパニックになってしまって一生ここに閉じ込められてしまうのだと本気で思った。その時助けてくれたのは誰だっけ。
夜はとても静かだ。あと暗くて、少し怖い。でもきっと夜が怖いんじゃなくて、自分が一人ぼっちだと知るのが怖いんだ。でもそれが、今の私にはお似合いな気がした。だから自分で自分を黒に置いて行く。自分の居場所をそうやって教え込む。ReadySteady 鏡音レン コスプレ衣装
セカイに行けば、ミクやリンがそばに居てくれる。他の三人と会っても。奏はぽつりぽつりとたまに話すくらいだし、瑞希はすぐからかってくるし、まふゆは何も話さない。それでも側に居てくれる。あのセカイやニーゴの存在につい安心してしまう。それが今日の私には駄目な気がした。理由は分からないけれど、今日はきっとそんな日。奏は私の絵を見つけてくれたし瑞希もまふゆだって私の絵を見てくれる。私の絵を認めてくれる。私の、才能のない絵を。当たり前に皆は私とは違う。抱えるものも、...持っているものも。
黒の中にぐにゃぐにゃとした線が歪な人の形を造り出す。等身のバランスも悪く左右非対称、真っ直ぐ立ててもいない。それが真っ直ぐ私を見つめる。これが私を象られたものなら、本当につまらない。だけどこれが私なんだと分かってしまう。誰よりも分かっている。私には何もない、つまらない人間。だから私には絵しかないと縋り付いて、何とか私の形を保とうとしている。絵すらなかったら、絵すらないと認めてしまったら私は、本当に空っぽになってしまう。そんなの嫌だ。皆が認めてくれると知っても、やっぱり怖いままだ。それを分かっていて戻ってきたのに、すぐにこの足はがたがたと震えてしまうな...。プロセカ 朝比奈まふゆ コス衣装


 

奏の生活習慣

2021-02-23 10:30:27 | プロジェクトセカイ カラフルステージ!

そうしてプロセカ 宵崎奏 コスプレ衣装


始まった奏と私の共同生活は、想像してたよりも大変なものだった。
まずは部屋の掃除、いくら家事代行の人がやってくれていたとはいえ、奏の作業部屋は酷い有様でここの片付けをするだけで2日かかった。
次は奏の生活習慣、私が止めないといつまでも曲を作り続けてしまうから、寝ていない時間が一定時間を超えると私が無理やり寝かしつけるようにした。
ご飯も、奏がどうしてもという場合を除いて毎日3食きちんと食べさせた。
その甲斐あってか、奏は最近体調がすこぶる良いようで曲作りがどんどん進むと嬉しそうに言っていた。
プロセカ 白石杏 制服
こうして振り返ってみるとまるで付き合っている男女のように見えるかもしれないが、奏は私のことを救わなければいけない多くの人のうちの1人としか見てないと思うし、私だって恋愛感情を抱いてる訳では無いと思っている。奏の近くにいるとなぜだか安心して、とても暖かい気分になるのは多分恋愛感情なんかではなく、仲間意識とかそういう類のものだろう。

さて、そろそろ朝ごはんを作らないと。
今日の朝ごはんは焼いた鮭と卵焼き、そして味噌汁とご飯というまるで日本の朝食の見本のような献立だ。
グリルに鮭の切り身を2枚乗せて、時間を設定して焼き始める。その間に卵を割って、出汁と一緒に混ぜる。卵焼き用のフライパンを温めてる横で鍋に湯を沸かしておく。プロセカ 花里みのり 制服
卵を焼き始めようとしたところで奏が眠そうな顔をして、目を擦りながらリビングに歩いてきた。


 

血の気の引いて暗くなったオレ

2020-12-22 10:37:32 | プロジェクトセカイ カラフルステージ!

……あプロセカ 草薙寧々 コスプレウィッグ


 


 

、なんか血が戻ってきた。
「彰人?」
「あーきとー??」
「東雲くん??」
血の気の引いて暗くなったオレの視界とそれ故に無駄に回ったオレの思考が巡り巡ってオレの血を戻してくれた。
明るさを取り戻し始める視界に覗き込んでくる三人。
いつの間にか右に冬弥、左に杏、正面にこはねの壁ができていた。
……右以外の壁、低いな……
「………………」
「し、東雲くん?!」
スマホを持っていた右手を正面に上げ、そのまま冬弥とこはねの間に割り込ませながらこはねを引き寄せる。

「……で?何やってたんだ?」
こはねの頭を抱き寄せながら冬弥と杏を見る。
これはオレの。
「何、とは?」
「寒かったからみんなで誰が温かいか比べてただけよ?」
冬弥と杏はオレのキツくなっているだろう視線を物ともせず平然と首を傾げながらそんなことを言う。
「あ!彰人、冬弥だけがこはねを抱きしめたと思ったんでしょ!そんなわけないわ!あんたが来る一瞬前まで私も抱きしめてたもの!」
「胸張って言うことじゃねぇ……」
杏が無駄に堂々とした態度で何かを悟ったように言ってくる。
 そうだけどそうじゃねぇ。
「あぁ、一瞬前まで白石も俺の腕に居たぞ。二人だと流石に隙間が出来たからひとりずつにしてみるかってことになってな」
「お前もお前で真顔で言うな……」プロセカ 東雲彰人 コスプレウィッグ
え?オレの相棒オレより勉強出来るよな?
勉強できるけどバカだよな。
こんなところでそれを発揮するな。
せめて残すなら自分の彼女の方にしとけよ。
「あ、あのね。東雲くん」
腕の中に閉じ込めていた小動物が上目遣いにこっちを見ながらオレを呼ぶ。
あ、かわいい。
「今はあったかいけど今日は寒いでしょ?だから、杏ちゃんと青柳くんと、みんなでくっついたらあったかいかなーって話になったの。でね、でね……」
いやかわいい。
うんかわいい。
かわいいが、お前らどういう流れになるとそれが展開されるんだ。
「だったらお前は冬弥にくっつく前にオレを待てよ」
でもって冬弥はこいつより前に杏を閉じ込めろや。
脱力とため息を合わせて腕の中に閉じ込めたこはねの首筋に顔を埋めた。
あー、あったけぇ。
「し、東雲くんっ……」
思い返してみればオレはまだコートも脱いでいない状態で、外側はすげー冷たい気がする。
 密着度が増したおかげかこはねが冷たさで身じろぎをしてくるが、オレの血を下げた報いは受けてもらおう。
 もぞもぞさせてコートの中に抱き込めばこはねはすっぽり入り込む。
「東雲くんっっ」
この小動物可愛すぎじゃね?
「あ!ずるい彰人!こはねが見えない!絶対かわいい顔してるから写真撮らせて!」
「……白石、動画撮りながら言うことじゃないんじゃないか……?」
杏の声は無視するが冬弥の発言は聞き捨てならねぇ。後で消す。
らしくねぇなというのは自分でも重々承知している。でも、オレの中で唯一血の気を引かせる相手の腕に居たんだ。
オレの冷たさとお前の暖かさが一緒になるまで暫くオレの腕の中に居ろ。
抱きしめてとじこめ続けていたら、ぱたぱたしていた手が落ち着いて、服の端が掴まれた感触を感じた。
そうそ。
そのままそのまま。プロセカ 神代類 コスプレウィッグ