を探すこと数分、香澄は渡り廊下で沙綾を見つけた。香澄が差し出した手には缶ジュースが握られていた。
「はい、私の奢りだよ。」
羽丘女子学園 一年生 コス衣装
「でも、そんな奢ってもらう理由なんて・・・。」
「あるよ。だってさっきさーや私の分まで怒ってくれたから。」
「ありがとね、香澄。何だか香澄が眩しく見えるよ。」
「えっ、どうして?」
「私、昨日ずっとモヤモヤしてたんだ・・・。このまま変身出来なかったら私は勇者部の足手まといになるんじゃないかって・・・。」
「そんな事ないよ、さーや。」
「だからさっき怒った事も、そのモヤモヤを先輩にぶつけてた事もあって・・・。私悪い事言っちゃった・・・。」
「ねぇ、香澄は大事な事を隠されて怒ってないの?」
「それは、驚きはしたけど・・・。でも嬉しかったよ。だって適性のお陰でゆり先輩やりみりんに会えたんだから。」
沙綾は少し考え再び話し始めた。
「私は中学に入る前に事故で足が全く動かなくなって・・・。記憶も少し飛んじゃってて学校生活を送るのが怖かったけど、香澄が居たから不安が消えて、勇者部に誘われてから学校生活がもっと楽しくなって・・・。そう考えると適性に感謝しないとかもね。」
「うん!これからも楽しくなるよ。ちょっと大変なミッションが増えるだけで。」
そう笑いながら2人は謝る為に部室に戻って行った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます