ねこのひたい

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そして父のこと

2019年06月15日 | 介護の問題

長らく携わってきた仕事を辞めることにしたのとほぼ同時に

父が入院しました。

 

2年前の大腿骨骨折のため施設に入所して以来、3回目の入院です。

1度目はショック状態になって、家族が呼ばれました。

2度目は1度目の退院から1週間での再入院でした。

今回は、4ヶ月ぶり3回目の入院です。

 

どんなことにも「慣れ」ってあるんだと感じています。

「またか…」みたいな気持ちを胸に病院へ向かうと…

救急外来で医師より新たな課題を突き付けられました。

「延命治療はどこまでやりますか?」

 

以前も同じ問いがあったと思うのですが

今回は更に具体的な質問でした。

・心臓マッサージ

・人工呼吸器

・昇圧剤の使用

以上を家族で話し合って翌日までに伝えて欲しいとのことでした。

 

心臓マッサージについては不要と以前から思っていました。

人工呼吸器については、看護師さんより挿管するタイプの物だけでなく

マスクのような物もあるが、それも患者が苦痛を感じるのでは、との説明がありました。

では、それも不要だなと思いました。

 

問題は昇圧剤。

1回目の入院時、昇圧剤を使用して父は命を取り留めました。

だからその時は使用するべきだと、夫は主張します。

 

だけど…

医師からは、私と弟で話しあうよう言われているのに

なんで夫がここでそれを主張するんだよ…(しかもかなりのテンションで)

場の雰囲気が一気に悪化しました。

 

夫の主張は封印し、家に帰って弟に連絡を取りました。

弟は、この先父が危篤状態になって、自分が臨終に間に合わなくても

それはそれで仕方ないと言います。

自分がそれに間に合うために昇圧剤を使用するのは避けて欲しい、

そして、この先父の苦痛をなるべく取る方向でお願いしたいと言うことでした。

 

医師からの課題の答えになっているかはわかりませんが

姉弟で話しあった結果として、翌日看護師さんに伝えました。

「では、治療のための以外は、昇圧剤は使わないってことですね」

とまとめていただきましたが、治療と延命の区別が

素人にはわからないんだよな…て心の心の中で思いました。

 

その日の夜、NHKスペシャルで

彼女は安楽死を選んだ

という番組がやっていました。

難病に侵され、スイスで安楽死することを選択した女性の話でした。

 

この女性にとっては安楽死が納得できる自分の最期、

では私の父は自分の最期をどのように考えているのだろうか、

そんなことを考えました。

 

ちなみに夫は

・父が東京オリンピックを見たがっていた

・母が元気になったので、自分も元気になりたがっている

との主張を繰り返します。

そのため、時々場の雰囲気を悪くします。

 

確かに言っていた、言っていたよ。

でも、その時と今と状況違うから…

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ぽぽんがぽんきち)
2019-06-21 11:58:26
お父さん、お加減いかがですか?

「またか」はとてもわかります。
「またか」だけど、とても疲れますね。
chaobonosukeさん、大丈夫?

亡くなった父は本人の生きたい(というより死にたくない)という意思に沿って、母が胃ろうを選択しました。
まあ、母的にも父には生きていて欲しかったんだと思いますが。
冷たい娘は本当にそれでいいのか疑問に思っていました。

でも、いざ自分が自分の死を意識したら、死ぬのが怖いって思う人の方が多いんじゃないかと思います。
父はそうでした。きっと私もそうなるのかも。

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Unknown (chabonosuke)
2019-06-22 10:12:37
死ぬのが怖い、
うちの父はどう思っているのかな…
考えたこともなかったです。

とにかく生きる気力にあふれ
元気になるのが生きる目的のようなところがあって
そうした気配を感じることもなかったんです。
本当は怖くから、元気に生きるしかないと思っていたのかも。

胃瘻は、ぽんきちさんお父さんが亡くなった頃より
今のほうがずっと「不要」みたいな感じになってて
でも、うちの父も検討されたようだけど
胃がんの手術で「胃がない」のでできないと言われました。
できなくてよかったと思いました。

そして私は、なんとかやってます。
やるしかないです。

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