enjoy life

ジャニーズ、特に嵐(相葉さん)をこよなく愛するチャミのブログ。みんな違ってみんなイイ。

舞台「その男」@東京芸術劇場中ホール

2009年04月21日 | 舞台
今日は菊ちゃん主演映画「THE CODE」の試写会&舞台挨拶に行ってきました~!

久々の生菊ちゃんにもう大興奮でした!映画も2回目だけどとっても楽しめました!
感想はまた明日にでも!


忘れてしまう前に、日曜日に観に行った舞台の感想です。

東京芸術劇場・中ホールにて、舞台「その男」を観てきました。

原作は池波正太郎、出演は上川隆也、平幹二朗、池田成志、内山理名。
私の大好きな幕末物で、しかも大好きな俳優の一人の上川さんが主演と来たら観ないわけには行きません。

<あらすじ>
主人公、杉虎之助(上川隆也)は微禄ながら旗本の嫡男。生来の病弱に加えて義母にうとまれ、そんな我が身を儚んで十三歳のとき大川に身を投げるが、謎の剣士・池本茂兵衛(平幹二朗)に助けられた。この日が波乱の人生の第一歩だった。

その後、茂兵衛を師と仰ぎ江戸に戻った虎之助、十九歳。

叔父、山口金五郎(六平直政)との久々の再会。謎の女、秀(キムラ緑子)と出会い、また、人生最大のライバル、中村半次郎(池田成志)や生涯の友、伊庭八郎(波岡一喜)との交友を深める虎之助は、幕末の風雲急をつげるそのころ、京に上り、茂兵衛が幕府の隠密であったことを知る。

師とともに薩摩の行動を探索する礼子(内山理名)に恋し、それを助ける虎之助。
薩摩との暗闘は虎之助の想像を超えたものになろうとするとき、茂兵衛は告げる。「江戸に戻れ。礼子と所帯を持って世の流れに関わりなく生きよ。」

そして、幾ばくかの平穏とささやかな幸せのとき。でも世間は剣士、杉虎之助を放っておくことはしなかった・・・・・。

幕末の動乱期、流されることなく爽やかにまっすぐに生きた、旗本の嫡男杉虎之助の一代記で、上川さんは20歳から97歳までの虎之助を演じます。

虎之助は剣術に優れているし、正義感溢れる魅力的な男性ではあるけれど、決してなにかを成し遂げた人物というわけではありません。

師匠の池本茂兵衛や友人の中村半次郎、伊庭八郎が国のために命を賭ける様子を見届けるという、第三者的目線で舞台が進行するため、1,2幕は少し地味な話だな~なんて思いながら観てました。

しかし第3幕では、なぜ師匠は虎之助に戦いには加わらず「生きよ」と告げたかが明らかになり、葛藤しつつも虎之助自身、そんな人生をきちんと受け止めます。

色んな生き方がある中で、時代を生き抜くことに価値を見出した虎之助の人生は素晴しいと思うし、虎之助をとりまく魅力溢れる人々との交流も清々しく、観終わった後、心から素直に良かったなぁ、と思えるお芝居でした。

主演の上川さんは誠実で心優しい虎之助を丁寧に演じていてすごく素敵でした。
キャラメルボックスの「風を継ぐもの」という舞台で初めて上川さんの殺陣を観てそれ以来大ファンなのですが、今回も華麗な殺陣を存分に堪能出来て大満足でした。
あと上川さんの声のトーンとか落ち着いた台詞運びとか、すっごい好きです。

師匠役の平幹二朗さんの落ち着いた演技、圧倒的な存在感はさすが、平さんの「生きよ」という台詞はズシっと心に響きました。

半次郎役の池田成志さんは薩摩弁がとても上手で、コミカルな部分とシリアスな部分をきちんと演じ分けてるところが上手いなって思いました。
後半の虎之助との対決シーンはすごく良かったです。

お秀役のキムラ緑子さんは気風が良くて、綺麗で、自由で、すごくかっこいい女性で舞台に華を添えていました。
衣装の着物姿がとっても素敵で、オペラグラスでまじまじと見てしまいました。

礼子役の内山里名もけなげで初々しい演技が良かったし、伊庭八郎役の波岡くんはいつもはクセのある役が多いのに今回は爽やかな役でまた良かったです。

また、舞台で流れる津軽三味線を演奏するのは上妻宏光さん、三味線のキレのある音色が舞台にぴったりでした。

カーテンコール、キャストがただ挨拶するだけではなく、それぞれ殺陣を披露したりというニクイ演出があり、また最後の最後客席全体に舞散った大量の桜吹雪の美しいこと!!

ストーリー、キャスト、演出、全てにおいて良かったなぁと思えた舞台は久しぶりです。
最近歌舞伎ばかりであまり舞台を観ていなかったけど、また色々チェックしなきゃって思いました!

原作/池波正太郎
脚本/鈴木聡
演出/ラサール石井
作曲/上妻宏光

出 演
上川隆也 
内山理名
キムラ緑子
池田成志
波岡一喜
六平直政
平幹二朗 ほか






コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。