大分前から楽しみにしていた舞台「テンペスト」、ようやく観に行ってきました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/cf/31f8aa890218ff7bc73121d8e10fe56b.jpg)
舞台はお金がかかるので、最近はキャストとあらすじと評判を見て、厳選に厳選を重ねてチケットを取ることにしているのですが、この舞台に関してはキャストが発表された時点で何が何でも観たい!って久々に思った舞台でした。
テンペストは江戸末期の琉球王国に生まれ、女でありながら男として生きる人生を選択し、時代の流れに翻弄されつつも必死に生き抜いた女性の波乱万丈な物語。
原作は超大作なので舞台化するにあたって相当原作をはしょったり、役柄も減らしてくるんだろうなとは思っていました。
案の定設定とか結構大幅に変わってたので最初はびっくりでしたが、途中からは原作を追追わず舞台は舞台として見出したので楽しんで観れました。
主人公の出生の由来や分かりにくい言葉などは上手くナレーションが入り(しかも野際陽子さん!トリック繋がりー!)、字幕が出る箇所もあったので原作を読んでなくても分かり易かったんじゃないかと思います。
字幕の出し方が面白くて、かかげた旗をくるっと裏返すとそこがスクリーンになり字幕が流れるのには感動しちゃった。
映像界で活躍する堤氏の演出だけに、セットと映像を上手く使い分け、特に龍が空を舞うシーンの映像は物語の世界観をよく表現出来てて効果的だな~って思いました。
もちろんメインの首里城は重厚なセットが組まれ、迫力満点!
また、前半の琉球舞踊の群舞は豪華絢爛で琉球文化を肌で感じられてとっても素晴しかったです。
お芝居に関してはまず主演の仲間由紀恵ちゃん。
類まれなる美貌の持ち主でさらに、女性らしい可憐さと、凛々しさを兼ね添える彼女に主人公真鶴の役はぴったりだと思いました。しかも彼女は沖縄出身ですしね。
沖縄舞踊のシーンでは指の先まで神経の行きとどいた優美な踊りに魅入ってしまいました。
男の役人の衣装も、女性の琉球の紅型のデザインの民族衣装姿もとっても素敵でした。
彼女を生涯愛する朝倉役には山本耕史くん、演技が上手いのはもちろん、華麗な殺陣を披露し、歌を歌わせたらピカ一、侍姿も洋装姿もかっこいいのなんの。
時代劇ドラマ、ミュージカルで鍛えただけあります。
前半は多少ふざけてる所もあったけどイメージ通りで、私の中の耕史熱が再燃しそうな勢いでした。
生瀬さん演じる聞得大君って役は王族神で女性なんですけど、ものすんごい強烈なキャラクターなので生瀬さんである意味納得。
前半のド派手な衣装のインパクトもすごかったけど、どんどん落ちぶれて行ったの時の壊れ具合もすごかった・・・
そんな中でもちょいちょい笑える要素を組み込んだりするところはさすが生瀬さん。
ヤスケンさんは真鶴/孫寧温のライバルの喜舎場朝薫役。今までヤスケンさんを観た中で一番かっこいいだったかも。
でも何かのインタビューでヤスケンさん台本しか読んでないって言ってたなぁ。原作では朝薫は真鶴に密かに想いを寄せてて、真鶴の見方でいてくれる存在なのだけど、そういうニュアンスが台本ではカットされるのからか、ただの対立に見えちゃったのは残念だったかな。
びっくりしたのは福士誠治くん演じる真鶴の兄の孫嗣勇。
踊童子だからしょうがないのだけど、かっこいい福士くんが見たかったからおネエ言葉はちょっとショックでした。しかもガタイがいいからちょっとね・・・。
福士くんが朝薫だったら素敵だっただろうな。
真鶴の父、徐丁垓、ペリーの3役を演じたのはベテラン西岡徳馬さん。
徐丁垓のシーンは一番気がかりだったのですが、猟奇的な雰囲気がバッチリ出ていたし、話の流れも無理なくまとまってたと思います。
しかし阿片を持ちこんで尚泰王をも丸めこんだっていうのには驚きでしたけどね。
ペリー役は少々無理があったような気もしましたが、どんな役でもこなす役者魂に感服いたしました。
物語はどんどんテンポよく進む中、印象的だったのは真鶴と朝倉の2人のシーン。
お互い惹かれ合っているのに運命のいたずらで決して結ばれない2人・・・見ていて胸が苦しくなりました。
そして琉球が滅亡し、職も愛する我が子も家族もなにもかも失ったことで、やっと朝倉と向き合い、愛を確かめ合うラストシーンは感動の嵐!でございました。
この時、明治維新後なので薩摩藩士も洋装してるんです。
もちろん山本君も黒のロングジャケットに白いマフラー姿なわけですが、これがまた土方歳三を彷彿とさせる格好なんですよ!!!
というより、服装はレミゼのマリウスみたいな感じで(山本マリウス大好物でした)、髪型が土方っぽいのかな?
スタイルいいし、とにかくものすんごく似合ってて、テンションが一気に上がり母と2人して大興奮でした!
正直この洋装の山本耕史が観れただけでもこの舞台を観た価値があった、そう言っても過言ではないのかと。
それに耕史くん、前はメジャーな舞台作品にも出てたのに、最近はどんどん小規模でマニアックなお芝居ばかりでちょっと寂しいと思っていたから、久々にこういう大規模な舞台作品出てくれたってことも嬉しいんですよね。
ま、朝倉はもともと美味しい役ではありましたけどね~。
とにかくかっこいい耕史君が見れて大満足でした♪
舞台「琉球ロマネスク テンペスト」
2/6~2/28 赤坂ACTシアター
3/5~3/20 新歌舞伎座
■ 原作
池上永一 (『テンペスト』角川書店)
■ 脚本
羽原大介
■ 演出
堤幸彦
■ キャスト
仲間由紀恵
山本耕史
福士誠治
安田顕
伊阪達也
野際陽子(声の出演)
西岡馬
生瀬勝久
■ストーリー
19世紀江戸末期の琉球王国。
天才美少女真鶴は、王府で働くことにあこがれ、名を孫寧温と語り、宦官と身を偽って科試(国家試験)を突破する。
琉球の為に懸命に働く寧温に、薩摩藩の青年士族、浅倉雅博との運命的な出会いが待っている。
運命の悪戯、時代に翻弄されながらも、真鶴と雅博のふたりの愛はより強く、お互いを求めていくが…。
これは、性別を偽り、自分の気持ちを偽りながら、琉球を守ろうとした女の壮大な愛の物語である。
この日のランチ。
赤坂ACTシアターのチケットを提示すると周辺ほとんどのお店が食事代が割引になるのでBizタワー内の中華屋さんへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/82/c860ba98912c2c803e48f3155c3c304d.jpg)
坦々麺と麻婆豆腐、唐揚げとデザートのセットで1280円。ドリンクが劇場割引でサービスでした。
山椒が効いてて目の覚めるような辛さだったけど、めちゃうまだったし、体があったまりまって大満足でした!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/cf/31f8aa890218ff7bc73121d8e10fe56b.jpg)
舞台はお金がかかるので、最近はキャストとあらすじと評判を見て、厳選に厳選を重ねてチケットを取ることにしているのですが、この舞台に関してはキャストが発表された時点で何が何でも観たい!って久々に思った舞台でした。
テンペストは江戸末期の琉球王国に生まれ、女でありながら男として生きる人生を選択し、時代の流れに翻弄されつつも必死に生き抜いた女性の波乱万丈な物語。
原作は超大作なので舞台化するにあたって相当原作をはしょったり、役柄も減らしてくるんだろうなとは思っていました。
案の定設定とか結構大幅に変わってたので最初はびっくりでしたが、途中からは原作を追追わず舞台は舞台として見出したので楽しんで観れました。
主人公の出生の由来や分かりにくい言葉などは上手くナレーションが入り(しかも野際陽子さん!トリック繋がりー!)、字幕が出る箇所もあったので原作を読んでなくても分かり易かったんじゃないかと思います。
字幕の出し方が面白くて、かかげた旗をくるっと裏返すとそこがスクリーンになり字幕が流れるのには感動しちゃった。
映像界で活躍する堤氏の演出だけに、セットと映像を上手く使い分け、特に龍が空を舞うシーンの映像は物語の世界観をよく表現出来てて効果的だな~って思いました。
もちろんメインの首里城は重厚なセットが組まれ、迫力満点!
また、前半の琉球舞踊の群舞は豪華絢爛で琉球文化を肌で感じられてとっても素晴しかったです。
お芝居に関してはまず主演の仲間由紀恵ちゃん。
類まれなる美貌の持ち主でさらに、女性らしい可憐さと、凛々しさを兼ね添える彼女に主人公真鶴の役はぴったりだと思いました。しかも彼女は沖縄出身ですしね。
沖縄舞踊のシーンでは指の先まで神経の行きとどいた優美な踊りに魅入ってしまいました。
男の役人の衣装も、女性の琉球の紅型のデザインの民族衣装姿もとっても素敵でした。
彼女を生涯愛する朝倉役には山本耕史くん、演技が上手いのはもちろん、華麗な殺陣を披露し、歌を歌わせたらピカ一、侍姿も洋装姿もかっこいいのなんの。
時代劇ドラマ、ミュージカルで鍛えただけあります。
前半は多少ふざけてる所もあったけどイメージ通りで、私の中の耕史熱が再燃しそうな勢いでした。
生瀬さん演じる聞得大君って役は王族神で女性なんですけど、ものすんごい強烈なキャラクターなので生瀬さんである意味納得。
前半のド派手な衣装のインパクトもすごかったけど、どんどん落ちぶれて行ったの時の壊れ具合もすごかった・・・
そんな中でもちょいちょい笑える要素を組み込んだりするところはさすが生瀬さん。
ヤスケンさんは真鶴/孫寧温のライバルの喜舎場朝薫役。今までヤスケンさんを観た中で一番かっこいいだったかも。
でも何かのインタビューでヤスケンさん台本しか読んでないって言ってたなぁ。原作では朝薫は真鶴に密かに想いを寄せてて、真鶴の見方でいてくれる存在なのだけど、そういうニュアンスが台本ではカットされるのからか、ただの対立に見えちゃったのは残念だったかな。
びっくりしたのは福士誠治くん演じる真鶴の兄の孫嗣勇。
踊童子だからしょうがないのだけど、かっこいい福士くんが見たかったからおネエ言葉はちょっとショックでした。しかもガタイがいいからちょっとね・・・。
福士くんが朝薫だったら素敵だっただろうな。
真鶴の父、徐丁垓、ペリーの3役を演じたのはベテラン西岡徳馬さん。
徐丁垓のシーンは一番気がかりだったのですが、猟奇的な雰囲気がバッチリ出ていたし、話の流れも無理なくまとまってたと思います。
しかし阿片を持ちこんで尚泰王をも丸めこんだっていうのには驚きでしたけどね。
ペリー役は少々無理があったような気もしましたが、どんな役でもこなす役者魂に感服いたしました。
物語はどんどんテンポよく進む中、印象的だったのは真鶴と朝倉の2人のシーン。
お互い惹かれ合っているのに運命のいたずらで決して結ばれない2人・・・見ていて胸が苦しくなりました。
そして琉球が滅亡し、職も愛する我が子も家族もなにもかも失ったことで、やっと朝倉と向き合い、愛を確かめ合うラストシーンは感動の嵐!でございました。
この時、明治維新後なので薩摩藩士も洋装してるんです。
もちろん山本君も黒のロングジャケットに白いマフラー姿なわけですが、これがまた土方歳三を彷彿とさせる格好なんですよ!!!
というより、服装はレミゼのマリウスみたいな感じで(山本マリウス大好物でした)、髪型が土方っぽいのかな?
スタイルいいし、とにかくものすんごく似合ってて、テンションが一気に上がり母と2人して大興奮でした!
正直この洋装の山本耕史が観れただけでもこの舞台を観た価値があった、そう言っても過言ではないのかと。
それに耕史くん、前はメジャーな舞台作品にも出てたのに、最近はどんどん小規模でマニアックなお芝居ばかりでちょっと寂しいと思っていたから、久々にこういう大規模な舞台作品出てくれたってことも嬉しいんですよね。
ま、朝倉はもともと美味しい役ではありましたけどね~。
とにかくかっこいい耕史君が見れて大満足でした♪
舞台「琉球ロマネスク テンペスト」
2/6~2/28 赤坂ACTシアター
3/5~3/20 新歌舞伎座
■ 原作
池上永一 (『テンペスト』角川書店)
■ 脚本
羽原大介
■ 演出
堤幸彦
■ キャスト
仲間由紀恵
山本耕史
福士誠治
安田顕
伊阪達也
野際陽子(声の出演)
西岡馬
生瀬勝久
■ストーリー
19世紀江戸末期の琉球王国。
天才美少女真鶴は、王府で働くことにあこがれ、名を孫寧温と語り、宦官と身を偽って科試(国家試験)を突破する。
琉球の為に懸命に働く寧温に、薩摩藩の青年士族、浅倉雅博との運命的な出会いが待っている。
運命の悪戯、時代に翻弄されながらも、真鶴と雅博のふたりの愛はより強く、お互いを求めていくが…。
これは、性別を偽り、自分の気持ちを偽りながら、琉球を守ろうとした女の壮大な愛の物語である。
この日のランチ。
赤坂ACTシアターのチケットを提示すると周辺ほとんどのお店が食事代が割引になるのでBizタワー内の中華屋さんへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/82/c860ba98912c2c803e48f3155c3c304d.jpg)
坦々麺と麻婆豆腐、唐揚げとデザートのセットで1280円。ドリンクが劇場割引でサービスでした。
山椒が効いてて目の覚めるような辛さだったけど、めちゃうまだったし、体があったまりまって大満足でした!