歌舞伎座夜の部は先週末観に行ってきました。
感想を書こう書こうと思いつつ、毎日なんだかんだ忙しくて書きそびれてしまいました・・・。
なので詳細は無理なので簡単な感想のみ。
この日は歌舞伎の前に神楽坂、銀座でリサイクル着物屋さん巡りをしていたこともあり、夜の部が始まる頃には疲れてぐったり。
さらに寝不足で今にも寝そうって位眠かったのですが、蘭平の大立ち回り、吉右衛門の勧進帳の迫力、三人吉三の七五調の心地良い台詞に眠気もふっとび、しっかり堪能してきました!
本当に2月は昼夜ともいい演目が揃っていて、しかも配役も豪華で文句なしでした。
中でも二人道成寺と蘭平物狂いは何度でも観たい位です!!!
夜の部
一、倭仮名在原系図
蘭平物狂(らんぺいものぐるい)
奴蘭平実は伴義雄 三津五郎
在原行平 翫 雀
水無瀬御前 秀 調
一子繁蔵 宜 生
与茂作実は大江音人 橋之助
女房おりく実は妻明石 福 助
刀を見ると気絶するという奇病のふりをする、蘭平の物狂いの踊りの前半と、後半の総勢30人もの花四天との20分以上にも渡る華やかな立ち回りが大きな見どころです。
私が集中して歌舞伎を見るようになったのはここ1,2年ですが、その中でもこの蘭平の大立ち回りは今まで観た立ち回りの中で一番胸躍り興奮するものでした。
次から次へ繰り返される見事なトンボ返りに、消防の出初式のような梯子を使ったバランスだったり、蘭平が梯子の上で一回転したり、屋根の上から逆さまに飛び降りたり、舞台の下手から上手の屋根の上に刀をポーンと投げてキャッチしたりと、息もつかせない激しい立ち回りはまるで何かのサーカスでも見てるかのようで、驚きの連続でした。
しかも一つ一つの型が決まっているから激しい動きでも美しいんですよね。
その中で三津五郎さんは舞台にずーっと出ずっぱりで、機敏な動きをし続けているのに、全く動きが鈍ることなく演じ続けたのはさすがだな、と思いました。
父親の愛情もたっぷり魅せてくれて、最後ほっこりするいいお芝居でした。
また、橋之助の三男、宜生君が蘭平の息子繁蔵役を演じていて、健気でかわいいのなんの。
沢山台詞もあって大変そうなのに立派に勤めておりました。
その様子を優しい眼差しで見つめる橋之助も印象的でした。
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶 吉右衛門
源義経 梅 玉
亀井六郎 染五郎
片岡八郎 松 緑
駿河次郎 菊之助
常陸坊海尊 段四郎
富樫左衛門 菊五郎
吉右衛門の弁慶、菊五郎の富樫、梅玉の義経、この配役だけでも観る価値ありなのに、それに加えて四天王が段四郎、菊之助、染五郎に松緑って・・・。
どんだけ豪華なんだよ!ってツッコミを入れたいくらいです。
吉右衛門の弁慶は初めてですが、幸四郎と違って台詞がハッキリ聞こえたし、動きが大きいので心情も分りやすかったです。
見どころの一つが「押し合い」の場面。
一行がようやく関所を立つ間際、強力姿の義経を怪しみ、刀に手をかけて詰め寄る富樫や番卒、あわてて駆けつける四天王。
弁慶は金剛杖で双方を必死で押しとどめるシーンなのですが、弁慶側と富樫側とが息がピッタリ合っていて迫力満点、見応えがありました。
特に浅葱色の長素襖をまとった菊五郎さん、めちゃくちゃかっこいいし、所作がすっごく様になってて、富樫の男気溢れる感じが伝わってきて素敵でした。
あとはもうひたすら四天王の菊ちゃんばっかり観ていました(爆)
染様も松緑も素敵だけど・・・菊ちゃんは群を抜いて精悍で、品があって、堂々としていて、言うことなしです。
またもや三階席なので弁慶の飛び六法は見れず。勧進帳はいつか一階席で見ないとな。
三、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
お嬢吉三 玉三郎
和尚吉三 松 緑
夜鷹おとせ 新 悟
お坊吉三 染五郎
20分強と、短い場面ですが、三人の吉三の台詞が美しく、おめでたい演目なのでしばしば上演されます。
お嬢吉三が担架を切るところは爽快です。玉様が男口調に戻るところなんて超かっこいい!
ちょうど2月は節分ですし、時期が合っていてよかったです。
でも松緑、染様ときたら、菊ちゃんのお嬢吉三で観てみたいな~って思っちゃいました。
さてさて、来月の歌舞伎座は華やかな2月とはうって変わってしぶーい元禄忠臣蔵の通しになります。
悩んだけど、結局昼夜観ることにしました。
歌舞伎座に三人の大石(團十郎、幸四郎、仁左衛門)のポスターが貼ってあり、これがまたかっこよかったので、ちょっと楽しみになってきました。
あと、猿之助歌舞伎を観に行ってみようと思います!
感想を書こう書こうと思いつつ、毎日なんだかんだ忙しくて書きそびれてしまいました・・・。
なので詳細は無理なので簡単な感想のみ。
この日は歌舞伎の前に神楽坂、銀座でリサイクル着物屋さん巡りをしていたこともあり、夜の部が始まる頃には疲れてぐったり。
さらに寝不足で今にも寝そうって位眠かったのですが、蘭平の大立ち回り、吉右衛門の勧進帳の迫力、三人吉三の七五調の心地良い台詞に眠気もふっとび、しっかり堪能してきました!
本当に2月は昼夜ともいい演目が揃っていて、しかも配役も豪華で文句なしでした。
中でも二人道成寺と蘭平物狂いは何度でも観たい位です!!!
夜の部
一、倭仮名在原系図
蘭平物狂(らんぺいものぐるい)
奴蘭平実は伴義雄 三津五郎
在原行平 翫 雀
水無瀬御前 秀 調
一子繁蔵 宜 生
与茂作実は大江音人 橋之助
女房おりく実は妻明石 福 助
刀を見ると気絶するという奇病のふりをする、蘭平の物狂いの踊りの前半と、後半の総勢30人もの花四天との20分以上にも渡る華やかな立ち回りが大きな見どころです。
私が集中して歌舞伎を見るようになったのはここ1,2年ですが、その中でもこの蘭平の大立ち回りは今まで観た立ち回りの中で一番胸躍り興奮するものでした。
次から次へ繰り返される見事なトンボ返りに、消防の出初式のような梯子を使ったバランスだったり、蘭平が梯子の上で一回転したり、屋根の上から逆さまに飛び降りたり、舞台の下手から上手の屋根の上に刀をポーンと投げてキャッチしたりと、息もつかせない激しい立ち回りはまるで何かのサーカスでも見てるかのようで、驚きの連続でした。
しかも一つ一つの型が決まっているから激しい動きでも美しいんですよね。
その中で三津五郎さんは舞台にずーっと出ずっぱりで、機敏な動きをし続けているのに、全く動きが鈍ることなく演じ続けたのはさすがだな、と思いました。
父親の愛情もたっぷり魅せてくれて、最後ほっこりするいいお芝居でした。
また、橋之助の三男、宜生君が蘭平の息子繁蔵役を演じていて、健気でかわいいのなんの。
沢山台詞もあって大変そうなのに立派に勤めておりました。
その様子を優しい眼差しで見つめる橋之助も印象的でした。
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶 吉右衛門
源義経 梅 玉
亀井六郎 染五郎
片岡八郎 松 緑
駿河次郎 菊之助
常陸坊海尊 段四郎
富樫左衛門 菊五郎
吉右衛門の弁慶、菊五郎の富樫、梅玉の義経、この配役だけでも観る価値ありなのに、それに加えて四天王が段四郎、菊之助、染五郎に松緑って・・・。
どんだけ豪華なんだよ!ってツッコミを入れたいくらいです。
吉右衛門の弁慶は初めてですが、幸四郎と違って台詞がハッキリ聞こえたし、動きが大きいので心情も分りやすかったです。
見どころの一つが「押し合い」の場面。
一行がようやく関所を立つ間際、強力姿の義経を怪しみ、刀に手をかけて詰め寄る富樫や番卒、あわてて駆けつける四天王。
弁慶は金剛杖で双方を必死で押しとどめるシーンなのですが、弁慶側と富樫側とが息がピッタリ合っていて迫力満点、見応えがありました。
特に浅葱色の長素襖をまとった菊五郎さん、めちゃくちゃかっこいいし、所作がすっごく様になってて、富樫の男気溢れる感じが伝わってきて素敵でした。
あとはもうひたすら四天王の菊ちゃんばっかり観ていました(爆)
染様も松緑も素敵だけど・・・菊ちゃんは群を抜いて精悍で、品があって、堂々としていて、言うことなしです。
またもや三階席なので弁慶の飛び六法は見れず。勧進帳はいつか一階席で見ないとな。
三、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
お嬢吉三 玉三郎
和尚吉三 松 緑
夜鷹おとせ 新 悟
お坊吉三 染五郎
20分強と、短い場面ですが、三人の吉三の台詞が美しく、おめでたい演目なのでしばしば上演されます。
お嬢吉三が担架を切るところは爽快です。玉様が男口調に戻るところなんて超かっこいい!
ちょうど2月は節分ですし、時期が合っていてよかったです。
でも松緑、染様ときたら、菊ちゃんのお嬢吉三で観てみたいな~って思っちゃいました。
さてさて、来月の歌舞伎座は華やかな2月とはうって変わってしぶーい元禄忠臣蔵の通しになります。
悩んだけど、結局昼夜観ることにしました。
歌舞伎座に三人の大石(團十郎、幸四郎、仁左衛門)のポスターが貼ってあり、これがまたかっこよかったので、ちょっと楽しみになってきました。
あと、猿之助歌舞伎を観に行ってみようと思います!
染五郎、松緑だったら、菊ちゃんで観たいわ」って。
いつか演ってほしいよね~ (。°ー°)σ
想像しただけで、うっとりしちゃう(笑)