歌舞伎座昼の部のあと、吉弥さんの独演会に行く途中、信じられないハプニングが発生。
昼の部終演後、銀座をぶらぶらしながら「落語会まで時間があるな~銀ブラしてお茶でもしよう」と思い、ふっと財布の中身を確かめると、チケットがどこを探してもない!何故か財布に入っていたのは来月の演舞場のチケットが1枚のみ。
オーマイガッ!!!
歌舞伎座なら名前と歌舞伎会の番号を言えばチケットなしでも入れてくれるけど、ぴあで取ったチケットはさすがにそれは無理。
気づいた時点で落語会の開演時間まで2時間。
慌てて銀座から地下鉄に乗り込み、地元の駅まで妹にチケットを持ってきて貰い、すぐさま演芸場のある永田町へUターン。
どうにか開演時間の10分前には会場に着きました。
一瞬面倒で落語会行くのやめようかと思ったけど、諦めなくてよかった・・・。
でも焦っていたのと早歩きだったので会場着いたらもう汗だく状態。
ほんとこの日は一日中汗かいてた気がします。だから蕁麻疹が再発したんだと思うので自業自得なのかもしれません。
私チケットを忘れるのって、1年に1回位やってしまいます。
しばらくなかったのになぁ、ほんと反省。
なにはともあれ、無事間に合ったので独演会は最初から最後までちゃんと聴けました。
今回の独演会は吉弥さんはなんと3席も!
一度に3席聴けるのは独演会ならではです。
さん都さんの「二人ぐせ」から、吉弥さんの「花筏」までの4席は町人たちのドタバタ喜劇で大いに笑い、中入りを挟んで、トリを飾るのは吉弥さんの「狐芝居」。
さん都君はお初。なかなか味のあるキャラクターで吉弥さんにすっごいいじられてました。「二人ぐせ」、テンポが良くて面白かった~。
紅雀さんは優しそうな顔立ちとはうって変わって毒吐きまくり(笑)。
「いらち俥」は大阪の漫才のような勢いのある噺で、すっかり惹きこまれました。
吉弥さんの「持参金」「花筏」、どちらも楽しい噺で面白かったけど、この日は何と言っても「狐芝居」が絶品でした。
この「狐芝居」は歌舞伎の忠臣蔵をモチーフにした噺で、4段目の判官切腹の場面を再現するのが見どころになっており、また歌舞伎役者のネタも満載で、芝居好きにはもうたまらない噺となっています。
歌舞伎ではそれぞれの役者が演じる役を、落語では1人で演じ分けなければならないので、相当の演技力も問われるのですが、吉弥さんの演技は本当に素晴しくて、判官が腹を切りながら「由良之助はまだか?」っていう台詞なんて迫真に迫っていて、本物の歌舞伎のお芝居を見てるかのように手に汗握りながら聴き入ってしまいました。
<あらすじ>
大部屋役者尾上田螺(たにし)が旅の途中で芝居小屋を見つけ、覗きこむとちょうど忠臣蔵の名シーンの最中。
よく見ると演じているのもお客も狐だったので、逃げようとするも芝居があまりに面白いのでつい魅入ってしまった。
そのうち判官が腹を切っているのに一向に花道から由良之助が出てこないので、いてもたってもいられなくなり、自分がやるしかない!と舞台に出て由良之助を演じてしまった。
最初は気づかなかった狐たちも次第に由良之助が人間だと気づいてしまい、一瞬にして芝居小屋も狐たちもなくなってしまう。
しかし、大部屋役者では一生大星由良之助のような大役は演じることが出来ないので、
「お前達のおかげでこんないい役ができた、これで明日からまた頑張れる、おおきに」
と団子を置いてその場を立ち去るが、その姿は実は一匹の狸だった。
なんかほろっとしてしまういい話なんですよね~。
シリアスなんだけど、要所要所で笑いもしっかりあるから落語としてもしっかり楽しめるよく出来た噺だと思います。
吉右衛門狐や、菊五郎狐、猿之助狐なんてのも出てきたりして、描写が絶妙で大爆笑でした。
吉弥さんのまくらも非常に興味深くて、それを聞いてから「狐芝居」聴いたのでまた格別の思いがありました。
というのも、先日吉弥さんは南座で新選組!で共演した勘太郎君が出ている「小笠原騒動」を観に行き、終演後お弟子さんも含めて打ち上げに行ったそうです。
「落語家はいつでも主役だけど、大部屋役者さんは一生脇役のまま、それでいいのか?」
と前から気になっていたことを、お酒の力を借りてお弟子さんに聞いてみたそうです。
するとお弟子さんは
「勘三郎さんと一緒の舞台に立てて、トンボを切れるだけで幸せなのでそれだけで十分です」
と答えたそうで、その謙虚な姿に吉弥さんは胸を打たれたそうです。
それを聞いて、私も今まで名の通った役者さんにしか注目してなかったけど、一生懸命頑張っているその他大勢の役者さんのこともちゃんと見てあげなくちゃならないな、って身が引き締まる思いでした。
そうそう、新選組!で共演した堺雅人さんのお名前も出てきて、組!ファンの私としてはこれまた嬉しかったです。
それにしても、先月吉坊さんとしん吉さんが10月の歌舞伎座の演目である「義経千本桜」にちなんだ落語を披露してくれましたが、今回は吉弥さんが11月の歌舞伎座の演目である「仮名手本忠臣蔵」にちなんだ噺をされた、というのはやっぱり意識してんでしょうかね?
そうだったらなんか嬉しいな~って思いました。
来月の歌舞伎座の4段目が更に楽しみです♪
桂吉弥独演会@国立演芸場・10/12
桂 さん都 二人ぐせ
桂 吉弥 持参金
桂 紅雀 いらち俥
桂 吉弥 花筏
~中入~
桂 吉弥 狐芝居
昼の部終演後、銀座をぶらぶらしながら「落語会まで時間があるな~銀ブラしてお茶でもしよう」と思い、ふっと財布の中身を確かめると、チケットがどこを探してもない!何故か財布に入っていたのは来月の演舞場のチケットが1枚のみ。
オーマイガッ!!!
歌舞伎座なら名前と歌舞伎会の番号を言えばチケットなしでも入れてくれるけど、ぴあで取ったチケットはさすがにそれは無理。
気づいた時点で落語会の開演時間まで2時間。
慌てて銀座から地下鉄に乗り込み、地元の駅まで妹にチケットを持ってきて貰い、すぐさま演芸場のある永田町へUターン。
どうにか開演時間の10分前には会場に着きました。
一瞬面倒で落語会行くのやめようかと思ったけど、諦めなくてよかった・・・。
でも焦っていたのと早歩きだったので会場着いたらもう汗だく状態。
ほんとこの日は一日中汗かいてた気がします。だから蕁麻疹が再発したんだと思うので自業自得なのかもしれません。
私チケットを忘れるのって、1年に1回位やってしまいます。
しばらくなかったのになぁ、ほんと反省。
なにはともあれ、無事間に合ったので独演会は最初から最後までちゃんと聴けました。
今回の独演会は吉弥さんはなんと3席も!
一度に3席聴けるのは独演会ならではです。
さん都さんの「二人ぐせ」から、吉弥さんの「花筏」までの4席は町人たちのドタバタ喜劇で大いに笑い、中入りを挟んで、トリを飾るのは吉弥さんの「狐芝居」。
さん都君はお初。なかなか味のあるキャラクターで吉弥さんにすっごいいじられてました。「二人ぐせ」、テンポが良くて面白かった~。
紅雀さんは優しそうな顔立ちとはうって変わって毒吐きまくり(笑)。
「いらち俥」は大阪の漫才のような勢いのある噺で、すっかり惹きこまれました。
吉弥さんの「持参金」「花筏」、どちらも楽しい噺で面白かったけど、この日は何と言っても「狐芝居」が絶品でした。
この「狐芝居」は歌舞伎の忠臣蔵をモチーフにした噺で、4段目の判官切腹の場面を再現するのが見どころになっており、また歌舞伎役者のネタも満載で、芝居好きにはもうたまらない噺となっています。
歌舞伎ではそれぞれの役者が演じる役を、落語では1人で演じ分けなければならないので、相当の演技力も問われるのですが、吉弥さんの演技は本当に素晴しくて、判官が腹を切りながら「由良之助はまだか?」っていう台詞なんて迫真に迫っていて、本物の歌舞伎のお芝居を見てるかのように手に汗握りながら聴き入ってしまいました。
<あらすじ>
大部屋役者尾上田螺(たにし)が旅の途中で芝居小屋を見つけ、覗きこむとちょうど忠臣蔵の名シーンの最中。
よく見ると演じているのもお客も狐だったので、逃げようとするも芝居があまりに面白いのでつい魅入ってしまった。
そのうち判官が腹を切っているのに一向に花道から由良之助が出てこないので、いてもたってもいられなくなり、自分がやるしかない!と舞台に出て由良之助を演じてしまった。
最初は気づかなかった狐たちも次第に由良之助が人間だと気づいてしまい、一瞬にして芝居小屋も狐たちもなくなってしまう。
しかし、大部屋役者では一生大星由良之助のような大役は演じることが出来ないので、
「お前達のおかげでこんないい役ができた、これで明日からまた頑張れる、おおきに」
と団子を置いてその場を立ち去るが、その姿は実は一匹の狸だった。
なんかほろっとしてしまういい話なんですよね~。
シリアスなんだけど、要所要所で笑いもしっかりあるから落語としてもしっかり楽しめるよく出来た噺だと思います。
吉右衛門狐や、菊五郎狐、猿之助狐なんてのも出てきたりして、描写が絶妙で大爆笑でした。
吉弥さんのまくらも非常に興味深くて、それを聞いてから「狐芝居」聴いたのでまた格別の思いがありました。
というのも、先日吉弥さんは南座で新選組!で共演した勘太郎君が出ている「小笠原騒動」を観に行き、終演後お弟子さんも含めて打ち上げに行ったそうです。
「落語家はいつでも主役だけど、大部屋役者さんは一生脇役のまま、それでいいのか?」
と前から気になっていたことを、お酒の力を借りてお弟子さんに聞いてみたそうです。
するとお弟子さんは
「勘三郎さんと一緒の舞台に立てて、トンボを切れるだけで幸せなのでそれだけで十分です」
と答えたそうで、その謙虚な姿に吉弥さんは胸を打たれたそうです。
それを聞いて、私も今まで名の通った役者さんにしか注目してなかったけど、一生懸命頑張っているその他大勢の役者さんのこともちゃんと見てあげなくちゃならないな、って身が引き締まる思いでした。
そうそう、新選組!で共演した堺雅人さんのお名前も出てきて、組!ファンの私としてはこれまた嬉しかったです。
それにしても、先月吉坊さんとしん吉さんが10月の歌舞伎座の演目である「義経千本桜」にちなんだ落語を披露してくれましたが、今回は吉弥さんが11月の歌舞伎座の演目である「仮名手本忠臣蔵」にちなんだ噺をされた、というのはやっぱり意識してんでしょうかね?
そうだったらなんか嬉しいな~って思いました。
来月の歌舞伎座の4段目が更に楽しみです♪
桂吉弥独演会@国立演芸場・10/12
桂 さん都 二人ぐせ
桂 吉弥 持参金
桂 紅雀 いらち俥
桂 吉弥 花筏
~中入~
桂 吉弥 狐芝居
悔やまれるわぁ…(´Д`)
「いらち俥」と「狐芝居」は聴いたことある噺だけど、
他のは無いから内容が気になるなぁ。。(・_・)
吉弥さんは3席ともとっても面白かったよ!
来月の三三さんとの2人会、行けないのが悔やまれます!