2月歌舞伎・昼の部の初日に行ってきました!!!
私の最大のお目当ては菊之助、玉三郎の二人道成寺でしたが、その他の演目もさよなら公演だけに魅力的で豪華な配役ということもあり、昼の部はすでにチケットが全日売り切れの大人気公演となっています。
今回道成寺は花道での道行があるので絶対に一階席で!と思い奮発して一等席をゲット。
普段お金がないので3階席常連の私ですが、今回ばかりは気合入れてきました。
すっぽんからの出や七三の見得もちゃんと観れたし、義太夫も堪能出来たのでビバ一等席!
二人道成寺は、二人の立ち姿のなんて美しいこと!それだけで鳥肌ものでした。
玉三郎は妖艶で美しく、ベテランですし素晴らしいのは言うまでもないのですが、菊之助の花子は清楚で、ときに大胆に、恋する乙女の心情を体中で表現しているところが可愛いし、見せ場も多かったので個人的には菊之助の花子の方が印象的で好きだな~って思いました。
途中思いがけないハプニングがあり、若干ヒヤっとしましたが、それでも堂々と踊り続けるところに彼の舞台度胸を見ることができ、改めて素晴らしい役者さんだな~と感心したのと同時に、ますます彼の魅力の虜になってしまいました。
舞踊って集中して観ていても中だるみしてしまうことがよくあるのですが、今回の道成寺は最初から最後まで飽きることなく観れたので1時間があっと言う間でした。
終わってすぐ、またもう一回観たい!って思いましたもん。
2日経った今でも、思い出すのは菊之助の花子ばかり、1回しかチケット取らなかったのがほんと悔やまれます。
こうなったら幕見で行くしかありません。なんとしてでも時間を作ってもう一度観に行く!と決めました。
歌舞伎座さよなら公演
二月大歌舞伎
平成21年2月1日(日)~25日(水)昼の部
一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
加茂堤 賀の祝
桜丸 橋之助
八重 福 助
松王丸 染五郎
梅王丸 松 緑
斎世親王 高麗蔵
苅屋姫 梅 枝
三善清行 松 江
春 扇 雀
千代 芝 雀
白太夫 左團次
全五段あるうちの賀茂堤は初段、賀の祝は三段目にあたります。
菅原伝授~はおおざっぱに言えば、菅原道真と敵対する藤原時平に仕える三人の兄弟がどう生きたかを描く波乱万丈なお話です。
賀茂堤では、橋之助演じる桜丸と八重が恋の手助けをするくだりなので、ユーモラスな部分が多く、和やかな感じがいかにも歌舞伎って感じがします。
橋之助と福助の夫婦は「よっご両人!」って声掛けたくなる位とってもお似合い。福助はこういうおきゃんな若妻をやらせたらピカイチかも。
桜丸は賀茂堤ではお調子者の役ですが、賀の祝では恋の手助けをしたことがバレて切腹をすることになってしまうという悲劇の場面になります。
松王丸、梅王丸の2人がのんきに喧嘩をするところがおかしいだけに、切腹のシーンでは悲しみがより一層引き立ちます。
死を持って忠義を尽くす桜丸、演じる橋之助の迫真の演技に胸を打たれました。
松王、梅王の染五郎・松緑のコンビもいいライバルぶりでなかなかハマっており、その妻の芝雀・扇雀も良くて見ごたえのあるお芝居でした。
あと、三膳清行の松江、白大夫の左團次も味があって良かったです。
二、京鹿子娘二人道成寺
(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)
道行より鐘入りまで
白拍子花子 玉三郎
白拍子花子 菊之助
玉三郎・菊之助で演じられるのは今回で4度目だそうです。
私もいつか生で観たい!と思っていましたので念願が叶いました。
普通二人道成寺だと花子と桜子という2人の女性で舞うのですが、玉三郎演出の二人道成寺は花子が2人いるという設定なので衣装も同じですし、ほんとにそっくりです。
それだけに2人の息をぴったり合わせなければいけないので大変なんだそうですが、2人ともよく振りが揃っていてすごいと思いました。
能の烏帽子を付けて踊る乱拍子、扇の舞、手踊り、毬歌、花笠踊り、手ぬぐいの踊り、鞨鼓の踊り、鈴太鼓の踊りを経て鐘入りとなります。
毬歌では観客の歓声が凄かったです。あれ、実際やったらたぶん私5秒くらいしか出来ない気がする・・・ほんとすごい。あと海老反りも見事に決まり感動ものでした。
途中なんども引き抜きがあり、その度に色鮮やかな着物に早変わりになるのも見どころの一つです。
玉様も菊ちゃんもどちらも艶やかで2人並ぶとそれはもう天女でも見ているかのようで、うっとりでした。
初日のハプニングは2回あって、まずは乱拍子のあと成駒屋型の玉三郎は烏帽子を縄にかける場面で、縄の位置が高かったのか烏帽子が落ちてしまいました。
なにごともなかったかのように後見の方が拾っていましたがちょっと残念。
対する菊之助は音羽屋型なのでそのまま持ったままでした。
もう一か所は菊之助が鈴太鼓に変わる前の引き抜きの際、糸が上手く抜けず手こずってしまい、しばらく踊りに入れませんでした。
とっさに玉三郎がそれを隠すようにすっと前に出て踊り出して事なきを得たのですが、あってはならないことなので本人も後見さんもかなり焦ったことだろうと思います。
私も引き抜きが上手くいかないのは観たことがなかったのですごくヒヤっとしてしまいました。
それでも平静を保ち最後まで踊りぬいた菊之助、さすがです。
道成寺は所化の台詞のやりとりなどもユーモアがあっていい息抜きになります。
玉三郎演出では所化6人による花笠踊りがあって、菊ちゃんと一緒に踊ります。
メンバーがまた若手人気役者の松也、梅枝、萬太郎、松江、己之助、新悟とすごい豪華。
最近お気に入りの松也が「舞づくし」(最後に「まい」がつく単語を並べて面白く話す)も務めていてこちらもかなり楽しめました。
三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
左官長兵衛 菊五郎
女房お兼 時 蔵
和泉屋手代文七 菊之助
娘お久 尾上右 近
角海老手代藤助 團 蔵
和泉屋清兵衛 三津五郎
家主甚八 左團次
鳶頭伊兵衛 吉右衛門
角海老女房お駒 芝 翫
二人道成寺でもうお腹いっぱいな感じでしたが、大好きな菊五郎さんの世話物、しかも大好きな演目文七元結ときたら気が抜けません。
ちゃきちゃきの江戸っ子の長兵衛と、長兵衛に愛想をつかす女房のお兼、菊五郎&時蔵のコンビは観ていてほんとに楽しいです。
このお芝居は以前勘三郎で観たことがあるけど、勘三郎のは笑わせよう、泣かせよう、といちいち大げさでわざとらしく見えたのですが、それに比べて菊五郎さんの長兵衛は自然体であっさり目なところが、かえって強がりな江戸っ子っぽくて良かった気がします。
菊ちゃん演じるうっかり屋な文七はどこかほのぼのしていてすっごく可愛い。彼のキャラクターにぴったりだと思いました。
文七が心中するのを長兵衛が止めるくだりのやり取りや間の取り方がテンポが良く絶妙で、見応えがありました。
50両を文七に渡した後の長兵衛の花道の引っ込みでは何とも言えない感動が込み上げて来て、思わず涙がこぼれてしまいました。
最後の大円満になる場面では、菊五郎、左團次、時蔵、そこに三津五郎、菊之助、さらに鳶頭で吉右衛門が登場するというなんという豪華さ。まさにご馳走ってやつですね。
いいもの観れて大満足。
時間が過ぎるのがあっという間という大満足な2月歌舞伎昼の部でした。
初日で菊ちゃんってことでこの日は先日仕立て上がったばかりのピンクの小紋を着て行きました。
帯は母が若い頃に締めていた山茶花の名古屋帯。
ポイント柄なので改良枕を使ったのですが、これが失敗。
緊張してたのか、上手く紐が結べてなかったようで、行きの電車から「あれ?帯ずり落ちてる?」ってな状況でした。
歌舞伎座に着いたのがギリギリだったため直す時間もなく、結局一日帯が不安なまま過ごすことになってしまったのが非常に残念でした。
せっかくの一張羅の晴れ舞台だったのにな~。ガックシ。
まぁこの反省を次に繋げてリベンジをしようと誓いました。待ってろ、歌舞伎座ーー!!!
帰りは時間があったのでふらっと三越へ。
久々にラデュレのマカロンを購入。
前回なかったローズとピスタチオ、それにセドラとパッションフルーツ?をおやつにいただきました。
ローズがとんでもなく美味しくてびっくり。私の中でローズはエルメだと思ってたけど、これはエルメを超えてました。
私の最大のお目当ては菊之助、玉三郎の二人道成寺でしたが、その他の演目もさよなら公演だけに魅力的で豪華な配役ということもあり、昼の部はすでにチケットが全日売り切れの大人気公演となっています。
今回道成寺は花道での道行があるので絶対に一階席で!と思い奮発して一等席をゲット。
普段お金がないので3階席常連の私ですが、今回ばかりは気合入れてきました。
すっぽんからの出や七三の見得もちゃんと観れたし、義太夫も堪能出来たのでビバ一等席!
二人道成寺は、二人の立ち姿のなんて美しいこと!それだけで鳥肌ものでした。
玉三郎は妖艶で美しく、ベテランですし素晴らしいのは言うまでもないのですが、菊之助の花子は清楚で、ときに大胆に、恋する乙女の心情を体中で表現しているところが可愛いし、見せ場も多かったので個人的には菊之助の花子の方が印象的で好きだな~って思いました。
途中思いがけないハプニングがあり、若干ヒヤっとしましたが、それでも堂々と踊り続けるところに彼の舞台度胸を見ることができ、改めて素晴らしい役者さんだな~と感心したのと同時に、ますます彼の魅力の虜になってしまいました。
舞踊って集中して観ていても中だるみしてしまうことがよくあるのですが、今回の道成寺は最初から最後まで飽きることなく観れたので1時間があっと言う間でした。
終わってすぐ、またもう一回観たい!って思いましたもん。
2日経った今でも、思い出すのは菊之助の花子ばかり、1回しかチケット取らなかったのがほんと悔やまれます。
こうなったら幕見で行くしかありません。なんとしてでも時間を作ってもう一度観に行く!と決めました。
歌舞伎座さよなら公演
二月大歌舞伎
平成21年2月1日(日)~25日(水)昼の部
一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
加茂堤 賀の祝
桜丸 橋之助
八重 福 助
松王丸 染五郎
梅王丸 松 緑
斎世親王 高麗蔵
苅屋姫 梅 枝
三善清行 松 江
春 扇 雀
千代 芝 雀
白太夫 左團次
全五段あるうちの賀茂堤は初段、賀の祝は三段目にあたります。
菅原伝授~はおおざっぱに言えば、菅原道真と敵対する藤原時平に仕える三人の兄弟がどう生きたかを描く波乱万丈なお話です。
賀茂堤では、橋之助演じる桜丸と八重が恋の手助けをするくだりなので、ユーモラスな部分が多く、和やかな感じがいかにも歌舞伎って感じがします。
橋之助と福助の夫婦は「よっご両人!」って声掛けたくなる位とってもお似合い。福助はこういうおきゃんな若妻をやらせたらピカイチかも。
桜丸は賀茂堤ではお調子者の役ですが、賀の祝では恋の手助けをしたことがバレて切腹をすることになってしまうという悲劇の場面になります。
松王丸、梅王丸の2人がのんきに喧嘩をするところがおかしいだけに、切腹のシーンでは悲しみがより一層引き立ちます。
死を持って忠義を尽くす桜丸、演じる橋之助の迫真の演技に胸を打たれました。
松王、梅王の染五郎・松緑のコンビもいいライバルぶりでなかなかハマっており、その妻の芝雀・扇雀も良くて見ごたえのあるお芝居でした。
あと、三膳清行の松江、白大夫の左團次も味があって良かったです。
二、京鹿子娘二人道成寺
(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)
道行より鐘入りまで
白拍子花子 玉三郎
白拍子花子 菊之助
玉三郎・菊之助で演じられるのは今回で4度目だそうです。
私もいつか生で観たい!と思っていましたので念願が叶いました。
普通二人道成寺だと花子と桜子という2人の女性で舞うのですが、玉三郎演出の二人道成寺は花子が2人いるという設定なので衣装も同じですし、ほんとにそっくりです。
それだけに2人の息をぴったり合わせなければいけないので大変なんだそうですが、2人ともよく振りが揃っていてすごいと思いました。
能の烏帽子を付けて踊る乱拍子、扇の舞、手踊り、毬歌、花笠踊り、手ぬぐいの踊り、鞨鼓の踊り、鈴太鼓の踊りを経て鐘入りとなります。
毬歌では観客の歓声が凄かったです。あれ、実際やったらたぶん私5秒くらいしか出来ない気がする・・・ほんとすごい。あと海老反りも見事に決まり感動ものでした。
途中なんども引き抜きがあり、その度に色鮮やかな着物に早変わりになるのも見どころの一つです。
玉様も菊ちゃんもどちらも艶やかで2人並ぶとそれはもう天女でも見ているかのようで、うっとりでした。
初日のハプニングは2回あって、まずは乱拍子のあと成駒屋型の玉三郎は烏帽子を縄にかける場面で、縄の位置が高かったのか烏帽子が落ちてしまいました。
なにごともなかったかのように後見の方が拾っていましたがちょっと残念。
対する菊之助は音羽屋型なのでそのまま持ったままでした。
もう一か所は菊之助が鈴太鼓に変わる前の引き抜きの際、糸が上手く抜けず手こずってしまい、しばらく踊りに入れませんでした。
とっさに玉三郎がそれを隠すようにすっと前に出て踊り出して事なきを得たのですが、あってはならないことなので本人も後見さんもかなり焦ったことだろうと思います。
私も引き抜きが上手くいかないのは観たことがなかったのですごくヒヤっとしてしまいました。
それでも平静を保ち最後まで踊りぬいた菊之助、さすがです。
道成寺は所化の台詞のやりとりなどもユーモアがあっていい息抜きになります。
玉三郎演出では所化6人による花笠踊りがあって、菊ちゃんと一緒に踊ります。
メンバーがまた若手人気役者の松也、梅枝、萬太郎、松江、己之助、新悟とすごい豪華。
最近お気に入りの松也が「舞づくし」(最後に「まい」がつく単語を並べて面白く話す)も務めていてこちらもかなり楽しめました。
三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
左官長兵衛 菊五郎
女房お兼 時 蔵
和泉屋手代文七 菊之助
娘お久 尾上右 近
角海老手代藤助 團 蔵
和泉屋清兵衛 三津五郎
家主甚八 左團次
鳶頭伊兵衛 吉右衛門
角海老女房お駒 芝 翫
二人道成寺でもうお腹いっぱいな感じでしたが、大好きな菊五郎さんの世話物、しかも大好きな演目文七元結ときたら気が抜けません。
ちゃきちゃきの江戸っ子の長兵衛と、長兵衛に愛想をつかす女房のお兼、菊五郎&時蔵のコンビは観ていてほんとに楽しいです。
このお芝居は以前勘三郎で観たことがあるけど、勘三郎のは笑わせよう、泣かせよう、といちいち大げさでわざとらしく見えたのですが、それに比べて菊五郎さんの長兵衛は自然体であっさり目なところが、かえって強がりな江戸っ子っぽくて良かった気がします。
菊ちゃん演じるうっかり屋な文七はどこかほのぼのしていてすっごく可愛い。彼のキャラクターにぴったりだと思いました。
文七が心中するのを長兵衛が止めるくだりのやり取りや間の取り方がテンポが良く絶妙で、見応えがありました。
50両を文七に渡した後の長兵衛の花道の引っ込みでは何とも言えない感動が込み上げて来て、思わず涙がこぼれてしまいました。
最後の大円満になる場面では、菊五郎、左團次、時蔵、そこに三津五郎、菊之助、さらに鳶頭で吉右衛門が登場するというなんという豪華さ。まさにご馳走ってやつですね。
いいもの観れて大満足。
時間が過ぎるのがあっという間という大満足な2月歌舞伎昼の部でした。
初日で菊ちゃんってことでこの日は先日仕立て上がったばかりのピンクの小紋を着て行きました。
帯は母が若い頃に締めていた山茶花の名古屋帯。
ポイント柄なので改良枕を使ったのですが、これが失敗。
緊張してたのか、上手く紐が結べてなかったようで、行きの電車から「あれ?帯ずり落ちてる?」ってな状況でした。
歌舞伎座に着いたのがギリギリだったため直す時間もなく、結局一日帯が不安なまま過ごすことになってしまったのが非常に残念でした。
せっかくの一張羅の晴れ舞台だったのにな~。ガックシ。
まぁこの反省を次に繋げてリベンジをしようと誓いました。待ってろ、歌舞伎座ーー!!!
帰りは時間があったのでふらっと三越へ。
久々にラデュレのマカロンを購入。
前回なかったローズとピスタチオ、それにセドラとパッションフルーツ?をおやつにいただきました。
ローズがとんでもなく美味しくてびっくり。私の中でローズはエルメだと思ってたけど、これはエルメを超えてました。
ホントにありがとう☆
純子ママにも何とかご挨拶できたので、
私は胸いっぱい!!
そして菊ちゃん&玉さまの二人道成寺を
生で観れたことにお腹いっぱい!!!
今回は、いや今回も、最初から最後まで
ご心配&ご迷惑をいっぱいおかけしちゃって
ホント申し訳ない…
次回からは予算が上がっても、やはり
前乗りしようかしら…と思っておりまふ。
(^^;)
ゴス@八王子、行けたら行きます!!
記念すべき初日、楽しかったわ~。
玉様と菊ちゃんの道成寺はまたいつ観れるかわからないから貴重よね。
純子ママにご挨拶出来たのは私も嬉しかったです。
昼の部を観る時は確かに前乗りがいいかもね、5月来れるようならお待ちしてますね!