年末の独演会は熱があったため全く内容を覚えていないので、久々に吉弥さんの落語を聴けた~っていう満足感でいっぱいの楽しい落語会でした。
あのまんまるで(笑)優しそうなお顔と、よく通るいい声を聞くと安心して落語に身をまかせることが出来るんですよね。
しかも最近は日帰りではなくちゃんとホテルに泊まれるようなので、終電時間を気にしてはしょることなくたっぷり聴かせてくれるのがすごくありがたいです。
この「お仕事です」の会で楽しみなのが、事前に配られる吉弥さんの手書きによる番組表なのですが、今回はスポーツ雑誌で特集されていたという「言葉力」ということについて書かれていて、興味深かったです。
その特集では、今は「言葉の時代」であり、言葉の持っている可能性が注目されている、再評価されているという内容で、オバマ大統領が言葉で多くの人たちの心を揺さぶり、変えていったかや、スポーツの世界でも、今は選手をどう導いて行くべきか、混迷の時代だからこそ、リーダーの言葉が求められているということが書かれていたそうです。
それを読んで、吉弥さんは今落語ブームと言われるのはそれでなのかなって思われたそうです。
落語こそ、しゃべるだけで、ただただしゃべるだけでお客様に喜んでもらえる、笑ったり、泣いたりしてもらえる、言葉力の芸である、と。
また米朝師匠や、吉朝師匠から「言葉を大切に」「お客さんをバカにするな」「それでお客さんに伝わってるか?」と言われ続けていたそうです。
最後に「今晩も自分の言葉、落語の力を信じて、皆様と遊びましょう。言葉の海でゆっくりとただよってください。」という素敵な文章で締めてありました。
私が落語を聴き始めたのは最近だけど、今では落語なしの生活は考えられない位ハマっています。
まさに私は言葉を大切にする噺家さんの言葉力に惹きつけられたってわけですね。
中でもやっぱり吉弥さんが一番ですけど、いろんな噺家さんの落語もこれからは聴いてみたいです。
<桂吉弥のお仕事です2009>2/17 内幸町ホール
桂吉の丞 軽業
桂吉弥 青菜
桂しん吉 鶴満寺
桂吉弥 住吉駕籠
「軽業」は鳴物がふんだんに入るので東京ではなかなかやらない噺のようで、初めて聞きました。
お伊勢参りを題材とした「東の旅」シリーズの一つ。
清八と喜六の迷コンビの珍道中はほんとに面白いです。
今回は見世物小屋でまんまと騙されてしまいます。
「大イタチ」が観れると言うので入ると「大きい板に血」がついてるだけだったり、「取ったり見たり」と言うので相撲かと思ったらお爺さんがしらみを「取ったり、見たり」してるだけ、というなんともバカバカしい展開に爆笑。
後半は「軽業」、今で言うサーカスでの所作が見どころ。
口上師の仰々しい台詞や、綱渡りの様子を扇子を使って表現する所がイチイチ面白くって結構ウケてました。
演じ手にとってはすごく難しそうな噺ですが、吉の丞君が熱演して頑張っておりました。
吉弥さんは「青菜」。
夏の噺なのに何故やったんでしょう?
前半の冷たい冷酒を飲む場面は涼しげ、後半の長屋の奥さんとのやりとりでは夏の暑さを感じさせる、季節感のある気持ちのいい、それでいて面白い噺です。
以前この「青菜」を聴いた時よりも昨日の「青菜」の方が台詞が全然多かったし、すごく丁寧にやってくれた気がします。
たぶん前回は日帰りだったのではしょったんだろうと思います。
それはそれで面白かったけど、丁寧な分昨日の方が断然面白く感じました。
毎回決められた時間内に収まるようネタを調整してるってことですよね?
結構大変そうだと思いました。
まくらでは、まだ若い時の落語会でいきなり米朝師匠に「軽業やればウケるでぇ~」って言われ(軽業はなかなか受けにくく、鳴り物もはいるから大変らしい)慌てて準備してやったらほんとにウケた。「師匠はニクイお人です」なんておっしゃってました。
さらに「今日の吉の丞」よりもウケた、なんて毒も吐いておりました(笑)
しん吉さんの落語は初めて。
来週ご結婚されるそうで、こんなところで落語をやってる場合じゃないなんて言ってました。(笑)
かなりのテツ(鉄道好き)らしく、鉄道の新作落語なんかもやっているそうです。
鶴満寺に花見に来た連中と、寺男のやり取りが面白い噺。
本当は花見客を寺に入れてはダメなのにワイロをもらうと寺男はコロッと態度を変えて中に通してしまい、しまいにゃ酒を飲んで酔っ払ってしまうのですが、このお酒を飲む所、しん吉さん本当にお酒を飲んでいるように演じていて、すっかり惹きこまれてしまいました。
お酒の飲み過ぎってほんとに怖いです。
トリはもちろん吉弥さん、「住吉駕籠」でした。
大阪にある住吉大社の前で客を待つ駕籠屋の噺。
変な客ばっかり呼び込んでしまって全然商売になりません。最後は駕籠を壊されてしまうというドタバタ劇です。
色んなお客さんがいたけど、お茶屋さんを乗せちゃうエピソードが一番面白かったかも。
まくらは、大阪の阪急電車と、阪神電車の違いについて熱く語ってくれました。
阪急は東京の東横線で、阪神は京急みたいなんですって。
大阪に行ったら是非乗り比べてみたいです。
ロビーに4/7の紀伊国屋ホールでの「吉弥・三三ふたり会」があると出ていました。
発売は3月上旬、頑張ってチケット取らなきゃです。
あのまんまるで(笑)優しそうなお顔と、よく通るいい声を聞くと安心して落語に身をまかせることが出来るんですよね。
しかも最近は日帰りではなくちゃんとホテルに泊まれるようなので、終電時間を気にしてはしょることなくたっぷり聴かせてくれるのがすごくありがたいです。
この「お仕事です」の会で楽しみなのが、事前に配られる吉弥さんの手書きによる番組表なのですが、今回はスポーツ雑誌で特集されていたという「言葉力」ということについて書かれていて、興味深かったです。
その特集では、今は「言葉の時代」であり、言葉の持っている可能性が注目されている、再評価されているという内容で、オバマ大統領が言葉で多くの人たちの心を揺さぶり、変えていったかや、スポーツの世界でも、今は選手をどう導いて行くべきか、混迷の時代だからこそ、リーダーの言葉が求められているということが書かれていたそうです。
それを読んで、吉弥さんは今落語ブームと言われるのはそれでなのかなって思われたそうです。
落語こそ、しゃべるだけで、ただただしゃべるだけでお客様に喜んでもらえる、笑ったり、泣いたりしてもらえる、言葉力の芸である、と。
また米朝師匠や、吉朝師匠から「言葉を大切に」「お客さんをバカにするな」「それでお客さんに伝わってるか?」と言われ続けていたそうです。
最後に「今晩も自分の言葉、落語の力を信じて、皆様と遊びましょう。言葉の海でゆっくりとただよってください。」という素敵な文章で締めてありました。
私が落語を聴き始めたのは最近だけど、今では落語なしの生活は考えられない位ハマっています。
まさに私は言葉を大切にする噺家さんの言葉力に惹きつけられたってわけですね。
中でもやっぱり吉弥さんが一番ですけど、いろんな噺家さんの落語もこれからは聴いてみたいです。
<桂吉弥のお仕事です2009>2/17 内幸町ホール
桂吉の丞 軽業
桂吉弥 青菜
桂しん吉 鶴満寺
桂吉弥 住吉駕籠
「軽業」は鳴物がふんだんに入るので東京ではなかなかやらない噺のようで、初めて聞きました。
お伊勢参りを題材とした「東の旅」シリーズの一つ。
清八と喜六の迷コンビの珍道中はほんとに面白いです。
今回は見世物小屋でまんまと騙されてしまいます。
「大イタチ」が観れると言うので入ると「大きい板に血」がついてるだけだったり、「取ったり見たり」と言うので相撲かと思ったらお爺さんがしらみを「取ったり、見たり」してるだけ、というなんともバカバカしい展開に爆笑。
後半は「軽業」、今で言うサーカスでの所作が見どころ。
口上師の仰々しい台詞や、綱渡りの様子を扇子を使って表現する所がイチイチ面白くって結構ウケてました。
演じ手にとってはすごく難しそうな噺ですが、吉の丞君が熱演して頑張っておりました。
吉弥さんは「青菜」。
夏の噺なのに何故やったんでしょう?
前半の冷たい冷酒を飲む場面は涼しげ、後半の長屋の奥さんとのやりとりでは夏の暑さを感じさせる、季節感のある気持ちのいい、それでいて面白い噺です。
以前この「青菜」を聴いた時よりも昨日の「青菜」の方が台詞が全然多かったし、すごく丁寧にやってくれた気がします。
たぶん前回は日帰りだったのではしょったんだろうと思います。
それはそれで面白かったけど、丁寧な分昨日の方が断然面白く感じました。
毎回決められた時間内に収まるようネタを調整してるってことですよね?
結構大変そうだと思いました。
まくらでは、まだ若い時の落語会でいきなり米朝師匠に「軽業やればウケるでぇ~」って言われ(軽業はなかなか受けにくく、鳴り物もはいるから大変らしい)慌てて準備してやったらほんとにウケた。「師匠はニクイお人です」なんておっしゃってました。
さらに「今日の吉の丞」よりもウケた、なんて毒も吐いておりました(笑)
しん吉さんの落語は初めて。
来週ご結婚されるそうで、こんなところで落語をやってる場合じゃないなんて言ってました。(笑)
かなりのテツ(鉄道好き)らしく、鉄道の新作落語なんかもやっているそうです。
鶴満寺に花見に来た連中と、寺男のやり取りが面白い噺。
本当は花見客を寺に入れてはダメなのにワイロをもらうと寺男はコロッと態度を変えて中に通してしまい、しまいにゃ酒を飲んで酔っ払ってしまうのですが、このお酒を飲む所、しん吉さん本当にお酒を飲んでいるように演じていて、すっかり惹きこまれてしまいました。
お酒の飲み過ぎってほんとに怖いです。
トリはもちろん吉弥さん、「住吉駕籠」でした。
大阪にある住吉大社の前で客を待つ駕籠屋の噺。
変な客ばっかり呼び込んでしまって全然商売になりません。最後は駕籠を壊されてしまうというドタバタ劇です。
色んなお客さんがいたけど、お茶屋さんを乗せちゃうエピソードが一番面白かったかも。
まくらは、大阪の阪急電車と、阪神電車の違いについて熱く語ってくれました。
阪急は東京の東横線で、阪神は京急みたいなんですって。
大阪に行ったら是非乗り比べてみたいです。
ロビーに4/7の紀伊国屋ホールでの「吉弥・三三ふたり会」があると出ていました。
発売は3月上旬、頑張ってチケット取らなきゃです。
4日午後~6日朝まで東京にいるのに、7日ですかっ!?
Σ( ̄◇ ̄*)
3日間休めるか、相談してみます。。
行けたら、一緒に観に行こうっ!!(^^)b
もし7日の夜までいれるようなら、是非是非ご一緒しましょう!