毎年3/31に開催されているという染丸師匠の落語会に行ってきました。
場所は上野の鈴本演芸場。
私は通常の寄席にはほとんど行かないので、客席でビールにつまみを食べながらのんびりと落語を聴くお客さんが沢山いる様子がとても新鮮で、なんだかこういう雰囲気いいな~なんて感じました。
あ、ビールを飲まない私は甘味処「みはし」さんで買ったあんみつを中入りで食べましたが、黒蜜が優しい甘さで美味しかったです。
実はこの落語会は私のお気に入りブロガーさんが染丸師匠の「浮かれの屑より」を大絶賛されていて、それを読んで聴いてみたいなと思い急遽チケットを取ったんです。
ほんと行って大正解。あんな落語初めて。
染丸師匠の熱演に感動しまくりで、シビれましたわ~!
しかもこのネタ、激しい動きがあるので染丸師匠もこれで最後かも、なんてことをおっしゃってたので余計に聴けて良かったです。
「浮かれの屑より」は・・・
道楽者で勘当された若旦那、居候で寝てばかりいても仕方がないと、紙屑屋で屑をより分ける仕事を紹介された。
俵1袋をより分けても3銭にしかならないが、うっかり捨てられた宝石やお札が出てきたら余禄になるというので、すっかりその気になって始める。
ところが仕事に精を出すのはほんの一時、根が道楽者であるから芝居の本を見つけては役者の真似を始め、人の手紙を読んで想像をめぐらし、その都度屑屋の主人に叱られて仕事に戻る。
そうしているうちにまた義太夫の本を見つけて踊り出し、ついには浮かれて表へ踊り出すし、近所の人たちまでが浮かれてお祭り騒ぎに・・・
芝居や義太夫の本を見つけると、ちょうどよく隣の稽古屋の三味線が流れて来るのでそれに合わせて師匠が舞台いっぱい使って演じたり踊ったりするという賑やかな噺で、途中で扇は宙に舞い、座布団もとっぱらったりして、もう落語というよりある種のパフォーマンスと言ってもいいかもしれません。
踊りは「吉兆廻し」「義経千本桜・吉野山」「京鹿子娘道成寺」で、歌舞伎好きにはもうたまりません。
吉兆廻しは男女の恋の模様の演じ分けが見事。
狐忠信と静御前の吉野山は、はんなりと舞う静御前の振りがとっても雰囲気があって素敵でした。師匠のなめらかな口調もまたいいんですよね。
なんて言っても道成寺!
あの白拍子花子の舞を師匠が踊るのですが、すごい!の一言。
2月の歌舞伎座の菊ちゃんと玉様の記憶が蘇ります。
これを演じるためにちゃんとお稽古に通ったという師匠の踊りは美しい~!
しかも落語は立ってはいけないので中腰で踊るのですが、実はこれがすごく大変なんだと思います。
毬つきのシーンなんてここまでやるんだ!って感動しちゃいました。
見得を切ったり型が決まった時は客席からは大きな拍手も上がり、ここは歌舞伎座かしらん?って錯覚してしまうほど。いや~素晴らしかったです。
噺自体もテンポが良く、「人間の屑やな」「俵があったら入りたい」というサゲもスッキリしていて、とても良かったです。
正直この「浮かれの屑より」があまりに印象が強くて、他の噺はほとんど記憶に残っていないという、それ位素晴らしかったんですよね。
上方では染丸師匠以外にこのネタをやる人がいないみたいなので、是非とも芝居上手のよね吉さん、もしくは吉弥さんにやっていただきたいな~なんて思いました。
<第三回上方落語染丸の会@鈴本演芸場3/31>
三遊亭玉々丈 穴子でからぬけ
林家染左 隣の桜
林家花丸 あくびの稽古
林家染丸 猿後家
~中入り~
林家染丸 浮かれの屑より
写真は上野公園の桜
上野の桜は他よりも咲いていましたが、ぼんぼりの点灯が20時までだったようで、私が行った時には暗くてよく分かりませんでした。
宴会をしている団体も沢山いましたが、暗いせいかなんだか物寂しく見えました。
場所は上野の鈴本演芸場。
私は通常の寄席にはほとんど行かないので、客席でビールにつまみを食べながらのんびりと落語を聴くお客さんが沢山いる様子がとても新鮮で、なんだかこういう雰囲気いいな~なんて感じました。
あ、ビールを飲まない私は甘味処「みはし」さんで買ったあんみつを中入りで食べましたが、黒蜜が優しい甘さで美味しかったです。
実はこの落語会は私のお気に入りブロガーさんが染丸師匠の「浮かれの屑より」を大絶賛されていて、それを読んで聴いてみたいなと思い急遽チケットを取ったんです。
ほんと行って大正解。あんな落語初めて。
染丸師匠の熱演に感動しまくりで、シビれましたわ~!
しかもこのネタ、激しい動きがあるので染丸師匠もこれで最後かも、なんてことをおっしゃってたので余計に聴けて良かったです。
「浮かれの屑より」は・・・
道楽者で勘当された若旦那、居候で寝てばかりいても仕方がないと、紙屑屋で屑をより分ける仕事を紹介された。
俵1袋をより分けても3銭にしかならないが、うっかり捨てられた宝石やお札が出てきたら余禄になるというので、すっかりその気になって始める。
ところが仕事に精を出すのはほんの一時、根が道楽者であるから芝居の本を見つけては役者の真似を始め、人の手紙を読んで想像をめぐらし、その都度屑屋の主人に叱られて仕事に戻る。
そうしているうちにまた義太夫の本を見つけて踊り出し、ついには浮かれて表へ踊り出すし、近所の人たちまでが浮かれてお祭り騒ぎに・・・
芝居や義太夫の本を見つけると、ちょうどよく隣の稽古屋の三味線が流れて来るのでそれに合わせて師匠が舞台いっぱい使って演じたり踊ったりするという賑やかな噺で、途中で扇は宙に舞い、座布団もとっぱらったりして、もう落語というよりある種のパフォーマンスと言ってもいいかもしれません。
踊りは「吉兆廻し」「義経千本桜・吉野山」「京鹿子娘道成寺」で、歌舞伎好きにはもうたまりません。
吉兆廻しは男女の恋の模様の演じ分けが見事。
狐忠信と静御前の吉野山は、はんなりと舞う静御前の振りがとっても雰囲気があって素敵でした。師匠のなめらかな口調もまたいいんですよね。
なんて言っても道成寺!
あの白拍子花子の舞を師匠が踊るのですが、すごい!の一言。
2月の歌舞伎座の菊ちゃんと玉様の記憶が蘇ります。
これを演じるためにちゃんとお稽古に通ったという師匠の踊りは美しい~!
しかも落語は立ってはいけないので中腰で踊るのですが、実はこれがすごく大変なんだと思います。
毬つきのシーンなんてここまでやるんだ!って感動しちゃいました。
見得を切ったり型が決まった時は客席からは大きな拍手も上がり、ここは歌舞伎座かしらん?って錯覚してしまうほど。いや~素晴らしかったです。
噺自体もテンポが良く、「人間の屑やな」「俵があったら入りたい」というサゲもスッキリしていて、とても良かったです。
正直この「浮かれの屑より」があまりに印象が強くて、他の噺はほとんど記憶に残っていないという、それ位素晴らしかったんですよね。
上方では染丸師匠以外にこのネタをやる人がいないみたいなので、是非とも芝居上手のよね吉さん、もしくは吉弥さんにやっていただきたいな~なんて思いました。
<第三回上方落語染丸の会@鈴本演芸場3/31>
三遊亭玉々丈 穴子でからぬけ
林家染左 隣の桜
林家花丸 あくびの稽古
林家染丸 猿後家
~中入り~
林家染丸 浮かれの屑より
写真は上野公園の桜
上野の桜は他よりも咲いていましたが、ぼんぼりの点灯が20時までだったようで、私が行った時には暗くてよく分かりませんでした。
宴会をしている団体も沢山いましたが、暗いせいかなんだか物寂しく見えました。