悲しみの城からの脱出

親からの呪縛から自分を解放するためのブログ

誤学習が生きづらさを生む理由 ー 完璧主義が発動する時 ー

2025-03-06 16:00:00 | 複雑性PTSD・トラウマ(学び)

碧音には先回りして問題回避する

癖がある。

完璧にしなければ、父親が怒り、

母親が殴られ、最後は、碧音が暴言を

浴びせられ、傷つくのだ。

だから、失敗してはならない。

 

 

これが、碧音の問題回避のための

間違った成功体験

このようなことをすればするほど、

自然体の自分ではいられなくなる。

前回の記事では、誤学習とは何か?

誤学習することで何が起きるのか?

碧音のケースで紹介した。

(誤学習の記事は、こちら

 

 

碧音には、面前DVを含むDVを

受けて育った。

しかも、ネグレクトを受けた挙句、

ヤングケアラーまでやっていた。

そんな碧音が、白黒思考や完璧主義で

問題回避をしようとするのは当然だ。

 

 

親が問題行動を起こそうとするたび、

先回りしなければならず、どんなに

疲れてても、やらないと親が問題

行動を起こす

 

なぜなら、碧音が原因だから…

原因が碧音なら、尻拭いも

碧音がやるべきだ

 

実際、家庭内の問題解決は、毎回、

碧音の仕事で、両親は丸投げだった。

9歳の時点で、碧音は、両親に期待

することをやめた。

 

 

親としてやるべきことを放棄する

親に、相談して、一体何になる?

自分たちの問題すら解決できない

人達が、碧音の問題を解決なんて

できるはずがない

 

 

自分の親を見ながら、碧音は、

いつも、そう思っていた。

間違った成功体験を繰り返す

うちに誤学習だけが増え、

学習性無力感だけが育っていく。

 

いつ、入るか分からない

父親の怒りスイッチ

 

父親に殴られた母親から

発せられる暴言の数々

 

それによって、傷つき体験

だけが増えていく現状

 

傷つき体験を回避するには、

父親の怒りスイッチが入らない

ようにしなければならない。

だから、先回りする。

そうすれば、散々、傷つけられて、

更に、傷つくことはなくなる。

 

 

たかが子供にできる防御方法は、

そのくらいしかないのが現実だ。

体も小さい、経済力もない、生活力も

ない子供が親元を離れることのできない

現状は、親権や監護権を乱用する親の

感情のまま、やりたい放題の無法地帯の

中で生活するようなものだ。

そんな中で生活するのが、虐待児。

 

 

何度も罵倒され、存在を否定され

続けた碧音は、そのうち、感情を

麻痺させることで生き抜いてきた。

碧音の白黒思考や完璧主義が発動

する時… それは、身の危険を

感じた時に発動する。

 

 

現実的に、何かが起きてなくても、

予想されるだけで発動するのだ。

こうして、碧音の生きづらさは

築き上げられていった。

 

 

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