悲しみの城からの脱出

親からの呪縛から自分を解放するためのブログ

2024年を振り返って思うこと ー 虐待サバイバー目線⑤ ー

2025-01-13 18:00:00 | 複雑性PTSD・トラウマに思うこと

** 過去記事 **

 

2024年を振り返って思うこと ①

2024年を振り返って思うこと ②

2024年を振り返って思うこと ③

2024年を振り返って思うこと ④

 

 

2024年の振り返りシリーズ、

最終回である。

年末に近づいて、何とか、体調を

立て直しつつあるときに飛び込んで

きたニュース。

 

 

検事からのセクハラを訴える

報道を見てしまった。

なんで、こうも、性被害の報道を

避けてるのに飛び込んでくるのか、

本当に、疑問しか感じない。

 

 

ただ、ニュースだし、TVは何も

悪いわけではない。

タイミングが悪いだけである。

セクハラ被害を受けた女性が、

泣きながら、気持ちを話していた。

 

 

それを聞いていたら、突然、

吐き気を催し、その場でえづいて

しまった。

吐き気による気持ち悪さで、

咳が止まらなくなった。

 

 

胃に何もなかったので、吐くものが

なかったのが幸いしたが、吐き気

だけは、なかなか、治まらない。

その状態が数日続いた後、今まで

感じたことのない胃痛が始まった。

他にも、頭の中がふわふわして

現実感がなくなる乖離まで始まった。

それは、まだ、現在進行形である。

 

 

ただ、このニュースは近所の

ご夫婦が、1日中、喧嘩して

怒鳴り合う声が、毎日、聞こえて

きたこともあり、碧音にとって

ダブルパンチだった。

ちなみに、報道は全部聞くことは

できなかった。

 

 

聞こえてきた話の中で、唯一、

救いだと感じたのは、彼女の周りに

応援してくれる人がいるらしいと

いうことだった。

裏切った人もいたようだが、支える

人がいたのはよかったと思う。

 

 

碧音には味方が一人もいなかった。

親を神聖視するひとばかりで、碧音の

言葉に耳を傾ける人、言い分を聞く人が、

本当にいなかった。

 

 

そのつらさを何十年も抱え続けた

からこそ分かる。

被害者の彼女を理解し、そばにいる

人がいて心から良かったと思う。

 

 

2024年は、性被害のニュースに

振り回され続けた1年だった。

2025年は、そのような報道に

振り回されないようにするには、

どうしたらいいのかを考えて

いきたいと思っている。

 

 

それには、複雑性PTSDの知識を

学ぶ必要があり、自分に必要なことを

見極めていくことも必要だ。

今までも経験したことだが、それは、

とてもきついことである。

 

 

自分が親から愛されなかったことを

認める作業であり、自分がやってきた

間違った行動や言動を認め、改め、

認知のゆがみを矯正しなければならない。

そこには恐怖や不安がつきものだ。

それでも振り回されたくないなら、

やるしかないのだ。

 

 

 

私が、この記事を書くことに

したのは、性被害に遭った人間が

 

 

周囲の知らないところで

どんな苦しみを抱え

どんなことを恥と感じ

どんなことで悩み

どんなことが生活に

支障がでるのか

 

 

を知ってもらうためである。

 

 

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2024年を振り返って思うこと ー 虐待サバイバー目線④ ー

2025-01-08 18:00:00 | 複雑性PTSD・トラウマに思うこと

** 以前の記事一覧 **

 

2024年を振り返って思うこと ①

2024年を振り返って思うこと ②

2024年を振り返って思うこと ③

 

 

 

本当なら、去年のうちに書き終える

はずだった記事だが、今年に持ち越しと

なったため、続きを書いていく。

去年の初めは、某アイドル事務所の

性被害がメインで体調不良となった。

それが落ち着いたころ、今度は、

共同親権の話題が世間を賑わせた。

 

 

共同親権になった場合、DVから

逃げて生活している配偶者や子供が

被害から逃げられなくなる。

そんなことが話題になっていた時期。

とある特集報道でDVに遭ってるときの

証拠として録音した音声がTVで流れた。

 

 

碧音自身、DV被害がひどかった頃の

記憶はない。

おそらく、記憶していたら生きて

いくことはできなかったのだろう。

だが、その音声が流れた瞬間、

体の異常な震えが始まった。

 

 

配偶者の怒鳴り声

部屋の中のものが壊れる音

 

 

碧音が一番反応したのは、ものが

壊れるガシャン、ガシャンという

音だった。

体が震え、TVを消そうとリモコンを

掴もうとしても震えすぎてリモコンを

握ることができなかった。

その間も、ものを壊す音や怒声が

TVから流れ続ける。

 

 

それから、せっかく落ち着いた

はずの体調が悪化、精神的にも

不安定になっていった。

過覚醒はもちろん、過剰反応も

出ており、感情もアップダウンが

激しくなり、日常生活が、まともに

送れなくなった。

 

 

他にも、悪夢や不眠にも悩まされ、

体調では逆流性食道炎や原因不明の

蕁麻疹なども出ていた。

自分なりに工夫することで、何とか、

年末には落ち着いた。

 

 

私が、この記事を書くことに

したのは、性被害に遭った人間が

 

 

周囲の知らないところで

どんな苦しみを抱え

どんなことを恥と感じ

どんなことで悩み

どんなことが生活に

支障がでるのか

 

 

を知ってもらうためである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年を振り返って思うこと ー 虐待サバイバーの視点③ ー

2024-12-26 18:30:00 | 複雑性PTSD・トラウマに思うこと

** 以前の記事 **

2024年を振り返って思うこと ①

2024年を振り返って思うこと ②

 

 

 

今年は、性被害のニュースが多く、

そのせいでニュースが見れなくなった。

①と②の記事で、碧音のどんな過去と

性被害のニュースがリンクしたのかを

書いていった。

 

 

今日は、性的虐待を受けた碧音が、

どんな影響が出たのかを書いて

いこうと思う。

まず、精神的にも身体的にも不調が

でるようになった。

 

 

まず、眠気がひどく、1日中、

寝てしまう。

無気力、過覚醒、虚無感、

孤独感、焦燥感などなど、

いろいろな症状が出た。

 

 

身体的症状としては、逆流性

食道炎による胃腸の具合が

悪くなり、常に、吐き気を

感じている状態が何日も続く。

碧音は、体調に異常が出て、

ストレスに気付くことが多い。

 

 

訳の分からない不安、不安を早く

解消したいという焦り、行動すると

傷つけられる結果になり、うまく

いかないことが増える。

失敗するたびに思う。

 

 

自分は、なんで

こんなこともできないんだ

 

 

という無意識の自責。

1日の中で何度も繰り返す。

今は、自責をしてることに

気付けるようになってきた。

自責をしたら、自分に

 

今は疲れてるだけ

だから、何もせずに

ゆっくり休もうか

 

と両親から虐待された子供の

ままの碧音に、小さい子供に

話しかけるように声がけする。

それは、子供の自分が暴れて

いる状態だということを

理解してるからだ。

 

 

昔のことを思い出すたびに、

何度も繰り返している。

これは、パンドラの箱が開き、

出てきたものを見たくない、

感じたくないという拒否反応だ。

 

 

親から愛されていなかった、

性的玩具にされた、つらかった時、

全く気遣われなかった事実を

そのまま受け止めることが、

傷ついた子供の碧音には

できないのだ。

だから、心を閉じようとする。

 

 

また、このタイミングで、

性的虐待がテーマの映画と

知らずに、TVで見てしまった。

その中で、継父から性的虐待を

受け続けていた子供が、近所の

若い男性のところに逃げるの

だが、その男性から手を出され

ようとしたときのセリフが、

更に、大きなトリガーとなった。

 

大丈夫

慣れてるから

 

とにっこり笑いながら言うのだ。

これを見た時に

 

あぁ… 子供の頃…

これ、やってたなぁ…

 

と思ったが、ここから無気力、

眠気に拍車がかかった。

本当に、生活に支障が出るほどの

無気力、眠気だった。

 

 

それだけ、父親からの性的玩具に

されたことがショックだったこと、

父親への嫌悪感、自分は汚いという

碧音自身への激しい嫌悪感そ。

一番許せなかったのは、強い

嫌悪感を感じる父親と同じ

遺伝子で自分の体ができていると

言う事実。

 

 

大豆なら遺伝子組み換えは可能。

でも、人間の遺伝子組み換えは、

今の技術では不可能だ。

そうなると…

 

自分という存在

そのものを

この世から抹殺したい

 

そんな強い感情が碧音を

支配していた。

鬱がひどかった頃は、この

気持ちが、本当に強かった。

この状態の中で

 

親がそんなことするはずない

男親の愛情表現

ただのスキンシップ

親の愛情を理解しろ

不器用なお父さんなんだよ

 

という大人たちから浴びせ

られるクソバイス。

こんなクソバイスを聞く

たびに、発狂しそうになった。

大人の碧音が… というより、

子供の碧音が怒り狂い、発狂

していたという方が正確な

表現だろう。

 

 

虐待を受けた子供は、大人に

なってからも、こんな苦しみと

死ぬまで向き合い続けるのだ。

傷を作った親だけでなく、

傷をえぐり続けた周囲の大人も

同罪と碧音は考えている。

 

 

ここで、一旦、締めようと思う。

私が、この記事を書くことに

したのは、性被害に遭った人間が

 

 

周囲の知らないところで

どんな苦しみを抱え

どんなことを恥と感じ

どんなことで悩み

どんなことが生活に

支障がでるのか

 

 

を知ってもらうためである。

 

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2024年を振り返って思うこと ー 虐待サバイバー視点② ー

2024-12-25 18:30:00 | 複雑性PTSD・トラウマに思うこと

以前のブログ記事は、こちら

 

 

前の記事では、某アイドル事務所の

社長の性加害や自死した被害者の

妻のインタービュー報道などから、

精神的、身体的不調が出たこと、

昔、趣味友の大学生から姉の

友人に襲われた話を告白された

経験まで書いた。

 

 

事務所社長の性加害だけでも不快感

マックスだったが、トリガーは、

自死した被害者の妻の特集報道だ。

うろ覚えなので、正確ではないかも

しれないが、話の内容としては、

こんな感じだったように思う。

 

 

夫から、昔、アイドル事務所の

社長から性的被害を受けたことを

告白されたが、話を聞いてる限り、

そこまでひどいことをされてたと

考えていなかった。

自死後、友人から話を聞いて、

そこまでひどいことをされたのかと

ショックを受けた… という内容

だったように思う。

 

 

この妻の言葉を聞いて、昔、

碧音の目の前で話をした男性と

自死した男性の様子がリンクした。

目の前で話をしてた大学生と、

とても、似ていたからだ。

 

 

妻が、友人から話を聞いてショックを

受けたのも分かる気がする。

夫は、大事な妻を傷つけないように、

嫌われないだろうか?という不安、

妻子を守りたい強い気持ちから、

オブラートに包んで、包んで、包んで…

できるだけ、ショックを与えない

ような言葉を選んだのだろう。

 

 

自分の気持ちをメインに話した

のではないだろうか。

だから、どんなひどいことをされたか、

それに関しては、言えなかったのでは

ないかと考えている。

 

 

それは、恥の感情があるからだ。

世の中には、いろいろな虐待があるが、

恥や屈辱感を与えられれば、与えられる

ほど周りに話しづらくなり、一人で

抱え込むようになる。

特に、日本で性的な話はタブーとされ、

相談と言っても、なかなか、口に

しづらい内容である。

 

 

性的虐待を受けたサバイバーは、

周囲からいろいろな二次被害を

受けやすい。

例えば、碧音が言われたことが

あるのは

 

男親の愛情表現で

ただのスキンシップ

 

親が、娘に、そんなこと

(性的いたずら)をする

はずがない

 

親の気持ちを、もっと、理解しろ

親の気持ち、子知らずだな(笑)

 

 

碧音は、相談するたびに、こんな

言葉を投げつけられ、全く信じて

もらえることはなかった。

そうして、碧音は学習性無力感を

育てる自責を繰り返すようになった。

つまり、心のリスカを始めた。

 

 

被害者の男性の場合、親代わりと

なる社長から被害を受けており、

しかも、影響力のある人間だ。

逃げられないし、安易に、相談しても

握りつぶされる可能性の方が大きい。

 

 

表に被害者として公表すれば、

碧音が受けたように二次被害は、

必ず、ついて回る。

きっと、彼は覚悟していただろう。

でも、想像以上に風当たりが厳しく、

それに耐えることができず、心が

折れてしまった。

 

 

どれだけ、ひどいことをされてたと

しても、自分の話を信じてもらえない

というのは、本当に、つらいものだ。

かえって、お前が悪いのではないか

と言われてしまうと脱力感しか

感じられず、それが、徐々に、

無力感へと変わっていくのだ。

 

 

被害者たちをバッシングした

人達は、ただでさえ、傷つき、

何とか、立ち上がった人たちに、

最後の一撃を食らわせ、心の

殺人をした殺人者であると

考えている。

 

 

少なくとも、碧音も含め、

性被害や性的虐待を受けた

サバイバーたちは、そう

考えてるのではないだろうか。

 

 

内容が重いため、ここで、一旦、

締めようと思う。

私が、この記事を書くことに

したのは、性被害に遭った人間が、

 

 

周囲の知らないところで

どんな苦しみを抱え

どんなことを恥と感じ

どんなことで悩み

どんなことが生活に

支障がでるのか

 

 

を知ってもらうためである。

 

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相談相手を選ぶ基準 ー 深刻なトラウマを抱える貴方へ ー

2024-12-23 18:30:00 | 複雑性PTSD・トラウマに思うこと

昨日は、かなり、重い話をした。

記事を書いてて気づいたことを

書いていこうと思う。

 

 

昨日の記事の中で、知り合って

間もない碧音に、なぜ、彼は、

そんな話をしたのか?という

ことについてである。

記事の中でも可能性として

書いているのだが、一番大きな

理由としては…

 

 

縁が切れても

彼には全く影響のない

人間だったから

 

 

趣味でつながった関係で、

お互い、個人的な共通の

友人もいなかった。

だから、話しやすかったのだ。

また、彼から見て、碧音のことを

【精神的に余裕のある人間】

判断した可能性もある。

 

 

このような繊細な話は、余裕のない

人間に話してはいけない。

精神的な余裕がないということは

 

 

立場を超えた想像力や理解力が

全く働かない状態

 

 

であると言える。

専門家である精神科や

カウンセラーに相談することを

勧められるのは、これが理由だ。

 

 

専門家は、心理学や脳科学の知識が

豊富であること、お金をもらって

相談されることを前提に、その場に

いるので、自分のメンタルケアも、

常に、万全にしておくのも仕事の

一部なのだ。

 

 

もし、彼らが、精神的に不安定で、

余裕がないと感じたのであれば、

さっさと転院するか、担当医や

カウンセラーの変更したほうがいい。

それは、余裕のない人に相談すると、

更に、傷つく可能性があるからだ。

 

 

ただでさえ、きつい思いをしながら、

話をしているのに、お金を払ってまで

傷つけられるようなことしか言われ

ないなら本末転倒である。

これは、碧音自身、経験してるから

こそ言えることである。

 

 

勿論、相性もあるだろう。

患者として一番きついところ

でもあるが、相性の合う担当医や

カウンセラーを探し続ける

必要がある。

 

 

深刻なトラウマを抱える人間に

とって必要不可欠なことだ。

深刻なトラウマを抱える人は、

とにかく、人間不信が強く、

警戒心が強い。

身近な人間から傷つけられ

続けていたのだから当然だ。

 

 

担当医やカウンセラーは、そんな

患者の心を開かせるためのプロで

なければならないが、相手も人間。

相性の良し悪しだけは、どうにも

ならないのだ。

 

 

また、深刻であれば深刻であるほど、

一人で何とかしようとする人が多い。

責任感が強く、まじめな人ほど

一人で何とかしようとする。

 

 

碧音自身、気を付けようと意識

していることだが、一人でやろうと

すると、今まで封印してた記憶が

爆発したようにパン!!と開き、

自分では、どうしようもないほど

パニックになったり、トラウマ

反応やストレス反応が出てきて

しまう。

 

 

その時に、客観的に対応できるのは、

精神科医やカウンセラーのような

専門家にしか冷静で的確な

アドバイスできないし、状態を

安定させるには薬が必要な場合も

多い。

 

 

中には、動画などで一人で自分と

向き合う方法を紹介しているものも

あるのだが、正直、深刻な

トラウマを抱えている人には、

あまり、お勧めできない。

理由は4つある。

 

 

 ① 発信者が医学的知識、

   心理学、脳科学の知識が

   あるとは限らない

 

 ② 動画なので、直接、話を

   したり、本人の状態を見て

   アドバイスができない

   (一人一人症状の出方が違う)

 

 ③ 配信者には効果的でも、

   それが自分に合うとは

   限らない

   また、そのタイミング

   ではない可能性がある

 

 ④ そもそも、配信は収益目的

   である場合が多い

   ただの情報収集ならいいが、

   サポーターのいない状態で

   試すのは自殺行為

 

 

このような理由から専門家に相談

することなく、一人で治そうとする

のは自殺行為に近い危険行為だ。

深刻なトラウマを抱える人は、

このようなことをよく考えて

行動してほしい。

 

 

相談相手は経済的にも、精神的にも

余裕のある人であること、できれば、

専門知識のある人、それが無理なら、

余裕があって共感、寄り添いをして、

立場を超えた想像力、理解力のある

人を選んで相談してもらいたい。

 

 

注意喚起の意味も込めて、

この記事を書くことにした。

 

 

 

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