裏庭話③🌿✨
先日は裏庭がドクダミ畑だとお話ししましたが、実は葛の葉畑にもなっています💦
ちょっと見ないうちに葛がものすごい勢いで伸び始めています。これも放っておくととんでもないことになります。
いろいろな植木に絡まってその大きな葛の葉を広げ、上へ上へと伸びて絡まっていきます。
去年はそれこそとんでもない庭になってしまいました。狭い斜面の庭なのに深いジャングルのようになり、盛夏には得体の知れない様々な生物がうごめいていて恐ろしかったです😱
今年、ドクダミの有効利用は始めましたが、葛の葉は早いうちに芽を摘んでしまおうと思い、待てよ、葛の葉にももしかしたら薬効があるのではと考えてみました。
そうです❗️葛の葉はドクダミに負けずものすごい薬草なんです。それこそ日本のスーパーフード葛粉の原料にもなります。葛の葉もいろいろ皮膚疾患だったりデトックス作用だったりあるようです。茎は乾燥させると長くて丈夫な繊維になり、昔の人は織って衣類にしたそうです。
そして思い出したのが「葛の葉」という漢字。何やら雅な感じです。
そこである歌を思い出しました。
『恋しくば訪ねきてみよ 和泉なる 信太の森の恨み葛の葉』
葛の葉とは、信太の森に住む狐の名前なのです。なんとあの安倍晴明のお母さんが狐であり、その名前が葛の葉だったという『安倍晴明伝説』もあるようです。
そして私の自宅の近くに女化神社と言う神社があり、そこはまさに狐伝説の神社です。
人間に恋した狐が女に化けて夫婦となりまして、子供をもうけます。良い妻と良いお母さんとして暮らしていましたが、秋のうららかな午後に縁側で居眠りをしてしまいました。その時に油断して尻尾が出てしまったんだそうです。それを子供に見られてしまい、その狐はもう私は一緒にいます暮らせませんと、泣く泣く森に帰ったと言うお話があるんですね。
まさに先程の安倍晴明伝説で歌われている歌と似通ったニュアンスになるようです。
訳してみると…、
私が恋しいなら、葛の葉茂る信太の森へ尋ねてきて欲しいと思ってしまう未練がましい私です。といったところでしょうか。狐🦊の悲しい気持ちにホロリとします🥲
葛の葉は本当に生命力が強くて蛇が頭をもたげて絡まり伸びていく様はまさにDNA!生き物です。
そして昔の人はこの葛の覇の葉を有効利用。薬にも衣服にもしたそうです。
私がただ裏庭をジャングルにしてしまう害草だと思っていたものが、昔の人にとっては美しい歌になったり、美しい伝説になったり、そして実用的な薬や食べ物、衣服にもなっていたと言うことを考えると、本当に現代に生きる私含め、大勢の人の発想力が貧困になっていることを感じました。
狭い裏庭ですが、こうして手を入れてみると面白い発見がたくさんあります。
自然って、素晴らしいと思います。長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました❤️🙇♀️❤️