『クラウドアトラス』を久しぶりに見返してみました。
この映画は2012年公開です。当時、日本ではそれほど話題にならなかった気がしますが、私はなぜか気になって一人で映画館に行った覚えがあります。話題にならなかった理由は、6つのストーリーがかなり頻繁に交差して構成されているので複雑であること。内容的にもダークで重くエグイ部分が多い。3時間に及ぶ長編なので観るにもパワーが必要。まあ、マニアックなジャンルの映画だった。・・・などが考えられます。
監督は、『マトリックス』のウォシャウスキー姉妹。
見返してみて、マトリックスで伝えたかったことと深いつながりがあったことに気がつきました。
出演者もトムハンクスやハルベリーと言った有名どころが出ているし、作成費用も相当な額で、すべてのシーンはよく作り込まれた豪華な映画です。
まさにストーリーは【輪廻転生】です。
私たちは様ざまなシチュエーションで、役割を変えながら、悪いこと良いことどちらも体験し、またはいつも同じことを繰り返し、ほぼ同じ魂の人たちと出会いや別れを繰り返しながら、何度も生まれ変わっている。(映画の中でも、俳優さんたちがその時代時代で特殊メイクで顔や雰囲気を変え、何役もこなしています)
私はあまりないのですが、人はよくこんなことを言います。
「初対面なのに会ったことがあるような気がする」
やはりあるのだろうか?輪廻転生!?
ところで、仏教の最終ゴールって知ってますか?
仏教の目指すところは、この【輪廻転生】から解脱することなんです。
この世は〚生老病死〛の繰り返し、どんなに頑張っても【輪廻】を終わらせなければ、永久的に苦しみや悲しみや争いからは逃れられないという考えからだそうです。
監督のウォシャウスキー姉妹が映画『マトリックス』で伝えたかったことこそ、私たちは〚生老病死〛という固定観念で作られた〚マトリックス〛という仮想現実の中にいて、それを知ればそこから抜け出す選択肢もあるんだよ、抜け出した後の姿はこんなかもね、って私たちに見せてくれた気がします。
さあ、それじゃあ、【輪廻転生】から抜け出せたら、その先に何が待っているの?
実はこれ、この先を知っている人を私は知りません。
私自身、輪廻転生から抜け出したいけど、その先はなんだか怖いような、寂しいような、ただのエネルギー的存在にもどっていくだけで、大変つまらない退屈な世界があるような気がするのです。それなら、この輪廻と言うドラマの中でいろんな役を演じ続けた方が楽しいのでは?って思いませんか?
ですが、もうこれまで相当いろんな人生生きてきただろうから、新たな希望としては、【輪廻】から解脱した後は、私たちには想像もつかない素晴らしい世界があることを希望したいと思います。
映画のラストでは、別の星から天の川銀河の青い星を見ているシーンがあるんですよね(ネタばれ💦)
そんな未来はとてもロマンティックで好きすけどね~~(。・ω・。)ノ♡
追記:作中ではある音楽が全体のストーリーを紡いでいます。登場人物の音楽家によって作曲される『クラウドアトラス六重奏』交響曲は、深く重厚で重い感じのBGMとなっています。
もし、観られる方がいたら音楽も楽しんでください♬
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