四姑娘山は四川省アバチベット族チャン族(阿バ藏族羌族)自治州小金県と汶川県の県境に位置し、横断山脈東段の最高峰です。南北35キロにわたり四つの峰大姑娘山(長女)5038m、二姑娘山(次女)5279m、三姑娘山(三女)5664m、主峰の四姑娘山(四女)6250m)が連なる山々の総称です。頂は一年中雪に覆われ、頭に白い紗を巻いた容姿の美しい四人の姉妹を彷彿とさせる眺めです。
四姑娘山自然保護区は総面積1375平方キロのうち、開発された観光エリア450平方キロです。双橋溝(そうきょうこう、3100m~3800m)、長坪溝(ちょうへいこう、3100m~3600m)、海子溝(かいしこう、3100m~3500m)の3つの渓谷と四姑娘山の「三溝一山」を中心に、雪山、谷、動植物、チベット風俗の「四絶」を堪能できます。 2000年に国家4A級景勝地に、2005年に世界ジオパークに、2006年にジャイアントパンダの生息地とともに世界遺産に認定されました。
四姑娘山一帯は、氷河期に形成された複雑な地形がそのまま残り、多種多様な動植物の生息地です。特に高山植物の豊富さは有名で、日本の登山、トレッキング愛好者の間では、幻のブルーポピー(青いケシ)の咲く場所として憧れの地となっています。標高2500m以上は豊かな緑が鬱蒼としげる原始林が広がり、雲南杉、雲南紅豆杉などの貴重な固有種が群生しています。雲南紅豆杉は法律で国家一級保護植物に指定され、伐採、売買が禁止されています。その一方、植林事業や研究推進の予算獲得のため、日本と米国の2ヶ国に例外的に限定輸出されています。
標高3700mからは草原が緑の絨毯のように広がり、夏ごろには高山植物が咲き乱れ、美しい雪山を背景にした草原は、まさに「天空のお花畑」。草原は天然の放牧地となっている他、天麻、貝母、冬虫夏草などの高価な生薬も取れます。また、四姑娘山周辺はジャイアントパンダ、レッサーパンダ、キンシコウなど絶滅危惧種の生息地としても知られ、日本にも有名な「臥龍ジャイアントパンダ自然保護区」は、その東麓にあります。渓谷地帯は特産品のくるみ、りんご、梨、山椒などを産出し、豊かで美しい自然とともに中国の秘宝とも言える場所なのです。
景勝地周辺は主峰-四姑娘山を始めとした高峰が聳え、連山が発達した氷河谷を取り囲み、アルプスのような雄大な山岳風景を見せています。雪で光り輝く四姑娘山を眺めながら歩くと、うっそうとした森や草原、色とりどりの高山植物の美しい花々が中国であることを忘れてしまいます。まるでヨーロッパアルプスを歩いているような素晴らしい景観です。四姑娘山は「中国のアルプス」とも呼ばれ、地元では霊山として敬われています。
四姑娘山の主な見所は、観光者や山歩きが趣味の場合は、トレッキングコースがお勧めです。長女峰は緩やかで、比較的安全でもあり一番人気です。次女峰には専門ガイドが必要、三女峰と主峰は高いうえ険しいので、経験者や登山家以外はチャレンジできません。
「双橋溝」(そうきょうこう)
双橋溝は標高3840m、全長34.8キロ、だいたい専用の環境汚染配慮型のバスと徒歩で観光します。川と枯れ木、山々のコントラストが美しい場所です。柳と雲南杉で作られた二本の橋から名付けられました。日月宝鏡山、五色山、狩り人峰、氷河など54ヶ所のスポットが存分に楽しめます。
遊覧時間:景区内バスでおよそ3時間かかるでしょう。(双橋溝は半日が必要です)
アクセス:日隆鎮から車で10~15分ぐらい、長坪溝の入口に着きます。
「長坪溝」(ちょうへいこう)
長坪溝は全長29キロ、総面積約100平方キロ、21ヶ所のスポットがあり、途中の原始林地帯も見所です。柏、松、杉、柳など樹齢を重ねた巨木が群生している森に、清冽な流れと瑞々しい苔の群れ、森の暗い林床にキラキラと輝く木漏れ日が織成す静寂で美しい風景に心惹かれます。森を出ると山々に抱かれた草原が広がり、一筋の清流が曲りくねって、宮崎アニメに出てきそうな眺めです。因みに長坪溝は三女峰と主峰登頂のベースキャンプ地でもあります。
「海子溝」(かいしこう)
海子溝は全長19.2キロ、総面積126.48平方キロ、多くの海子と呼ばれる湖があり、46ヶ所のスポットが堪能できます。湖面に周囲の山々が映し出される景観が美しく、人気があります。海子以外にも見所がたくさんあるのが海子溝の特徴です。山の南側の潅木林では松茸が取れ、北側では秋になると木々が色付き、真っ赤な紅葉がとても綺麗です。また、ここで現代にまで生息している新生代第四紀の古代魚(生きた化石)が発見されたと言います。
遊覧時間:大海子まで歩いていくならおよそ4時間、花海子まで5時間かかるでしょう。大海子も花海子もキャンプをすることが許されていますが、別途料金が必要です。(海子溝は一日か二日間が必要となります)
アクセス:日隆鎮からあるいて10分~15ぐらい、海子溝の入口に着きます。その後、歩いて或いは馬に乗って行くといいでしょう。
お薦めの登山コース
四姑娘山大峰(標高5025m)―週末入門レベル
大姑娘山は四つの山のなかで一番登りやすい山です。麓から山間部まで低木に覆われ、高いところには色な形をしている岩が林立し、山頂にしか雪がありません。
四姑娘山二峰(標高5276m)入門レベル
四姑娘山二峰は四姑娘山大峰と四姑娘山三峰の間にあり、四姑娘山大峰より登りにくいので、多くの登山愛好者を引きつけております。
四姑娘山三峰(標高5355m)プロ入門
四姑娘山三峰は地形が複雑で、動物植物の資源が豊富です。この山は登山用具が備わないと登ることができないので、普通の登山道に飽きた登山愛好者に好まれています。
四姑娘山幺妹峰(標高6250m)
氷山美人と言われ、標高6250mのこの山は氷山と岩からなっている鋭い刃物のような山です。この数十年間、頂上に登り尽くした回数は10回も超えず、わずか26人が登山成功です。
お薦めの徒歩コース
長坪溝から北の尾根を越えて畢棚溝へ渡る徒歩コースは80年代初期に改めて発見されてから、中国で最もよい徒歩コースとなっています。徒歩コースのスタート位置は長坪村で、ゴール位置は畢棚溝の309営林場です。コースの全長は111キロで、三つの部分に分けられています。
1.長坪村の出入り口から長坪溝の突き当たりまで、約36キロとなります。(長坪村の出入り口からラマ寺までは5キロで、ラマ寺から叉子溝の入口までは9キロで、叉子溝の入口から長坪溝の突き当たりまで8キロです。)
2.長坪溝の突き当たりから畢棚溝突き当たりまで、約30キロあります。今は馬に乗って峠を超えることができないので、自分でリュックザックを背負って歩いて越えるしかありません。
3.畢棚溝の道から畢棚溝の309営林場まで、約45キロです。このコースは土砂の道で、一番よいところを過ぎたので、この最後のコースはあんまり意味がないから、車に乗った方がいいでしょう。
http://www.pandatabi.com
四姑娘山自然保護区は総面積1375平方キロのうち、開発された観光エリア450平方キロです。双橋溝(そうきょうこう、3100m~3800m)、長坪溝(ちょうへいこう、3100m~3600m)、海子溝(かいしこう、3100m~3500m)の3つの渓谷と四姑娘山の「三溝一山」を中心に、雪山、谷、動植物、チベット風俗の「四絶」を堪能できます。 2000年に国家4A級景勝地に、2005年に世界ジオパークに、2006年にジャイアントパンダの生息地とともに世界遺産に認定されました。
四姑娘山一帯は、氷河期に形成された複雑な地形がそのまま残り、多種多様な動植物の生息地です。特に高山植物の豊富さは有名で、日本の登山、トレッキング愛好者の間では、幻のブルーポピー(青いケシ)の咲く場所として憧れの地となっています。標高2500m以上は豊かな緑が鬱蒼としげる原始林が広がり、雲南杉、雲南紅豆杉などの貴重な固有種が群生しています。雲南紅豆杉は法律で国家一級保護植物に指定され、伐採、売買が禁止されています。その一方、植林事業や研究推進の予算獲得のため、日本と米国の2ヶ国に例外的に限定輸出されています。
標高3700mからは草原が緑の絨毯のように広がり、夏ごろには高山植物が咲き乱れ、美しい雪山を背景にした草原は、まさに「天空のお花畑」。草原は天然の放牧地となっている他、天麻、貝母、冬虫夏草などの高価な生薬も取れます。また、四姑娘山周辺はジャイアントパンダ、レッサーパンダ、キンシコウなど絶滅危惧種の生息地としても知られ、日本にも有名な「臥龍ジャイアントパンダ自然保護区」は、その東麓にあります。渓谷地帯は特産品のくるみ、りんご、梨、山椒などを産出し、豊かで美しい自然とともに中国の秘宝とも言える場所なのです。
景勝地周辺は主峰-四姑娘山を始めとした高峰が聳え、連山が発達した氷河谷を取り囲み、アルプスのような雄大な山岳風景を見せています。雪で光り輝く四姑娘山を眺めながら歩くと、うっそうとした森や草原、色とりどりの高山植物の美しい花々が中国であることを忘れてしまいます。まるでヨーロッパアルプスを歩いているような素晴らしい景観です。四姑娘山は「中国のアルプス」とも呼ばれ、地元では霊山として敬われています。
四姑娘山の主な見所は、観光者や山歩きが趣味の場合は、トレッキングコースがお勧めです。長女峰は緩やかで、比較的安全でもあり一番人気です。次女峰には専門ガイドが必要、三女峰と主峰は高いうえ険しいので、経験者や登山家以外はチャレンジできません。
「双橋溝」(そうきょうこう)
双橋溝は標高3840m、全長34.8キロ、だいたい専用の環境汚染配慮型のバスと徒歩で観光します。川と枯れ木、山々のコントラストが美しい場所です。柳と雲南杉で作られた二本の橋から名付けられました。日月宝鏡山、五色山、狩り人峰、氷河など54ヶ所のスポットが存分に楽しめます。
遊覧時間:景区内バスでおよそ3時間かかるでしょう。(双橋溝は半日が必要です)
アクセス:日隆鎮から車で10~15分ぐらい、長坪溝の入口に着きます。
「長坪溝」(ちょうへいこう)
長坪溝は全長29キロ、総面積約100平方キロ、21ヶ所のスポットがあり、途中の原始林地帯も見所です。柏、松、杉、柳など樹齢を重ねた巨木が群生している森に、清冽な流れと瑞々しい苔の群れ、森の暗い林床にキラキラと輝く木漏れ日が織成す静寂で美しい風景に心惹かれます。森を出ると山々に抱かれた草原が広がり、一筋の清流が曲りくねって、宮崎アニメに出てきそうな眺めです。因みに長坪溝は三女峰と主峰登頂のベースキャンプ地でもあります。
「海子溝」(かいしこう)
海子溝は全長19.2キロ、総面積126.48平方キロ、多くの海子と呼ばれる湖があり、46ヶ所のスポットが堪能できます。湖面に周囲の山々が映し出される景観が美しく、人気があります。海子以外にも見所がたくさんあるのが海子溝の特徴です。山の南側の潅木林では松茸が取れ、北側では秋になると木々が色付き、真っ赤な紅葉がとても綺麗です。また、ここで現代にまで生息している新生代第四紀の古代魚(生きた化石)が発見されたと言います。
遊覧時間:大海子まで歩いていくならおよそ4時間、花海子まで5時間かかるでしょう。大海子も花海子もキャンプをすることが許されていますが、別途料金が必要です。(海子溝は一日か二日間が必要となります)
アクセス:日隆鎮からあるいて10分~15ぐらい、海子溝の入口に着きます。その後、歩いて或いは馬に乗って行くといいでしょう。
お薦めの登山コース
四姑娘山大峰(標高5025m)―週末入門レベル
大姑娘山は四つの山のなかで一番登りやすい山です。麓から山間部まで低木に覆われ、高いところには色な形をしている岩が林立し、山頂にしか雪がありません。
四姑娘山二峰(標高5276m)入門レベル
四姑娘山二峰は四姑娘山大峰と四姑娘山三峰の間にあり、四姑娘山大峰より登りにくいので、多くの登山愛好者を引きつけております。
四姑娘山三峰(標高5355m)プロ入門
四姑娘山三峰は地形が複雑で、動物植物の資源が豊富です。この山は登山用具が備わないと登ることができないので、普通の登山道に飽きた登山愛好者に好まれています。
四姑娘山幺妹峰(標高6250m)
氷山美人と言われ、標高6250mのこの山は氷山と岩からなっている鋭い刃物のような山です。この数十年間、頂上に登り尽くした回数は10回も超えず、わずか26人が登山成功です。
お薦めの徒歩コース
長坪溝から北の尾根を越えて畢棚溝へ渡る徒歩コースは80年代初期に改めて発見されてから、中国で最もよい徒歩コースとなっています。徒歩コースのスタート位置は長坪村で、ゴール位置は畢棚溝の309営林場です。コースの全長は111キロで、三つの部分に分けられています。
1.長坪村の出入り口から長坪溝の突き当たりまで、約36キロとなります。(長坪村の出入り口からラマ寺までは5キロで、ラマ寺から叉子溝の入口までは9キロで、叉子溝の入口から長坪溝の突き当たりまで8キロです。)
2.長坪溝の突き当たりから畢棚溝突き当たりまで、約30キロあります。今は馬に乗って峠を超えることができないので、自分でリュックザックを背負って歩いて越えるしかありません。
3.畢棚溝の道から畢棚溝の309営林場まで、約45キロです。このコースは土砂の道で、一番よいところを過ぎたので、この最後のコースはあんまり意味がないから、車に乗った方がいいでしょう。
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