地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

Googleマップだけじゃない!日本のネット地図(2020年版)

2020年08月31日 | 全般・その他
こんにちは地理人です。
さて、本日は…
空想地図でも地理人のエピソードでもグッズでもなく…

普段何気なく地図について、です。
ネットで見る地図=Googleマップ、と思っていませんか?

意外にいろいろな地図があり、強みもさまざま。2019年に出した本「地図感覚」でも各地図を紹介したんですが、その頃と比較すると随分事情も変わってきています。この1年半でのネット地図の変化は激しかった…。


こちら、現代の日本人が見慣れているであろうGoogleマップです。昭文社マップルに見慣れた私からすると薄くて見慣れないのと、世界共通仕様なので高速道路がオレンジ色〜に違和感があるのですが、逆にこの色に慣れた人も多いでしょう。私も検索して場所を探す際はよく使います。



続いて見る人が多いであろうYahoo!地図。昨年の本を書いた際にオススメしたのですが、あれから様相がかなり変わってしまいました。見た目のデザインもかなり選べたのですが、それがなくなり…Googleマップに寄ってしまい、あえてYahoo!地図を見る機会が減ってしまいました。コスト削減と最適化の結果とは思いますが、GoogleマップになくてYahoo!地図にある強みが見えなくなっている気がします。(ゼンリンの地図情報を使うのをやめたかと思いましたが、続けているようです。奈良高低差崖会さん、うさん、情報ありがとうございます。)



ネット地図では個人的にGoogleマップ並に見る機会が多いのがマピオン。なにしろ見た目が美しい。検索性はGoogle、Yahoo!に比べて弱いんですが、見た目のビジュアルはこの2つの物足りなさを大きく補完してありがたい地図なのです。現在主流の検索地図は、地図上では情報を薄めに表示し、検索によって情報を出す形ですが、「検索せずに多くの情報が見える地図」のありがたさもあるのです。なにしろ検索するのも手間なので。


Googleマップが進出する2005年以前、90年代にネット地図を見ていた方は自然とMapFanを見ていた人も多いはずです。私もMapFanといえばその頃の思い出でした。

おお〜懐かしい…(2000年のMapFanのキャプチャ)
カーナビに強い同社ゆえ、どこかちょっと前のカーナビの地図のようなテイストが続いてたのですが…最近躍進が続いています。マピオン地図がいま使っているデータはインクリメントP社で、MapFanの運営会社ですが、いつの間にか地図の精度や活用しやすさが進んでたんですね。MapFanのサイトで見られる地図も情報量と見た目のバランスが整ってきていて、推せる地図になってきています。


以前のYahoo!地図でもできた(今はできなくなった)モノクロモード。印刷して上に書き込む際にはとても見やすく便利なモードが、ここにきてMapFanに搭載されています。



あと、地味に嬉しいのが地下鉄の駅です。上がGoogleマップ、下がMapFanなんですが、Googleマップその他各社の地図では、地下道や地下通路がピンク色で描かれるだけで、その地下鉄路線のホームがどこかは分からなかったのです。j日比谷線の日比谷駅から銀座駅までは地下通路はつながっていて、どこに駅があるんだか分かりません。このへんはMapFanは優秀で、どこにホームがあるか分かるので、駅に着いてから目的地までの距離を推測することができます。

あとはRPG風地図モード。なんじゃこりゃぁ…笑

地味に優秀なのが古地図風…おお、現代の地図ながらなかなかキレイじゃないか…



ゼンリンデータコムが運営するいつもNAVIは、今や貴重なゼンリンのデータを用いたネット地図です。引きの縮尺で全体像を見ながら細かい建物の形状を見渡すのにはとても良い地図です。「街歩き地図」モードも地味にオススメ。(もっとコントラストが強めに出るといいけどなぁ…それはどの地図にも思うこと)



こちら、日本の地図データの元を作っている…というか測量を行っている国土地理院の地図(地形図)です。スクロールや拡大縮小は民間地図サイトに負けないスマートさ。「地形図」ゆえ、都市部よりも山間部や地方で真価を発揮します。



富士山周辺ですが、等高線だけでなく山の稜線の陰影がキレイに描かれています。地形や都市部以外の地域を見る際には地理院地図を要チェックです。

では次回は、海外のネット地図情報をお届けします。
海外のネット地図こそGoogleマップだけだと思ってませんか?そんなことはないのです…。

空想地図のつくりかた

2020年08月27日 | 空想地図更新日記
今回は突然ですが空想地図のつくりかたをお届けします。

何を突然、いまさら…
という感じも否めないんですが、じつは、うちのお問い合わせフォームで一番多い問い合わせは、

空想地図はどのソフトで作っているのか?

という内容です。そこかよ〜という感じなんですが、まぁ気になるもんですよね…。先に言っておくとAdobe Illustratorです。全く地図用のソフトとかではなく、よくあるデザインソフトです。

とっきどき作業画面のキャプチャをツイートしたり、テレビでも作業画面がそのまま映ったりするので、それで分かる人は分かるんですが、確かに「地理人 空想地図 ソフト」とかで情報は探しにくいとは思います。



あまりにも多いので、これ固定ツイートに入れておいたほうがいいんでしょうかね〜。どうしたもんだか…。

作り方を、動画にしてみるか〜〜

さらに、作り方を知りたい、という方も時々いらっしゃいます。
正直言っちゃいますと大したことはしてません。大量の線を重ねたり色を塗ったり文字を乗せたりしているだけです。3Dの作品と違って、地図は割と単純な図形の集合体なので、それをひとつひとつ作っていけば良いだけの話です。

なので、教えるほどのことでもないし、かといってめんどいな…と思って棚上げしていました。

しかしこのwithコロナ時代、いろんなことをオンラインでどうにかしかできないといけなくなってきており、なーんか動画のひとつやふたつくらい作れなきゃいけなくなってきてる気もします。あ〜めんど…。

何がめんどいって編集です。しかし、思いついたのです、編集しなくていい方法を…。解説の文章をリアルタイムで打って、そのままキャプチャ録画した雑な動画なら30分くらいでいけるだろうと。

ものぐさ太郎でもできる方法がわかれば、少ないやる気で動画をエイヤッと作ってみるに至りました。


(地図も雑だし動画も雑だなぁ…)

あ、肉声でしゃべっても良かったのか
でもこれ、元が30分のキャプチャ動画で、30分は退屈するな〜と思って速度を約3倍にしてあるのです。10分なら許せるかなと。肉声だとこのへん難しいですよね(編集すればいいんだろうけど)。

こういうの、きっともっとちゃんと作ったほうがいいですよね〜。

でも作るのめんどいのよ・・・誰か企画して〜編集して〜〜
(自分でやる気が起きないものぐさ太郎)

みなさん、思いの外簡単そうだと気づいたと思うので(そんなむずいことはしてないんですよ)、みなさんも気軽に空想地図を作ってみましょう〜では〜

地理人(女)の人生から、現実・地理人(男)の人生をみつめる

2020年08月11日 | 全般・その他
当ブログ、はじまりは3、4月頃のことです。
コロナとともに始まり、遠方に行く話はできないものの、
これから展示をするぞ…ということでコラボの話と、これまでのグッズの話をしておりました。しかし、展示もひと段落、新商品もなかなか作れず…

さてこれからどうするか。色々迷うところです。
迷うと言っても特に、選択肢がないので、ゼロから考える本格的な悩み&迷いです。

さて、それは書くと長くなるので、
いまさらFaceAppをしてみることで、女・地理人の人生が浮かんできます。

さて、これが実際の地理人、今和泉隆行です。


フムフム。まぁ私だなという感じですね。

女性になる前に…!
高齢地理人の様相です。



とりわけ父親に似てる訳でも母親に似てる訳でもなく、私だなぁという感じですが、これは30年後くらいに答え合わせをしましょう。高齢になったときこそ、友人知人が多く孤独でない状態でありたいものですが、顔はどうであれ、人々に囲まれ、ウザくないおもしろい老人であってほしいと願うばかりです。願うだけでなく目標にせんといかんのか。

続いて、女性の地理人です。



おお、ナチュラルビューティー…
誰だお前…自分でありながら、私が近づけない感がある
キレイなだけじゃなくて仕事もできそうだし、恋も友達も充実してそうじゃねぇか…
でも拡大してよーく見てみると特に美人ってほどでもなく普通なのよな〜(素材が自分なので配慮がいらない!言いたい放題〜

そういえば、随分昔ですが私は、キレイすぎる女性には近づかない法則がありました。
美女は近づきたい、話したい人が多いので、競争率の高いところに飛び入ろうとしても虚しいしあぶれるぞ、という発想です。
自己肯定感低いゆえの施策でしたが、自己肯定感の低さがにじみ出てて気持ち悪かったのと、人を容姿で判断してるのはクズいな、ということで、その後「容姿は全く気にしない」ことにして、その法則を撤廃しています。

それゆえ、キレイな友人も多いのですが、私の口からは「キレイですね」「かわいいね」とか言えなくなっています。私の口からそれを言っても誰も得をしねぇぞ、という発想です。そういう謎配慮も発生します。

そんな中、この女性化した自分を見て、にわかに(キレイだな…かわいいな…)とチョット思ってしまったことの混乱たるや。そう、元素材が自分自身だし実在しないので、この顔の人物相手に配慮する必要がないのです。それゆえ気が緩んでしまったんでしょう。でもクセでどこか配慮してるんですよ、コイツに全く配慮しなくていいのに…

まず、思いました。
いいよな〜10代20代はさぞモテたでしょうよ…と。

現実の男性今和泉は、自分から人を誘ったり、行動を起こしたりすることが極度に苦手。今や色々なアウトプットと独特の印象を与えることで、ありがたくも色々誘ってもらうようにはなりました。モテではないですが。しかし、10代の頃、この引き&待ちタイプだとただただ暇だったのです。霞を食って暇を潰す。一人遊びだけは進展します。(→空想地図とかね)

何度も思いましたよ、男性なんてクズな性別に生まれてハズレくじを引いてコノヤロー…と。とはいえ今は、そんな自己肯定感の最底辺を経験したためか、多少思ったようにいかぬ状態になっても「あのときよりは断然マシだ」と思える材料になっています。

しかし待てよ…
10代は美人JKとかにはなってないハズなんですよ。

というのも、このアプリにはどうも顔を現実より美化するフシがあるなと思うのです。
それも、10代に加工すると韓国アイドルみたいになるという…



これが、現実(左)→10代に加工(右)したものですが、若くなってるというよりは整形と化粧やん…若くなったらカッコよくなるかって?現実はそうじゃない!そんなに甘くねぇ…!



こちらが10代の私。(めっちゃ探すの大変だった…ないんすよ写真が!
結局、卒業アルバム(18歳)と証明写真(19歳)だし…
集合写真的なものはあるんですが、当時の画像は解像度が粗いし自分の顔が小さすぎるので断念しました。さて、コレを女性に加工する前に高齢者にしますよ…


ん?誰だこのコワいオバチャンは…
たしかに今の顔相でジジイになったほうが良さそうだ、ということはわかりました。

女性要素は今よりあるらしい…しかし、さっきのより可愛くはならなかろう…


誰だよお前感はさらに強くなりました。たしかに現在の顔の女性版よりは幸薄そう(男性の現実版もそうよね)。右の地理人(女)はモテなさげ。左の地理人(女)は変な男にはひっかかりそう。素材が自分だから言いたい放題言えるのは気持ちいい…配慮がいらねぇ…!

こうして見ると、女に生まれたところで、特にイイ10代を送る訳でもなさげだなとは思います。まぁ高校の頃までは垢抜けず、大学生になってキレイになってそこから恋愛が…みたいなパターン、多いですよね。男・地理人の大学生時代の恋愛活動実績:0 に比べたら、ちょっとは良いのでは…?

続いて20代の地理人の顔写真です。


左が21歳、右が26歳。あんまり変わらないですが、高校生のときよりはマシというか「無」になってる感があります。

ではまずお約束の老化から。


おお、オバチャンから少しおじさんになってきた…
しかし、ちょっとめんどくさそうなおじさんですぜ…近づきたくはねぇ…


なんなんだ、21歳の地理人(女)は垢抜けぬが、26歳の地理人(女)は突然美人になっている…21歳の地理人(女)、なんか現実的な様相ですよこれが。こんなでしょうよ、ええ

それにしても26歳以降、今に至るまでの男・地理人は、なんなんだ、どうなってるんだ…!?(あと、26歳の女地理人、とある親戚に顔が似ててビビっている)

いろんな顔写真をぶちこんでみたところで、
モテる美女地理人(女)と、そうでない場合と、どちらもあり得ることが見えてきました。

モテる美女地理人(女)であった場合

モテて男と恋仲になったとして、男から求められたことや、モテという何かを獲得したことで地理人(女)は満たされるのか。満たされないでしょうね〜。最低限の単位は獲得したでしょうけど、私が求めてるのはそんなことじゃない、とはいえどんな人に、何を求めてるのか、何が得られると満足なのか分からなくて迷走するでしょう…

しかも女性に生まれることで感情の起伏は大きく上下して、不安定になるでしょう…
そうすると、恋は煩わしいものとして、美しくいることに意味を見いださなくなり、冒頭の美人であろうとするナチュラルビューティー地理人(女・30代)にはならなそう

モテない地理人(女)であった場合…

高校時代だけでなく、大学時代も現実の男・地理人と同様、恋愛を避けてやり過ごします。現実の男・地理人の顔相が20代から30代にかけてマシになった(いま気づいたよ)のは、色々な活動を通して自己肯定感を満たし、安定してきたからでしょう。感情が不安定とはいえ(知らんけど)、地理人(女)もその過程を辿るとすると、冒頭の画像のようにナチュラルに美人化するかもしれません。

しかし、20代の頃はそうでもなかったけど30代になってから美女になったパターンってあるんでしょうか。30代で美しい人って大抵20代の時点で美しいので、そのパターンがあるのかどうか気になります。

とはいえナチュラルビューティーを得ても、画像では分からない肌年齢の劣化があるでしょうから(女地理人、肌ケアとか雑だろうしね)、冒頭の加工されたナチュラルビューティ地理人は、「遠くから見るくらいがちょうどいい」んじゃないでしょうか。女性は27歳を越えると途端に「とりあえずモテる」戦線から離脱する例は多いので、この遅咲き地理人(女)も、大きなモテにはつながらないと思います。


実在しないが、他人とは思えぬ自分の化身を見ると、色々な人生の可能性を考えてしまいます。結局美人地理人(女)を見たところで、他人としてはイイナ…と一瞬思いつつ、その人生に当事者目線で見つめると、それはそれで大変だし無条件に喜べるもんでもないな…という感じです。美人地理人(女)を見て、男性としての自己肯定感底辺からモテを経験せずに淡々と生きてきた現実地理人(男)の人生は、案外良かったし最適解だったかもしれない、と思うに至りました。

こりゃツイートすると長くなるなと思い、ブログにしたためました…。そしてこんなに自分の顔写真を投稿することは後にも先にもないと思います(恥)。

とりあえず関連商品なのかどうかわかりませんが、実在しない人物の落とし物セットをマルシェルでも販売開始してみましたので、不思議な気持ちになりたい方はドウゾ・・・


干支を空想地図にしてみると・・・

2020年07月31日 | グッズトーク
さて、7月も終わりです。
7月も終わりなのに梅雨は終わらない…(西日本は明けたみたいですが)
なんてことだ…

そして、今回の空想地図ポストカードセット…

禁止…ですって?

ひょっとして…
こいつではなかろうか…

と思いましたがそうではなく、最後の価格内訳が間違ってるという凡ミスでした。修正しましたのでお買い求めいただけます。

それでは後半5枚をご紹介します。

2014…午「馬をめぐる4ヶ国」
この1年で海外渡航を増やし、2013年中は台湾、フィリピン、インドネシアへと向かいます。それまで韓国は何度か渡航してたので、こちらの地図では左下が日本風、左上が韓国風、右上が台湾風、右下がインドネシア風の町並みです。日本風のところにうま、台湾風のところに馬の字が隠れています。韓国風のところに말(韓国語で馬の意)、インドネシア風のところにkuda(インドネシア語で馬の意)の字が隠れてはいますが、わからんよなぁと思って強調はしていません。

馬の形をしたところが何かしらの立入禁止区域になっていて、各国(風の地域)は白色の点線で区切られています。日本風の地域は戸建て住宅が広がる新興住宅地、韓国風の地域は高層アパート(日本で言うマンション)が並ぶ住宅地、台湾風の地域は1Fは商店で2F以上に住宅がある狭小雑居ビルが密集する様子、インドネシア風の地域は、小さな住宅が密集し、無計画な道路網入り交じる様子を描いています。その地域ならではの風景を、地図の道路網だけで描くのは、空想地図作りでいつもやっていることですが、国の違いは、より際立った描き分けができます。

2015…未「櫃地島」
この年は、地図上に描かれる地域というよりは、地図表現、デザインの試行錯誤を始めます。古地図に描かれるような水域(海、海岸線)の水色のグラデーションや山のモコモコ感を表現してみようと思うに至ります。

山のモコモコ感というよりは、羊の毛のモコモコ感をも、地図でどう表現できるか、絵心ないなりに再現を試みております。

2017…酉「酉島」
このあたりから制作時間を大幅に短縮…というのも、「もう今年はやめよう」と思いつつ慌てて作ったものです。これまでの年賀状でもそうですが、くちばし→朽橋、等、体の部位に似た地名を入れ、問題は透明感のある羽をどう描くか、でした。

環礁(サンゴ礁の堆積で周囲が小さな陸地が囲み、中央は浅い海)のように描きました。実際、陸地に近いところで環礁が見られることはありません。実際にあれば観光スポットになっていたことでしょう・・・

2018…戌「戌島」
島と島をつなぐ1年…の私信が綴られていますが(年賀状なので)、地図地理やデザイン、アート、その他各種課題解決等、各領域を横断して活動していた蓄積を次に活かせないか、いや、活かそう…という意志の表明です。まぁゆるやかになんですが。

クオリティ的にはやはり急速に作ったものなんですが、意外と緑色の、3Dの陰影を山を描く…のは初めてでした。戌の字の右下部分、細長い人口の陸地と、港の波除のコンクリートは、なーんでまたこんな場所に作られたんだ…という感じですが、実際こんな妙な場所があったら行ってみたくはあります。

2020…子「根積諸島」
最後に直近のものです。問題のネズミです。どうしても動物のネズミと、こうして今ブログを書く際に傍らにあるマウスが連想されるもので、ねずみのしっぽとマウスのコード(今うちにあるマウスはワイヤレスだけど)が頭の中でつながりました。その二島をつなぐ橋が、なぜこんなにぐにゃりと曲がるのかは謎ですが。

古風な島は口のあたりに小さな集落があり、そこ以外は山林に覆われてそうです。左耳と右耳のあたりの湖は目立ちますが、左耳のところは観光開発されているのか、湖畔に大きな建物があります。一方マウスな島は工業団地になっているのか、全体的に大きな建物が密集しています。


ポストカード…として使わなくても、壁や机を彩る地図としても、おひとつどうぞ〜。

干支を空想地図にしてみたら?

2020年07月30日 | グッズトーク
お久しぶりです。
さて、梅雨も開けない7月末…ですね〜。

久しぶりの新作グッズのお話です。2月にマニアフェスタで密かに売り始めたんですが、
それから色々(コロナとか展示とか)あり、時ばかりが経ってしまいました・・・ネットショップでもご用意致します。

それは…

夏のいま、最も遠い季節である冬の…
年賀状

年末になると慌てて「ひぇー年賀所作らねば…」とせっせこ作っていたものです。近年は「今年はやめよう」と思いつつ、年賀状が届いてしまう圧に負けて結局作ったりしています。

毎年ではないんですが、多くの年で作られていたのが…空想地図年賀状。これを10年分、セットにしてみました。

さて、このポストカードセット、1つ欠点があります。
紙がつや消しで、書きにくい…!
(ポ、ポストカードなのに…)

いやはや、見た目の美しさを取ってしまいました。
油性ボールペンであれば書けますので、実際にポストカードとしてお使いになる方はご注意下さい…。

さて、どんな年賀状だったんでしょう。

2007…亥「いのし市」
上が市の広報、右下が新聞の地方版ですが、書いてあるのは「井野町、野志町が合併して、いのし市になる」ということ。このころ、平成の大合併が全国で進行しておりました。市広報に書かれた地図を見ると、市の形がイノシシの形をしています。井野町と野志町の形を足すとこんなに都合よくイノシシの形をした市ができるなんて、どんな偶然でしょう。(偶然じゃないですよねどう考えても)

さて、前足に挟まれるところに小さな町が。根墨町。小さなネズミの形をしているんですがこれもどんな偶然…(以下略)。来年は子年なので主役でありたいが、このまま
新聞では「食われる危機感」と書かれています。吸収合併される危機感が書かれています。その他、市広報に書かれた男性人口、女性人口、その他の欄があったり、きょうの天気の降水確率が-20%だったり110%だったりと色々常識の枠を越えた試みをしてみたんですが、どんだけ暇だったんだこの作者は…。(当時、大学3年生)

2008…子「舞洲港と根墨島」

暇人の年賀状はまだまだ続きます。ネズミです。
舞洲(まうす)港付近のバス路線図の上に、そこから行ける根墨島のパンフレットを持つ手が見えます。舞洲〜根墨までのフェリーのチケットの他、右上には偶然にも2008の形に見えるバス路線の上に、マウスが2個、その背後にはリアルマウスも。ちょっと気になるのは左上のバス路線密集地帯です。
あれ、こんなネズミをどこかで見たような…いや気のせいだ…気のせいですね…。

2011…卯「宇佐木島」
さて、2年ほど空いて2011年。この間は地図じゃないヘボ年賀状だったので割愛しました。見た目にもわかりやすくウサギです。ところで、人参はどこだ?って何のことやら?
2011年、完全な私事ですが、この年に会社を辞めております(2009年新卒入社、2011年退社)。そういうわけでウサギにとって食糧、人参…つまり私がこれからどうやって食っていくんじゃい、というこの後のアドベンチャー人生の始まりを入れてしまった訳です。そんな、グッズにすると思ってない完全な私信だったのでね…(逃げ腰)

2012…辰「龍町と辰町」

さて、人参探しをしてたウサギ(じゃねぇよ私だよ)がどうなったのか、の報告は年賀状ではなされてないんですが、もうこの頃には各種SNSが普及してきており、大体それでお知らせできていたのです。退職後の人生が実際どうだったか知りたい方は、過去のインタビューをご覧くださいませ。

さて、この町、の字との字が見えます。こんな偶然あるんですかね〜(偶然ではないです)。さて、これに気づかない人が多かったのでそれ以上の仕掛けを言うタイミングを失ったんですが、実はもう1匹、龍が隠れてまして…。左上から右下にかけて流れる川の、特に下流(右下)のほうを見ると、その少し外側に細い灰色の線が見えます。真ん中あたりまでは川に沿っていますが、真ん中あたりから右上の方、阿治町(1)、板吹町(2)、龍頭公園、龍町中、の方向に伸びているのが龍の形でして、以前、川の流路はこちらだった…龍の形をなすように大きな川が流れており、その流路の跡に公営住宅や中学校、公園ができた、という仕立てだったんですが、この話は誰にもすることなく、いま初めてしたようなものです…。

2013…巳「辺比市中心部」
さて、龍と辰がわかりにくいという声があったので、超絶わかりやすくしました。蛇です。左上は巳年の巳の形…に作られた水路で、こんな謎の形の濠の中に城址があります。なんでこんな形になったんだ…。そして、中央には不自然にくねくねと曲がる川があり…右上で突然川の流れが細くなり、蛇の頭っぽい形をしている気もしますが、ここも何故すぐ細くなるのかは謎です。

多くの人が気づかなかったのが、その下「へび」でした。ちなみに「」のほうが標高が低く、「」のあたりは高台になっていて、ここは山をならして平らにしたところに公営住宅が建てられた地域でしょう。


おっと、案外長くなってしまったので今日はここまで…。
残り5品は、明日解説致します。

人はなぜ、展示をするのか

2020年07月17日 | 全般・その他
こんばんは。
先日11日まで、「空想調査員が見た、空想都市展」という展示をしておりました。多くの方にお越しいただき、ありがとうございました!


東京ではコロナの勢いが強まっており、それでもこれだけ来ていただけるのはありがたいことでした。私はこのドアを常時開けて換気を良くするくらいしか…できねぇ…そして私は健康が続いています。(私が期間中にかかってたら大変だっただろうな…)

しかしそれでもなぜ人は見に来てくれるのか。このwithコロナ時代、首都圏外からは来にくく、首都圏でも足止めした人は多かったと思います。さて、新様式として、同じものをWebでアップしたら、同じくらい見てもらい、反応をいただけたのか。

そうでもなさそうなんですよね。withコロナ時代の展示のアウトプット方法のひとつとして、展示の記録として動画を上げてみたものの、こちらはあまり反応がありません。笑

展示の全体像/地理人が案内する「空想調査員が見た空想都市」展〈Part.1〉

動画は無編集撮って出しで凝ったものではないし、そもそもネットでのアウトプット全般苦手なので(SNS、Webその他…あるけど結局リアル人間関係、コミュニティでの動きがメインで、ネットはそれを補完するものにしかなってない)、私の技量でもあると思います。

とはいえ、別に私は展示がうまい訳でもないのです。今回ギャラリーで設営していて、ギャラリーオーナー、今回のキュレーター、設営技師2人…と一緒に設営してたのですが、私が最も配置や見せ方、もっと言うと美しく見せることに最も無頓着した。なので私の技量の比較というよりは、場がもつ力やリアルなスペースでの展示の効能を考えてみようと思っています。

狭い会場ながら、1時間以上いた方々も結構多かった。冷静に見れば、そこに特に普段注目するものはなく、むしろ注目しない普遍的なものしかない。何を1時間以上見ていたのか…とツッコミを入れたくもあるが、同じく妙な地元感を感じていた方もいた。日常の記憶がどう作られるのか、ゆるゆる考えたい。


はい、結論出ず…
今後考えていきたいだけで、まだ全然煮詰まってないんですが。

単一の視覚、聴覚コンテンツを鑑賞することはスマホでできても、複数のコンテンツをまとめて複合的に味わうことは、それを包容する大きな空間あってこそで、空間全体でどういう体験ができるかを考えねばな、とは思いました。はい。

そして、もうひとつ。
これは言われて気づいたんですが、見せようとしていない風のものと、見せようとしている風のものの混在も特徴で、これは整えていくか、あえて散らしていくか…散らし方と混在具合をこれから考えていくことになりそうです。

そして、今回改めて「展示の所作」を味わうのでした。
いまさらですが新鮮だったのは芳名帳。近年展示が続いた公立美術館では芳名帳はありません。今回の展示会場のような、民営のギャラリーだとあるのです。

ギャラリーさんによって芳名帳が用意されていました。「DM希望」の欄がありますが…そうか、展示作家たるものDMを送るのか!(DMを送ることを想定してなかった)。

とりあえず芳名帳がおもしろいので、架空のものを作ってみましたよ。
(何人か協力いただきました)



ところで人はなぜ、展示をするんでしょう。
今回は、というか今回も、キュレーターの方に呼んでいただいて、この企画が実現しました。なんて受動的。受動的にいただいた機会をもとに、企画内容は積極的に攻めた内容にしよう、と今回、コラボ展示の新たな章を開いたつもりではありますが、そのためにも、展示の効能を考えねばなりません。

人によっては、自力でギャラリーを借りて、企画し、進める人もいます。作品が売れる場合は、ギャラリーを借りる費用を、作品が売れた価格で賄える…こともあります。しかしそれはごく少数。うちも、たぶん作品としては売れないと思います。(売れないと思ってるだけ、かもしれない、試してないのでわからないけど)

売れなくても、お金がかかっても、展示をしたい…そういう人もいるのです。

なんならネットでもアウトプットできるこの時代に、リアルスペースを借りて展示をすることで何を叶えるのでしょうか。私の中ではさきほどのまとめから…単一の作品にとどまらず、複数の作品をまとめて複合的にアウトプットし、それを鑑賞する空間作りを通して、作品群を通して見えてくる体験づくりをする、ということなのか、あるいは出版のように、作品制作活動の集大成、作家としての活動履歴としてすること…なのでしょうか。

教えて、展示する人!
地理人は今後、展示する人、したい人に、なぜ展示をするのか…追ってまいりたいと思います。そしてヒントを得たいと思います。それでは。

<コラボレポ>展示の噂と客層、混み具合は?

2020年07月04日 | コラボレポート
こんにちは。地理人です。
「空想調査員が見た、空想都市」展、始まりました。

がら空きなのか、密なのか?

こんな時期だし空いてて暇だろう…
否、日曜空いてないし、平日夜や土曜に混むのでは…
私としても読めないところでした。

そうですよね〜。


案外暇ではないんですが、ほどよく入れ替わるので、いまのところ、密にならない距離感で、多くの方にご覧いただいております。

さきほどこの1.5倍くらい、多いときは2倍くらいる瞬間もありましたが、時間帯による混み具合は予測できません。基本的には幅広い年齢層の方々に来ていただいていますが、昨夜は5〜6人の女性が来て、現在は地理、交通趣味風の男性に来ていただいております。

みなさんの声

みなさんの声を紹介してみようと思います。

空想地図は、誰にも言わない秘め事として嗜まれる傾向がありますが、そうか、空想全般そうなのか。今回、地図以外の日常のあらゆる側面の空想調査に至りましたが、「内向きで外向き」…おお…(これ、今回の展示のスポンサーさんに関わることでして、ありがたいご意見です)

おおお、以前の展示(都現美かしら)もご覧いただいた方もいらっしゃったようで、ありがとうございます。そう、半年ぶりに同じ東京での展示なので、パワーアップせねばなと思ったのです。

綿谷さんの名前があって、ビックリしますよね〜。

いつも、密かにいらっしゃってしっかりブログをまとめていただく木下次郎さんのブログでも丁寧にご紹介いただきました。

見せ方のどこにこだわるか

これが本日の大テーマ。
自分で展示をしておいて、よくわかってないのです。

特に今回、ギャラリーオーナーや設営技師さんと展示設営する中、気づいたのが、どう見せると美しいか、ということに敏感だということ。配置から材質、光に至るまで、いろいろ考えていただきました。私は本当に頓着がないのです。そもそも丁重に扱うべき、一点ものの美術品ではなく、いくらでも印刷し直せる図像データや、劣化すればするほどそれらしさが出る日用品がメインなので、自らの制作物に対する扱いがそれなりに雑なのです。

なので今回も、配置や質感ってそんなに気にするのね〜と思ったんですが、気にするべきなんでしょうね。(音はそんなに気にしないみたいです)

一方私も、何も気にしないわけでもなく。私はモノを敷き詰め、説明を加えたい…見るだけで分かるようにしたいという正義が働きます。ひと目ですべてが見渡せる情報の網羅性を美しいと思っているのは、私が都市地図&作図野郎であることが影響そうです。最低限の情報量で、すっきりシンプルに見せる正義を持つデザイナーとは対極の正義です。

おっと、本当は「人はなぜ展示をするのか」について書こうと思ったんですが、こういう話は深夜じゃないと書けないっぽいので、追って書きます〜。

<コラボレポ>整いました!映像が!!!!

2020年06月30日 | コラボレポート
こんばんは。地理人です。
無料のレジ袋と2020年の半分が終了し、有料のレジ袋と2020年のもう半分が始まります。

さて、「空想調査員が見た、空想都市」展、明日から始まります。
明日から始まるのに設営が終わらない…!ってこともなく、さきほど無事終わりました。

今日は映像や音声が入りました。
(後で作業したり声が入ったりしてますがご了承下さい)


こちら、中村電鉄の車内、ドアの上にある画面です。
実寸ではなく65%に縮小して再現しているので、実際に見るとちょっと小さめです。ところで実在しないのに実寸ってなんだ…というツッコミは置いといて。


左にニュースや天気、広告が、右に次の駅や路線の情報を提供するトレインビジョン。作者はこちら、左がばつまる(中尾阿実)さん、右がMr.Denshaさん。そして次の駅のアナウンスは渡邉絵理さん、発車メロディーはTOK.Sさん。



左面はニュース、天気の他、ビューティー講座、駅ビルの案内、沿線自治体のCMが流れま。私もビューティー講座で美の感覚を磨いていきたいと思います。(えっ)

続いてこちら…


市民のSNS投稿。3人の市民の何気ない日常が投稿されたものが、ただただ動画で流れます。meetというこの世界では見たことのないSNSですが、現実で言う所のアノSNSに近いヤツか…?

昨日の設営ですが、佐藤さんはポスティング業者となり、ポストにガシャガシャとお届け物をツッコんでました。

ちょっとこのポストは中開けたり触れたりできないんですが、開けて見られるポストもご用意しておりますので、そちらを是非。

 

おお、どっかビル行ったんすか、って感じのタナゴさんですが、こちらも展示されているビル外観です。中村市内の出ノ町に行ってきた系記念写真も撮れます。ちなみに、再現の経緯レポが気になる方はこちらへどうぞ。

まずギャラリーに入ると、コンビニの店内BGMが流れてるのに気づくんですが、何度も聴くと耳から離れなくなるアルファマート。こうしてコンビニで買いたくなっちまう人間が生まれるのか〜その話は追ってします!


グッズもあります!

さて、東京はコロナ患者が日々発生する魔境になっています。1Fで換気が良いは幸いです。マスクをつけたままご覧いただいて心配が減る方は、お越し下さいませ〜。そんなそんな、今は行き時じゃない…というのも、ひとつ正しい判断かと思います。動画をお待ち下さい(軽く撮ろうかなと)。

では!

<コラボレポ>ポストと雑居ビルと、新しい空想地図の触れ方?(設営2日目)

2020年06月29日 | コラボレポート
こんばんは。
コラボレポート、展示2日のレポートです。

本日は、新しい地図・・・・・・アレッ?おかしいぞ・・・新しい空想地図の展示法模索と、ポスト、雑居ビルについてお届けします。



おおっこれは何だ…!?
雑居ビルです。中村駅で3番目に賑わう大きな街、出ノ町駅北口にあるビルです。1Fがコンビニ、上に焼き鳥居酒屋やカラオケ屋、消費者金融が見えます。こちらはタナゴさん作、彼女のこれまで出たことのない、新たな作風の出現です。ちなみに2Fより上にはどうやって行くんだ?と気になったアナタ、裏側から行けるらしいです。ビルの脇から入ろうとするとゴミ箱がありますからね〜ご注意下さいませ。

そのとなりにポストがある…?


こちら、郊外の新興住宅地、那田沢ニュータウンの、ファミリー層のお宅のポスト。奥様が定期購読する小冊子に、英会話教室や便利屋のチラシ。こういうのってどこも一緒かなと思って見ると…


そうでもない。

あんまりよく見えませんが、こちらは中心市街地のひとつ、中村駅至近にあるマンション。一人暮らしの20〜30代が住んでいます。宅配ピザや駅付近の小売店のチラシが入ります。一人暮らしの都市生活者が多いことや、中心市街地は近隣に店舗が多く、そのチラシが入りやすいのですが、こうしてポストの中身を見るだけでも、どんな街でどんな人が多く住むのか見えてきます。


あちゃー!
えらいこっちゃ…調査員の佐藤氏、ポスティング業者と化して仕上げに入ってます。しかしこのポスト、ちょっと中身が詰まりすぎてます。住人が中身を見てないパターンです。ガスの検針票見ると振替だったので未払いってことはないんでしょうけど、にしても2ヶ月分もそのまま置いとくなんて…

いずれにしても、人のポストの中身を見るという、普段はできない体験ができます。
普段、できそうでできない経験を、銀座で。(なんのキャッチコピーだ…)

で、この場所が気になります。
気にならない…? 気になりましょう。


今回このように、調査結果が見えるスポットをピンで指してみました。
さきほどのファミリー、浜田さん夫婦宅は、公園の多い郊外の新興住宅地。


さきほどの、ぎゅうぎゅうのポストは、横井辰郎さん宅。荒蓋という、市内北部の工業地帯で、下町です。交通利便性が高いことから、都心に通いたい一人暮らしからファミリーまでも多く、最近はタワーマンションも1棟建ちました。新旧が混在する街です。

こんなふうに、スポットから周りが見えてくると、地図から土地勘をつかむはじまりです。あまりにも字が小さくて見えづらいんですが、地図とその他の調査結果、収集品を往復して見てみることをオススメします。


さて。
地図趣味者は、空想地図そのものを見てあらゆることを想像します。その土地の風景や歴史、他の地域とのつながり…行ってきたかのようなリアルな土地勘をつかみます。しかしそんな人は僅か。多くの人は、空想地図そのもののビジュアルを見るのみです。

では、何か解説したほうが良いのか・・・いや〜作者が説明したくて説明してる流れは、私としてはそそられません。設定を正確に伝えることがミッションではなく、見る人が「ここってどうなってんだ?」「何があるんだ?」と興味を持つフックを提供できることが重要です。それこそが私の思う、「地図が万物の目次である」ということ。


そんなわけでピンを今回刺しまくってます。
それも、見どころじゃなくて…

コンビニとかファミレスとか、宅配便の配送センターとか。
全く見どころとは言えない、たまたま今回出てきたスポットをただ愚直にプロットしたものです。

地図が日常が読み解けるきっかけになるか(日常って全部実在しないけれど)…そこの試行錯誤をしています。

そして今日設営していたタナゴさん、佐藤さんのような、一つの合理性や正義を持たず、自身のポリシーは「無」で、あらゆる人になりきる、多様性憑依型の調査員…クリエイターの秘めた才能が、今回出ていまして、なかなかおもしろい展示になっているかと思います。私も楽しませてもらっております。


さて、私からですが、都城市立美術館、東京都現代美術館でも出展していた「市民の忘れ物」(財布の中身…レシート・カード類)も今回登場します。

まだまだ展示設営は一日…ではまた!

<コラボレポ>展示が始まる!? 設営1日目レポ

2020年06月28日 | コラボレポート
こんばんは。お久しぶりです。地理人です。
自室がどんどんスラム化しておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

スラム化している大きな理由のひとつ、「展示」ですが、
いよいよあと数日で始まります。本日はその設営1日目でした。

※7/1(水)〜11(土) 11:00〜19:00 日祝定休

…前回もお知らせしました、こちらの展示になります。



さてさて、わたくし相当な展示素人なので、ギャラリー関連で強い助っ人が何人かいらっしゃって、どうにか設営ミッションを切り抜けられております。感謝。



さて、これまでの展示でも毎回登場していた大判の空想地図、今回は7500分の1の縮尺で出しております。アレッ…?その隣にポスト…?なんだソレハ…?


あれれ…?

この話は明日します。笑


こ、これは…?
この話は、明後日します。



これまで、空想地図と、空想都市上の日常の一面(忘れ物や、間取図等)をあわせて展示していましたが、それが一体空想地図上のどこなのか、わかりにくいものでした。

あらゆる都市の日常の一面があり、空想地図はその目次になる…地図は日常の目次であるとはずっと言ってたんですが、なかなかそれを形にできずにおりました。

今回は、どの部分なのかを地図上に示そう…と思ったのですが!
あれっ?複数箇所プロットすると地図が隠れてしまう…マズイ…

というわけで、3分の1のサイズで作り直し、出直します。


こちらは、コラボレポで何度か登場したホンダノホンダナさんの百貨店包装紙と紙袋。
1960年台のもの(左)、2000年台のもの(中央)、1980年台のもの(右)。おぉ〜。
3種類を見て時代の変化を読み取ることができます。


入口付近のガラス窓に不動産屋の間取図を貼り付けよう〜不動産屋にしてしまえ…と思ったのですが、実はドア前の仕切りがあって(地下への吹き抜け)左に行けません。見れねぇ…というわけで、ギャラリー内に移しました。


さて、今回は「空想調査員が見た、空想都市」という展示ですが、空想調査員とは…。考古学の研究者が、行けない世界(過去の日常)のリアリティを調べ、再現するように、行けない世界(現代の空想都市の日常)を再現すべく、各分野のプロフェッショナルやクリエイターが調査員となって、今回の空想都市展に向き合います。

私も地図・地理面の調査員となりつつ、今回は色々な調査員を招いております。実際の都市が、あらゆる多様な人々が集まる場になるのと同じく、空想都市も都市の日常性をみつめて楽しむプラットフォームになれば、と思っています。

まとめている場合じゃない!
なんと、まだ、できてないものもあるのです。みんなで直前仕上げ

それではまた明日〜