Chiakiの徒然日記

告げ口じゃないよ

中学時代のこと。
3年間ずっといじめられていた私。
実は小学校から継続していたのもあって、母が中学入学時に担任・M先生に伝えておいてくれた。
このため、機会があるごとにM先生から気遣いの声をかけてもらえていた。
「死ね」と言われたことも伝えた。名指しで。これは中1のとき。

中2に上がる時は、M先生が気を使ってくれたのか、担任は1年の時と同じM先生だったので過ごしやすかった。
2年の時も何かと気に掛けてくれていた。

3年間同じ担任、というのは13クラスもある以上あり得ない、ということで担任が変わった。
でもしっかりと引き継ぎをしてくれていたので、新しい担任・H先生も私のことはしっかり気にとめてくれていた。

ある日のこと。
その週の掃除担当場所は、とある特別教室前の廊下だった。
掃除の時間になり、廊下へ行くと女子は誰もいない。
なぜか男子と女子で半分ずつやるということになっていたので、男子はいたのだが…。
はぁ…とため息をつきながら、掃除に取りかかった。
廊下なので、1人でやったって大した労力ではない。
でも、何となく虚しい気持ちにはさせられた。
拭き掃除をやっていると、間の悪いことにH先生がやって来てしまった。
私が1人で掃除しているのを見て、すぐに何事かを察知したH先生。
特別教室内やその周辺に同じ班の女子がいないことを確認し、私に訊ねた。
「他の人は?」
私は震えそうになる声を必死に押し殺して「知りません」と一言だけ答えた。
本当に知らなかったのだから、それ以上のことは何も言えなかった。
H先生は一緒に掃除を手伝ってくれた。
そして掃除しながら私に言った。
「他の3人に、後で掃除をやり直させるけど、あなたはやらなくていいから」
私は「はぁ…」としか言えなかったが、H先生はにこやかに肩を叩いて励ましてくれた。

その後の帰りのホームルームで、H先生が掃除をさぼったメンバーにやり直しを命じた。
私は行かなくていいと言われていたのもあって行かなかったが、他のメンバーから相当恨まれた。
だって仕方がないじゃない。
どこにいるか知らないのだから「知らない」と答えただけ。
それに、職員室から教室へ行くのに、あの廊下を通らないなんてことはないのだから、ばれたのも自業自得。
私が告げ口したということになっていたみたいだけど、違うよ。

前に演劇部の部活で演じた台本のセリフにこんなのがあったな。
「くもりのないお天道様は、隠れたものを明るみに出す」
まさにコレがピッタリの出来事だったな…と思い出した昨日の夜。

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