はりえんじゅの道

立ち止まっても歩いても・・何時までたっても見付からない・・・・

TABLE

2009-08-09 | Weblog






  
      樹木礼賛

     すれちがう人の匂いの微かのこりくろぐろとたつ
     冬の針葉樹

     つかの間の休息ならむ細枝に鳥一羽きて黒くとまれり

     にんげんら好みて集う陰の部分朴の木のした魂の
     まうしろ

     不穏ともいうべきほどに累々と稔らざる実の無花果樹
     (いちじく)はある

     落葉樹林山鳩のこえほのぐらしねむれる脳のなかを
     ゆくごと
                    
                            沖ななも





                          沖ななも 短歌を詠む友人が推奨する歌集です。

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