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昭和初期のクリスマスイヴ
昭和初期から、日本のクリスマスイヴはカップルが一緒に
過ごす日でもあった。1931年に、当時一般紙であった報知新聞が
クリスマスイヴを過ごす若者たちの風景を、下記のように12月25日
の記事で伝えている。
「クリスマスイーヴ(東京)」
・・・(略)
「モシモシ、失礼なんですけれど、貴女がたはお二人だけなんですか」
「マァ、失礼な方!」
「僕たちも二人っきりで、サッキからカスンでるんでス、一緒に御飯を
たべさせてくれませんかァ」
「マア図々しいワネ」
「アラ、いいわよ。そのかはり君たちお払いするのヨ」
「O・K!」
一九三一年を送らうとしているお嬢様たちは、この位チャッカリして
いらっしゃるのです。
かうして楽しいクリスマスの犠牲になって、くやしがりながら
シメられる七面鳥の数は、東京全市で千二三百羽にのぼるのです。
・・・(略)
(出典:報知新聞 1931年12月25日)
聞くことができませんね。
なにしろ東京が東京市だった時代、七面鳥が
千二・三百羽ほどしか消費されなかった頃、
戦争の気配はまだほとんど感じられなかった
時代、庶民はどんな生活を送っていたのでしょうか?