□本日落語一席。
◆林家まめ平「紙入れ」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
紀伊國屋ホール、令和5(2023)年1月30日(第691回「紀伊國屋寄席」)。
この落語は、後半の新吉と旦那のやりとりで、新吉がいちいち自分の間男を白状するかのように、内儀さんからの手紙を「読みましたか?」などと聞く間抜けな展開がある。ここのところだけは、どうも承服できないプロットなのだが、それでも演者の力量によっては、そう違和感を抱かせない場合もある。
このまめ平の語り口は、新吉にちょっと与太郎が入っているような感じで、どうもただの愚か者のように聞けてやはり拙い。新吉になみなみならぬ切迫感のようなものが滲み出ていると、多少ましになるのだが……。
マクラで、まめ平は今年真打昇進だと言って拍手をもらっていたが、良いのだろうかという気がしなくもない。ネットで経歴を見ると、2013年に二ツ目になったようだから、そこから十年後なので自動的に真打になるということか。こういうシステムは、逆に残酷なようにも思うのだが、どうだろう。
◆林家まめ平「紙入れ」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
紀伊國屋ホール、令和5(2023)年1月30日(第691回「紀伊國屋寄席」)。
この落語は、後半の新吉と旦那のやりとりで、新吉がいちいち自分の間男を白状するかのように、内儀さんからの手紙を「読みましたか?」などと聞く間抜けな展開がある。ここのところだけは、どうも承服できないプロットなのだが、それでも演者の力量によっては、そう違和感を抱かせない場合もある。
このまめ平の語り口は、新吉にちょっと与太郎が入っているような感じで、どうもただの愚か者のように聞けてやはり拙い。新吉になみなみならぬ切迫感のようなものが滲み出ていると、多少ましになるのだが……。
マクラで、まめ平は今年真打昇進だと言って拍手をもらっていたが、良いのだろうかという気がしなくもない。ネットで経歴を見ると、2013年に二ツ目になったようだから、そこから十年後なので自動的に真打になるということか。こういうシステムは、逆に残酷なようにも思うのだが、どうだろう。