□本日落語一席。
◆四代目桂米紫「足上がり」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
横浜にぎわい座、令和6(2024)年3月11日(第十三回「米紫・吉弥ふたり会」)。
これはめずらしい。自分が間断なく鑑演記録をつけ出した2006以後、CD等による昔の演者を除けば、当代の落語家としてこれを聴いたのは桂吉坊が唯一である。公演情報は、NHK大阪ホール、平成28(2016)年4月7日(第362回「NHK上方落語の会」)。つまり十八年間で今日が二席めということになる。
これが敬遠される理由はなんだろう。芝居をあつかった噺でありながら、忠臣蔵のようなメジャーな狂言でなく、「四谷怪談」というマイナーであって陰気なものだからだろうか。
また、落げにも関係する「足上がり」という言葉が、現代ではまったく通用しない上方言葉だからだろうか。ただ、後者については、噺の途中でちょっと仕込めばいいだけのことという気がするが。
ちなみに、往年の名人の音源としては、桂米朝と五代目桂文枝で何度が聴いている。川戸貞吉『落語大百科』によると、この落語も米朝が掘り起したものらしい。してみると、五代目文枝は米朝から継承したのだろうか。
◆四代目桂米紫「足上がり」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
横浜にぎわい座、令和6(2024)年3月11日(第十三回「米紫・吉弥ふたり会」)。
これはめずらしい。自分が間断なく鑑演記録をつけ出した2006以後、CD等による昔の演者を除けば、当代の落語家としてこれを聴いたのは桂吉坊が唯一である。公演情報は、NHK大阪ホール、平成28(2016)年4月7日(第362回「NHK上方落語の会」)。つまり十八年間で今日が二席めということになる。
これが敬遠される理由はなんだろう。芝居をあつかった噺でありながら、忠臣蔵のようなメジャーな狂言でなく、「四谷怪談」というマイナーであって陰気なものだからだろうか。
また、落げにも関係する「足上がり」という言葉が、現代ではまったく通用しない上方言葉だからだろうか。ただ、後者については、噺の途中でちょっと仕込めばいいだけのことという気がするが。
ちなみに、往年の名人の音源としては、桂米朝と五代目桂文枝で何度が聴いている。川戸貞吉『落語大百科』によると、この落語も米朝が掘り起したものらしい。してみると、五代目文枝は米朝から継承したのだろうか。