竹林亭白房

扇遊「人形買い」★落語

□本日落語二席。
◆入船亭扇遊「人形買い」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
福岡県行橋市コスメイト行橋、令和6(2024)年4月12日(行橋市制施行70周年記念)※5月4日OA。
月番の男が、来月の月番松っつあんを誘って、長屋から出た初節句のお返しとして人形を買いに行く噺。二人は長屋中から集めた金を適当にごまかして買物し、それで一杯飲もうという算段で出かける。
これ、ふつうは最後に易者や講釈師に人形選びの相談をして、反対に金を取られてしまうという落げだ。しかし、扇遊は、その相談の件(くだり)をいっさい省いて、月番の男が自分の女房の気の強さを語るという展開にして終えていた。

これは、時間の関係でこういう噺を再構成したのだろうか。今回扇遊でこの型を聴いたが、たぶん初めてだと思う。
ちなみに、月番の男の話は、焼豆腐を買いに行く使いへ行って、それを忘れてしまい、帰宅してから、女房に灸をすえられるのと、井戸水を浴びせられるのをくり返して、焼豆腐を思い出すというもの。これって、上方落語「船弁慶」に出てくる噺だ。

そういえば、今回の噺で、月番の男が来月の月番の松っつあんを誘いに行くという展開も「壺算」と同じ内容になっていて、あれ?これって「人形買い」でも演るんだっけ?というのが気になった。もしかしてここも扇遊オリジナルだろうか。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2909回)。
後楽園ホール、令和6(2024)年5月5日OA。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る