竹林亭白房

あおば「普請ほめ」★落語

□本日落語三席。
◆桂あおば「普請ほめ」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和5(2023)年3月9日収録(第433回「NHK上方落語の会」)。
「牛ほめ」の牛をほめない型である。家をほめるところで切るから「普請ほめ」。落げはほめ言葉として書いたものを頭に入れたのかと問われて、「いいえ、懐に入れた」である。
そもそもこの落語を家をほめるところで切って演じられるのはどれくらいあるだろう。自分の経験としては、2011年以後の十一年ほどでたった五席である。そして、牛をほめるところまで演る「牛ほめ」は三十八席聞いている。

実のところ、この落語は、「牛ほめ」という演題で演ったとしても、九割くらいは家をほめる噺である。だから、あと残りの一割程度を演る演らないで時間にさほど相違はない。
それを「牛ほめ」という演題にするのはなぜだろうというのは、題がそもそも落語家内の符牒だとすれば、たいした問題ではないが、これを「牛ほめ」として演るのか「普請ほめ」として演るのかというモチベーションの相違はどこからくるのだろう。

残り一割の牛をほめる部分は不要としてカットしたくなる場合は「普請ほめ」なのだろうか。でも、さきの五席対三十八席の違いでわかるように、多くの落語家は「牛ほめ」支持派なのである。これは、落語家になってみると、わかるのだろうか。
ちなみに、「普請ほめ」として聞いた五席の落語はすべて上方である。

◆春風亭柳雀「皿屋敷」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和5(2023)年3月16日収録(4月15日OA)。

◆三遊亭天どん「ひろっちゃった!!」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和5(2023)年3月16日収録(4月15日OA)。
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