竹林亭白房

雲助「らくだ」★落語

□本日落語一席。
◆五街道雲助「らくだ」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和3(2021)年9月24日(第639回「TBS落語研究会」)。
雲助の「らくだ」は、紙屑屋がらくだを坊主にする際、髪の毛を頭から毟り取るという荒っぽい演りかたの型だった。ここは、長屋の女所帯の所から剃刀を借りてくるというもう一つの型がある。酔った紙屑屋がらくだの兄貴分に借りて来いと言って、「貸すの貸さないのと言ったら、死人のかんかんのう」云々と言う。

自分の記憶しているところでは、この髪の毛を毟り取る型は、桂米朝の師匠だった故四代目桂米團治が演ったものではなかったかと。もちろん四代目米團治の音など聞いたことがないのだが、米朝が何かで語ったか書いたかしたものにふれたようにおぼえている。米朝が言うには、師匠の「らくだ」の演りかたはずいぶん荒っぽくてと言い、この話を紹介していたとぼえているのだが。
ただし、この型を演ったのが四代目米團治が始めたものかどうかまではわからない。こんな型は、いかにも六代目笑福亭松鶴が演りそうな気もするが、実のところ、松鶴は剃刀型である。

なお、雲助が毟り取る型で演るのは、師匠の十代目金原亭馬生がこの型で演っているからだろう。また、ひいては大師匠にあたる五代目古今亭志ん生も毟り取る型なので古今亭一門の型の踏襲と思われる。
ちなみに、他に毟り取る型は、十代目柳家小三治など、また、剃刀型は六代目三遊亭圓生、立川談志など。
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