□本日落語一席。
◆桂源太「厩火事」(寄席チャンネル『上方百景』)。
国立演芸場、令和5(2023)年8月9日(「おもしろハッピー落語会 in 江戸」)。
「おまえに怪我でもされたら、明日から遊んでて酒が飲めない」。これが、この落語の落げ。つまり、これは、紐同然の年下の亭主が、女房のことを心底思っていたかどうかはわからないという意味での落げである。まあ、そのどんでん返し的なところが落語としての落げとして機能するわけだが……。
源太は、そこのところ、従来の落げ「おまえに……」を言ったあとに、女房が年下の亭主の顔をキーッと言ってひっかくしぐさで終えた。正確に言えば、ひっかいたあと、夫婦仲についてひと言あって幕である。
どうだろう。自分としてはおもしろいような気はした。ただ、落げが落げでなくなることで、結果この落語には落げが存在しないことになってしまうが。源太はあのあとに新たな落げを作るという気はないのだろうか。
◆桂源太「厩火事」(寄席チャンネル『上方百景』)。
国立演芸場、令和5(2023)年8月9日(「おもしろハッピー落語会 in 江戸」)。
「おまえに怪我でもされたら、明日から遊んでて酒が飲めない」。これが、この落語の落げ。つまり、これは、紐同然の年下の亭主が、女房のことを心底思っていたかどうかはわからないという意味での落げである。まあ、そのどんでん返し的なところが落語としての落げとして機能するわけだが……。
源太は、そこのところ、従来の落げ「おまえに……」を言ったあとに、女房が年下の亭主の顔をキーッと言ってひっかくしぐさで終えた。正確に言えば、ひっかいたあと、夫婦仲についてひと言あって幕である。
どうだろう。自分としてはおもしろいような気はした。ただ、落げが落げでなくなることで、結果この落語には落げが存在しないことになってしまうが。源太はあのあとに新たな落げを作るという気はないのだろうか。
賛否は客それぞれといったところか。もう一度聞いてみたい気がする。