□本日落語一席。
◆九代目春風亭柳枝「引越しの夢」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
深川江戸資料館小劇場、令和6(2024)年4月13日(「三遊亭志う歌・春風亭柳枝ふたり会~らくご、昇り龍がゆく。」)。
◆九代目春風亭柳枝「引越しの夢」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
深川江戸資料館小劇場、令和6(2024)年4月13日(「三遊亭志う歌・春風亭柳枝ふたり会~らくご、昇り龍がゆく。」)。
上方落語「口入屋」だが、いくつかの古典落語で、当時の商家の家屋構造がわかりにくいものの一つだろう。吊り戸棚と二階部屋への連係構造など、現代の家屋の知識からだと、おおよそ想像し得ない噺たど思われる。
そういった構造の説明をさらりと流して、型どおりに吊り戸棚をかつぐしぐさだけで噺を進めようとすると、しぐさのおかしさはわかるのだけれど、いったいこの家の構造はどうなっているのだろうということが気になって、噺が楽しめない。
それは、吊り戸棚のところだけでなく、そのあとの井戸と天窓や二階部屋の構造関係の描写も同じである。そういった部分の聴かせかたに、落語家の技量は現れるものだとあらためて気づかされた一席である。
そういった構造の説明をさらりと流して、型どおりに吊り戸棚をかつぐしぐさだけで噺を進めようとすると、しぐさのおかしさはわかるのだけれど、いったいこの家の構造はどうなっているのだろうということが気になって、噺が楽しめない。
それは、吊り戸棚のところだけでなく、そのあとの井戸と天窓や二階部屋の構造関係の描写も同じである。そういった部分の聴かせかたに、落語家の技量は現れるものだとあらためて気づかされた一席である。