竹林亭白房

七代目松喬「鳥屋坊主」★落語

□本日落語二席。
◆七代目笑福亭松喬「鳥屋坊主」(J:COMチャンネル『J:COM寄席』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和2(2020)年1月1日(「新春揃踏角座落語づくしの会」)。
松喬の「鳥屋坊主」は、昨年『林家正蔵の演芸図鑑』で一度聞いた。東京落語で「万金丹」だが、上方ではなかなかこれが演じられるのは少ない。『演芸図鑑』は尺が十分弱くらいなものだったので、今回、この『J:COM寄席』で演られたものがカットもほぼない完全な高座だったと思う。
今回、落語の前に内海英華とのトークが五分ほどあって、そこで松喬が言うには、この落語は桂文紅に稽古をつけてもらったとのこと。これはなつかしい名を聞いた。四代目桂文團治の最後の弟子として、文紅が他界したときは、文團治系の落語家が消えてしまったと言われたものである。

マクラなどで、よく自身のことを「エチオピアの煙突掃除」と言っていたことが思い出される。また、青井竿竹の名で放送作家など執筆の仕事もしていた。
そういえば、文紅は「鬼薊」など、わりとレアな落語を高座にかけていて、この「鳥屋坊主」もそういう持ちネタの一つだったようだ。

それにしても、松喬は若き日にこの「鳥屋坊主」の稽古をつけてもらったということになるようだが、自分は、三喬時代にこの「鳥屋坊主」を聞いたことが一度もない。自分も、以前は今のようにひきこもり落語ファンでなく、かなり落語会にも足をはこんで松喬(三喬)の高座も、相当数聞いているつもりなのだが……。
封印していたものを、松喬になってから解いたみたいなことがあるのだろうか。そんなことがあるのだったら、ぜひ知りたいものである。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・二代目林家三平・六代目三遊亭円楽・林家たい平(日本テレビ『笑点』第2703回)。
後楽園ホール、令和2(2020)年2月29日収録(2020年3月22日OA)。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る