竹林亭白房

寿輔「老人天国」★落語

□本日落語二席。
◆入船亭扇遊「不動坊火焔」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成30(2018)年4月27日(第598回「TBS落語研究会」)。

◆古今亭寿輔「老人天国」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
福岡県福岡市立中央市民センター、令和2(2020)年1月17日収録(2020年4月11日OA)。
客イジリの天才として敬愛してやまない古今亭寿輔師匠である。寿輔がいちばんひきたって良いなあと思うのは、浅草演芸ホールでの高座だと思う。それが、今回は一転して地方公演の大きな会場である。客席の反応から推すに数百人は入っているのではないかと思われたが、どんな大きなハコでも客イジリはいつものとおりである。

「お客様に入っていただけるのはありがたい。これで私も食べていける。それにしても、これくらいの客数じゃあ、うどん一本くらいにしか……」という、寿輔のおきまりの台詞がある。今回も、きっちりそれを演ってくれてうれしいかぎりだが、それにしても、数百人も入っているところで、「うどん一本」は滑稽だ。ただ、『真打ち競演』の観客は招待券だから、みなタダではあるのだが。
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