竹林亭白房

「サンデー俳句王」(『サンデー毎日』2023年7月23日-30日号)★俳句

本日は『サンデー毎日』発売日。「サンデー俳句王」で入選があった。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

○百合の香や沈黙続く会議室
(「サンデー俳句王」※課題「百合」/『サンデー毎日』2023年6月23-30日号/佳作/ねじめ正一選)。

昨今、対面での会議を実施することは少なくなりました。というか、自分が関係する会議の場合は、リモートでといつも要求するようになりました。人によって、もとの対面に復したいと思っている人もけっこう少なくないようで、職場での会議は半数程度対面に戻っているようです。
コロナによってニューノーマルなどという言葉も生れましたが、人は案外保守的なものということでしょうか。

われわれの職場の場合、会議は全国の各地区の何人かが集まるという形式が多い。たとえば、九州・広島・近畿・名古屋・東京の人たちが、東京で名古屋でまたは大阪で会議するという形式です。だから、人によっては、仕事でありながらたまに旅に出てみたいという意識にかられることもあるようです。
かく言う自分も若いときはそうだったかもしれません。でも、所詮仕事は仕事なわけで、本当に旅としての移動を楽しむのだったら、会議などと別に出かけるのがよいのです。

そんなわけで、今回はリモートでなかった時分の会議を思い出して詠んだ一句。沈黙が続くのは、その会議を差配するチーフの資質というか性格によるところが大きい。自分だったら、沈黙が続く会議はなるべく回避してサクサクと終りたいという進行に努めます。

□本日落語一席。
◆らむ音「井戸の茶碗」(寄席チャンネル『鮮 あざやか』)。
横浜にぎわい座、令和3(2021)年11月26日(「らむ音 美馬落語会」)。

■本日浪曲一席。
◇東家孝太郎「長兵衛嫁取り」※曲師:伊丹秀敏(NHK-Eテレ『NHK浪曲特選・夏』)。
東京霞ヶ関イイノホール、令和5(2023)年4月21日(「NHK浪曲大会」)。
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