ときん「恨みの碓氷峠」★落語

□本日落語一席。
◆三遊亭ときん「恨みの碓氷峠」※作：柳家小ゑん(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
お江戸日本橋亭、令和3(2021)年10月16日(「三遊亭ときんの旅噺」)。
東西には、鉄道オタクと言われる落語家が何人かいる。上方だと、桂梅團治や桂しん吉など。東京だと、柳家小ゑんなど。そして、今日聞いたときんもどうもそのようである。ただし、今日聞いたものは小ゑん作の落語である。さて、ときん自身の創作もあるのだろうか。

内容はやはり鉄オタにしかおもしろさが伝わらない要素が多い。けれど、犯人のアリバイを語るところでは、某日の昼間に浅草演芸ホールにいたことの証明として、川柳川柳の「ガーコン」を聞いていたと言うと、そんなもの一年三百六十五日同じネタを演っているのでアリバイにならないと応じるところなど、落語好きも楽しめる要素は若干まぜてある。ただし、東京落語のファン限定だが。
してみると、寄席チャンネルでこれを視聴した大阪の非鉄オタ上方落語ファンには、聞いても何もおもしろいところがなかったということになる。

■本日浪曲一席。
◇玉川奈々福「天保水滸伝より～鹿島の棒祭り」※曲師：広沢美舟(NHK-Eテレ『NHK浪曲特選・夏』)。
東京霞ヶ関イイノホール、令和5(2023)年4月21日(「NHK浪曲大会」)。