□本日落語二席。
◆露の紫「中村仲蔵」(寄席チャンネル)。
成城ホール、平成31(2019)年3月13日(露の紫独演会「三都噺旅~東・お江戸奮闘篇」)。
今までも何度か紫の落語を聞いたことはあるが、これほど骨格のしっかりした口演だったとは意識していなかった。以前聞いたときから、何か成長したということなのだろうか。
◆露の紫「中村仲蔵」(寄席チャンネル)。
成城ホール、平成31(2019)年3月13日(露の紫独演会「三都噺旅~東・お江戸奮闘篇」)。
今までも何度か紫の落語を聞いたことはあるが、これほど骨格のしっかりした口演だったとは意識していなかった。以前聞いたときから、何か成長したということなのだろうか。
まして、これまで女流で「中村仲蔵」を演ったのなんて初めて聞いた。はじめはどうなのだろう?と訝しんだが、聞き進めてていくうちに、男の役者としての語り口なども不自然でなく聞ける。実に良い。
中村仲蔵の役どころを自然に聞けるとなると、この噺のもう一つの重要な役である仲蔵の女房お岸の役が、実際の女が語っているだけに、すこぶるひきたつ。自分が老化しているせいもあるだろうが、今日はこれで思わず落涙してしまった。
それにしても、周辺人物がみな江戸言葉で語るなか、仲蔵とお岸だけはずっと大阪弁で話しているというのは、ちょっとあれれ?と思ったが、この主役二人だけは大阪弁じゃないと感情がうまく出せないということになのだろうか。
ちなみに、昨日聞いた「手向け茶屋」は、なんだろう?と思って聞くと、「お見立て」だった。「手向け茶屋」というと、「お見立て」の、上方落語としての演目としてあるようになんだか聞こえるが、そのように演られたという事例を知らない。紫が独自に考えたのだろうか。
◆桂弥太郎「転失気」(ABCラジオ『日曜落語なみはや亭』)。
大阪ほたる町ABCホール、令和2(2020)年2月13日※生放送(第118回「上方落語をきく会」第三日※~まもなく桂米朝五年祭~)。
大阪ほたる町ABCホール、令和2(2020)年2月13日※生放送(第118回「上方落語をきく会」第三日※~まもなく桂米朝五年祭~)。