竹林亭白房

龍玉「牡丹燈籠~栗橋宿」★落語

□本日落語一席。
◆蜃気楼龍玉「牡丹燈籠~栗橋宿」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
神楽坂毘沙門天(善国寺)書院、平成28(2016)年9月24日(三雄会「牡丹燈籠リレー」)。
「牡丹燈籠」というと、カランコロンの「お札はがし」がもっとも有名だろうか。けれど、噺のダイナミズムという点では、この「栗橋宿」のほうがおもしろいのではないだろうか。少なくとも前半の件(くだり)としては。ただ、今回、龍玉の高座ではこの「栗橋宿」も伴蔵が女房のお峰を殺してしまうというところで切っていたのは、時間の関係だろうか。

ここまででもこの「栗橋宿」はじゅうぶんおもしろいが。とくに伴蔵とお峰の夫婦喧嘩の場。二人の言いあいがしだいにエスカレートしていくが、伴蔵が少しずつ懐柔へともっていき、最後は身体の関係でお峰を黙らせてしまうというのは聞きどころである。

このとき、龍玉は古川柳「女房の角はへのこで叩き折り」というクスグリを入れていた。客は全員ではないように思えたが、クスクスと笑っていた。龍玉もはっきりわかるように説明はくしなかった。
これって、もともと圓朝の原作にあるのかと思って速記を確認してみると、あった。しかも、圓朝は「川柳に『女房の角はちんこでたヽき折り』で忽ち中も直ってしまいました」と語っている。もとは「へのこ」じゃなく「ちんこ」だったのか。
さて、そのもとのもとである川柳はどうなのかわからないが、こちらのほうが明治時代にはすでにわかりよくなっていたということだろうか。「へのこ」はすでに古語だったのか。
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