竹林亭白房

雲助「浮世床」★落語

□本日落語一席。
◆五街道雲助「浮世床」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年6月9日収録。
オープニングのトークで、雲助は、ふつうこのネタが途中で切られることが多いけれど、今回はフルヴァージョンで演りますと言った。「途中で切られる」というのはちょっとかわった言いかたかなと思った。ふつうは切られるというより一部だけを演るという感じじゃないだろうか。

「浮世床」は、将棋の噺、講談本を読む噺、夢語りの噺と三つのプロットがあるけれど、だいたいはそのどれかをチョイスして高座に掛けられる。どれを演るかというのは演者の好みだろうか。また、高座の時間によって、一つだけで終らせるか、または二つ組みあわせるかということもあり得ると思うが、一般的には一つだけでさがるといったところではないか。
ちなみに、雲助は、2012年にNHKラジオ第一『真打ち競演』で「浮世床」を演ったとき(公演情報は2012年9月28日収録山口県美祢市美祢市民会館)、将棋と夢の組みあわせだった。

また、雲助は、オープニングトークで、師匠の十代目金原亭馬生の思い出も語っていた。十代目馬生は、寄席で楽屋に入ると、よく弟子の雲助に「今日はワイガヤは出てるかい?」と聞いたそうだ。
ワイガヤとは、落語で若い衆が集まってワイワイガヤガヤやるネタのことだそうだ。今日雲助が演った「浮世床」がその典型だと。あとは、推すに、「寄合酒」とか「ん廻し」とか「饅頭怖い」なんかもそうなのだろう。
きっとそれがその日の寄席で出てなければ、師匠の馬生は高座に掛けるということなのだろう。
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