□本日落語二席。
◆柳家さん喬「うどん屋」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成29(2017)年10月31日(第592回「TBS落語研究会」)。
夏目漱石が名人と称えた三代目柳家小さんが、上方の「かぜうどん」から東京に移したとされる「うどん屋」である。東京落語としては、「時そば」と違って、これを蕎麦に置きかえることなくうどんのままで演じられているのも興味深い。
◆柳家さん喬「うどん屋」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成29(2017)年10月31日(第592回「TBS落語研究会」)。
夏目漱石が名人と称えた三代目柳家小さんが、上方の「かぜうどん」から東京に移したとされる「うどん屋」である。東京落語としては、「時そば」と違って、これを蕎麦に置きかえることなくうどんのままで演じられているのも興味深い。
小さんの系譜ということでは、さん喬の師匠五代目柳家小さんも、これをよく高座にかけたようであるが、さて、さん喬は直接師匠からこれを継承したものだろうか。とりあえず、基本的な筋は踏襲されている。
とくに東京落語の「うどん屋」で、上方「かぜうどん」と異なって特徴的なのは、酔っぱらいがうどん屋にからんでエンドレステープのように、同じ話をくり返すところである。これは上方落語「住吉駕籠」にあるプロットだ。「住吉駕籠」は東京落語「蜘蛛駕籠」だが、「蜘蛛駕籠」には「蜘蛛駕籠」で、エンドレスの話は出てくる。
ただ、「うどん屋」と「蜘蛛駕籠」双方で、エンドレス話のプロットの内容は異なってはいるのだが。
さん喬も、このエンドレスの件(くだり)はじゅうぶん時間を費やして語りこんでいたが、さて、東京落語「うどん屋」になぜこれが入っているのかは、どうしてだったんだろうといささか思うものである。今後のまた宿題ということで。
◆『笑点』大喜利:桂歌丸(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・春風亭昇太・六代目三遊亭円楽・林家たい平(BS日テレ『笑点 火曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成24(2012)年2月19日OA(『笑点』第2302回)。
後楽園ホール、平成24(2012)年2月19日OA(『笑点』第2302回)。