竹林亭白房

三代目南光「らくだ」★落語

□本日落語一席。
◆三代目桂南光「らくだ」(MBSテレビ『らくごのお時間』第155回※噺家八景SP)。
SkyシアターMBS、令和6(2024)年4月29日収録(らくごのお時間10周年落語会「噺家八景」夜席)※5月12日OA。
南光の「らくだ」は初めて聴いた。昔から手がけていたのだろうか。それとも最近演るようになったのか。オリジナルの要素が随所にちりばめられていた「らくだ」だった。もっともきわだっていたのは二点。

一つは、らくだの出自が奈良の五条でそれがたまたま紙屑屋と同じだったということ。そして、生前のらくだは紙屑屋に自身の生い立ちに苦難があったことをしみじみと紙屑屋に語っていたというのは新鮮。また、紙屑屋も奈良の五条から大坂に出てきてどういう人生だったかというのを語る。

そして、もう一つは落げ。長屋での紙屑屋と脳天の熊五郎とのやりとりのあと、二人はらくだの弔いに出かけるが、通常の火屋に行く件(くだり)までは演らず、その道中で紙屑屋が夜空を見あげると流れ星が一つ見えて、紙屑屋がらくだへ「成仏せえよ」と言って落げである。
まあ、これを落げと言ってよいのかどうかわからんけど、「らくだ」を一つのファンタジーとして終了させたわけである。なかなかおもしろい趣向である。
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