竹林亭白房

さん喬「そば清」★落語

□本日落語四席。
◆柳家さん喬「そば清」(NHK総合『林家正蔵の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年2月11日OA。
大蛇が人を呑みこむことについては、「田能久」「夏の医者」にも出てくるが、日本国内にそのような大蛇がいたのだろうかということについて、榎本滋民著(京須偕充編)『落語ことば・事柄辞典』に「大蛇実在記録」の項で寛文10(1670)年の随筆に実話が載ると紹介されていた。

寛文10(1670)年の随筆とだけあって、書名が書かれていなかったので、ネットで「寛文10年 随筆」で検索すると、中山三柳『醍醐随筆』なるものが出てきた。国立国会図書館デジタルコレクションで版本が閲覧できると知る(国文学研究資料館からも閲覧できた)。
また、これは『続日本随筆大成10』にも収載されているようで、これを利用すればくずし字を読む手間が省ける。

江国甲賀あたりの在家とかや、わらはべとも多くともなひ、深林に入りて雀の子をとらへぬるに、大木の上より大蛇下りて、十二三ばかりなるわらべをのみてけり。残りの童子にげはしりて、家にかへりてこの事を語るに、のまれたる童の父、きくとひとしく行きてみれば、大蛇頭をさげて谷の水を飲み居たる。かの父飛びかゝり、刀を以て二つにきりぬ。きられて口をひらきて童を吐出す。つく息につれて一丈ばかり前へとび出たり。されども父つゞいて蛇をきりころす。その長三丈にあまり、ふとさは抱くばかりなり。
さて飛出たる童は死せる如くなれども、呼吸はとまらず。家にともなひ帰りて、修養して安全なれども、頭潰れてゆがみくぼむ。髪ことごとくぬけてふたゝび生ぜず。この人七十有余の時、みづから語りぬるとたしかに伝へけらし。

呑みこまれた人自身が語ったというのだから信憑性は高い。しかし。「七十有余の時、みづから語りぬる」とあるが、それまで語らなかったのはなぜだろう。

◆立川小春志「真田小僧」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
茨城県日立市民会館、令和6(2024)年1月27日収録※2月10日OA。

◆五街道雲助「お見立て」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
茨城県日立市民会館、令和6(2024)年1月27日収録※2月10日OA。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2897回)。
東京千代田区神田明神ホール、令和6(2024)年2月3日収録※2月11日OA。
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