本日は『朝日新聞』大阪版「朝日なにわ柳壇」で入選があった。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。
◎ウサギ小屋されどわが身の丈にあい
(「朝日なにわ柳壇」※課題「サイズ」/『朝日新聞』大阪版2022年9月28日/西出楓楽選)。
結婚するときに買った今の住居は、坪三十弱ほどの狭い敷地に立っている。中古で買ったが、まわりには同じような作りの家が九軒あるから、すべて同じ時期(昭和50年代)に建売としてできた家々なのだろう。
大阪市内ということではめずらくしはない敷地と高さの家だとは言えるかもしれない。しかし、自分の生れ育った北海道から比較すると、やはり「ウサギ小屋」と揶揄されてもしかたのない住まいかもしれない。
旭川の親戚と話していて、かくかくという金額で家を買ったと告げたとき、驚かれたのをよくおぼえている。中古住宅の金額に驚かれたというよりは、親戚が反応したのは土地の値段だったろう。なにぶんその家は築十五年ほどの物件だったため、家屋の価値はほとんどなく要は土地を買ったのに等しい。
旭川の親戚が驚くのもむべなるかなで、その当時、聞くところによると、旭川の郊外あたりだと一坪1万円といった程度だ。だから、旭川では、建物に金をかけることができるため、どこの家も豪邸のようである。
さて、そんな自邸も今や一人住まい。「身の丈にあい」というよりは、広過ぎるかもしれない。離婚するとわかっていたら、一戸建てではなくマンションにしたものを。やれやれ……。
□本日落語一席。
◆九代目雷門助六「こり相撲」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
池袋演芸場、令和2(2020)年11月10日(池袋演芸場2020年11月上席)。
◎ウサギ小屋されどわが身の丈にあい
(「朝日なにわ柳壇」※課題「サイズ」/『朝日新聞』大阪版2022年9月28日/西出楓楽選)。
結婚するときに買った今の住居は、坪三十弱ほどの狭い敷地に立っている。中古で買ったが、まわりには同じような作りの家が九軒あるから、すべて同じ時期(昭和50年代)に建売としてできた家々なのだろう。
大阪市内ということではめずらくしはない敷地と高さの家だとは言えるかもしれない。しかし、自分の生れ育った北海道から比較すると、やはり「ウサギ小屋」と揶揄されてもしかたのない住まいかもしれない。
旭川の親戚と話していて、かくかくという金額で家を買ったと告げたとき、驚かれたのをよくおぼえている。中古住宅の金額に驚かれたというよりは、親戚が反応したのは土地の値段だったろう。なにぶんその家は築十五年ほどの物件だったため、家屋の価値はほとんどなく要は土地を買ったのに等しい。
旭川の親戚が驚くのもむべなるかなで、その当時、聞くところによると、旭川の郊外あたりだと一坪1万円といった程度だ。だから、旭川では、建物に金をかけることができるため、どこの家も豪邸のようである。
さて、そんな自邸も今や一人住まい。「身の丈にあい」というよりは、広過ぎるかもしれない。離婚するとわかっていたら、一戸建てではなくマンションにしたものを。やれやれ……。
□本日落語一席。
◆九代目雷門助六「こり相撲」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
池袋演芸場、令和2(2020)年11月10日(池袋演芸場2020年11月上席)。