竹林亭白房

『川柳マガジン』2022年10月号★川柳

月刊『川柳マガジン』発売。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

◎いつの日かお払い箱となるヒト科
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/川柳水無月賞※課題「箱」/秀作/太田紀伊子選[秀逸1]・相田柳峰選[秀逸6]・川崎香太郎選[佳句12]・黒田るみ子選[天])。

◎寿司折にものを言わせる午前様
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/川柳水無月賞※課題「箱」/佳句/大野征子選)。

◎平和主義唱えて核に包囲され
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/川柳道※課題「告げる」/佳作/岡崎守選)。

◎敵味方瞬時に分ける処世術
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/クラブ誌上句会※課題「反射」/七十秀/鈴木いさお選)。

◎ちゃん付けで呼ばれ上司に身がまえる
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/クラブ誌上句会※課題「反射」/七十秀/鈴木いさお選)。

◎勘違いするたびいつも恋に落ち
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/クラブ誌上句会※課題「反射」/七十秀/鈴木英峰選)。

◎おたがいを自由にさせる糸を引く
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/印象吟※課題=添付画像/佳作/瀬戸れい子選)。

◎後悔の多き半生ふり返る
(月刊『川柳マガジン』2022年10月号/駄洒落川柳/佳作/佐道正選)。

今回もっとも成績の良かったのは「いつの日か」の句。ただ、地球上で、他の生物より人類が早く滅びるだろうとか、人類の生存がそう長くはないなどとした発想で詠まれるものはわりと目新しさがないかもしれない。
この句が評価されるとしたら、「お払い箱」という言葉を使ったところなんだろうなという気はしています。

□本日落語一席。
◆露の紫「遊山船」(MBSテレビ『らくごのお時間』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和4(2022)年9月25日OA(第131回)。
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