竹林亭白房

馬久「花瓶」★落語

□本日落語一席。
◆金原亭馬久「花瓶」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和4(2022)年8月26日(第650回「TBS落語研究会」)。
「しびん」または「しびんの花活け」とも言われる一席。今回は、この落語ネタのことはさておき、ほほうと思ったことがある。

今回、馬久は「落語研究会」二度めの出演ということ。二ツ目なので、前回も今回も開口一番での出番だ。ちなみに、調べてみると、前回は平成17(2015)年12月25日(第570回)での出演だったようだ(演目は「厄払い」)。
で、馬久曰く、前回出演のときに知ったことらしいが、この御通家が集まる「落語研究会」では、開口一番の席というのは、多くの客が会場に入らず、会場のモニターを眺めながらロビーで煙草などを吸って、二席めになってから会場へ入ってくるとのこと。
だから、馬久は「ロビーの人たち、聞いてますかー!」と声をかけていた。

いかにも、東京の御通家らしいふるまいだと思った。以前、何かで読んだか聞いたかしたことだが、その昔、東京の定席の寄席では、前座あたりの浅い出番のところでは、通ぶった客が高座の落語に向きあわず、ウォークマンとかで古今亭志ん朝を聞いていたとか。今は、もうそうんな客はいないのだかどうだか。

はっきり言って、「落語研究会」でのこともそうだが、あまり聞いていて心地の良い話ではない。そんなことをするくらいだったら、まだ時間に遅れて会場に入って行くほうがまだましだと思える。
そういうタイプの嫌味な通は、大阪の客にいたという話を聞いたことがない。大阪の場合、通と言えるかどうかわからないが、客席には座っているが、本当におもしろくなければクスリともしない、笑わせるものなら笑かしてみろという客がいたという話は聞いたことがある(こちらも昨今はほとんど見られないだろう)。

東京と大阪の客気質の相違というのは、確かにあると再認識した、馬久のマクラ噺であった。
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