□本日落語一席。
◆五代目柳家小せん「弥次郎」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
紀伊國屋ホール、令和5(2023)年2月27日(第692回「紀伊國屋寄席」)。
北海道へ行く噺、武者修行で恐山へ行く噺、恐山から紀州へ飛ぶ噺。きっちり本寸法どおりの「弥次郎」である。
この落語は、とくに噺の筋立てがあるわけでなく、延々と法螺噺を続けていくだけのネタだから、導入くらいは既成の噺で始めて、あとは落語家の裁量で自由に法螺噺を創作してもよさそうなものなのに、意外とそのように演じている人がいないのはなぜだろう。
この五代目小せんは、だいたい噺を崩さずに演る人だから、さもありなんと思うが、それ以外の落語家でも、あまり「弥次郎」を独自に演ったのを聞いたことがない。
「お菊の皿」は、東京の落語家だとどんどん独自に演じるのに、「弥次郎」に関しては忠実なのがちょっと不思議な感じがする。
◆五代目柳家小せん「弥次郎」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
紀伊國屋ホール、令和5(2023)年2月27日(第692回「紀伊國屋寄席」)。
北海道へ行く噺、武者修行で恐山へ行く噺、恐山から紀州へ飛ぶ噺。きっちり本寸法どおりの「弥次郎」である。
この落語は、とくに噺の筋立てがあるわけでなく、延々と法螺噺を続けていくだけのネタだから、導入くらいは既成の噺で始めて、あとは落語家の裁量で自由に法螺噺を創作してもよさそうなものなのに、意外とそのように演じている人がいないのはなぜだろう。
この五代目小せんは、だいたい噺を崩さずに演る人だから、さもありなんと思うが、それ以外の落語家でも、あまり「弥次郎」を独自に演ったのを聞いたことがない。
「お菊の皿」は、東京の落語家だとどんどん独自に演じるのに、「弥次郎」に関しては忠実なのがちょっと不思議な感じがする。