□本日落語一席。
◆林家つる子「お菊の皿」(読売テレビ『平成紅梅亭〜東西女流噺家SP〜』)。
読売テレビ内スタジオ、令和5(2023)年8月18日収録。
「お菊の皿」は、つる子が「令和3年度NHK新人落語大賞」の際に演じているので、たぶん自信ネタなのではないだろうか。ただ、この年の「NHK新人落語大賞」は、かの桂二葉が史上初満点優勝している。
これもここでよく書くことだが、上方落語「皿屋敷」は、完成された古典落語として遊びの要素が少ないのに対して、東京落語「お菊の皿」は、演者の自由度が高く、人によって演りたいほうだいといったところがある。つる子もそれなりに自身のオリジナルアレンジで演っていたと思うが、心なしかおさえぎみに感じたのは気のせいだろうか。
大阪は、東京での「落語研究会」や「東京落語会」のような御通家が集まる落語会というものがあまりない。今回の「平成紅梅亭」も一般視聴者からの応募客だから、そんなに芸にうるさい人たちではないだろう。
もし、上方落語のマニアみたいな人だと、間違いなく思いうかべるのは、三代目桂春團治の「皿屋敷」だ。三代目の高座と比較されてもやっかいだろうが、今は、もうそんな客はいないかもしれない。
◆林家つる子「お菊の皿」(読売テレビ『平成紅梅亭〜東西女流噺家SP〜』)。
読売テレビ内スタジオ、令和5(2023)年8月18日収録。
「お菊の皿」は、つる子が「令和3年度NHK新人落語大賞」の際に演じているので、たぶん自信ネタなのではないだろうか。ただ、この年の「NHK新人落語大賞」は、かの桂二葉が史上初満点優勝している。
これもここでよく書くことだが、上方落語「皿屋敷」は、完成された古典落語として遊びの要素が少ないのに対して、東京落語「お菊の皿」は、演者の自由度が高く、人によって演りたいほうだいといったところがある。つる子もそれなりに自身のオリジナルアレンジで演っていたと思うが、心なしかおさえぎみに感じたのは気のせいだろうか。
大阪は、東京での「落語研究会」や「東京落語会」のような御通家が集まる落語会というものがあまりない。今回の「平成紅梅亭」も一般視聴者からの応募客だから、そんなに芸にうるさい人たちではないだろう。
もし、上方落語のマニアみたいな人だと、間違いなく思いうかべるのは、三代目桂春團治の「皿屋敷」だ。三代目の高座と比較されてもやっかいだろうが、今は、もうそんな客はいないかもしれない。