『川柳マガジン』2020年12月号★川柳

月刊『川柳マガジン』発売。一句入選。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

◎パンドラの底の希望に賭けてみる
(月刊『川柳マガジン』2020年12月号/前句付※前句「九回裏に奇跡生まれる」/佳作/森吉留里惠選)。

前句付は難しい。ともすると、前句の内容をそのまま詠んでしまいそうになる。今回の選評にも「球場の九回裏大逆転を詠んだ作品が約七割を占めた」とある。実のところ、自分も、二句提出できるこの柳壇に一句はそのようなものを入れてしまったのである。というのも、一句はどうしてもそのようなものしか思いうかばなかったので。
当然入るはずもないよなと思って、本誌確認後、即その句は捨てた。で、生き残ったのが上掲句。

これぞと思うものが一句しかできなかった場合、二句出せても、一句しか出さない方が選者の手を煩わせずにすむのじゃないかなとも思うのだが、選者のかたによっては、二句出せるのに一句しか出さないと心証を悪くする(創作意欲に欠けるということか)ということも、さるところから聞いたことがある。なかなか悩ましいものだ。

□本日落語二席。
◆三代目東生亭世楽「十徳」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
池袋演芸場、令和2(2020)年9月10日(2020年池袋演芸場9月上席)。

◆『笑点』女流大喜利：林家三平(司会)/春風亭一花・春風亭ぴっかり☆・林家あずみ・一龍斎貞鏡・林家つる子・鏡味味千代※昔昔亭喜太郎(座布団運び)(BS日テレ『笑点』特大号第357回)。
日テレ麹町スタジオ、令和2(2020)年11月26日OA。