□本日落語三席。
◆桂雀太「天狗刺し」(NHK大阪放送局『上方落語の会』)。
NHK大阪ホール、令和2(2020)年10月1日(第408回「NHK上方落語の会」)。
めずらしい噺を一席聞いた。これもまた、埋もれていた落語を故桂米朝が復活させたということで知られているものの一つである。しかし、復活させたわりには、「持参金」などほどにはあまり普及していない。
天狗を捕まえてすきやきにするなどという荒唐無稽な展開だからか、いや、荒唐無稽なら、よく演られている落語でもいくらもそのようなものがある。「あたま山」とか。
また、落げがわかりにくいということも、この落語の難として指摘することはできるが、そういったものも、従来の落語家たちによって、当世にわかりやすく改作されてきたのではなかったか。
そんなこんなで、多くの人に周知しない謎の落語かもしれないが、雀太は落げだけについて言えば、オリジナルとしてかえていた。天狗を捕まえに来たという男と京都人の会話で、京都人曰く「天狗を食うなどはめずらしくない。寿司屋へ行けば、河童食うとる」である。なかなかおもしろい落げだと思う。この落げを言うために、最後のプロットをかなり変更しなければならないようだが、それはそれで良いのではと思われる。
◆立川吉笑「一人相撲」(NHKラジオ第一『NEXT名人寄席▽ネクストメイジン』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和2(2020)年11月13日収録(11月28日OA)。
◆古今亭志ん吉「二階ぞめき」(NHKラジオ第一『NEXT名人寄席▽ネクストメイジン』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和2(2020)年11月13日収録(11月28日OA)。
◆桂雀太「天狗刺し」(NHK大阪放送局『上方落語の会』)。
NHK大阪ホール、令和2(2020)年10月1日(第408回「NHK上方落語の会」)。
めずらしい噺を一席聞いた。これもまた、埋もれていた落語を故桂米朝が復活させたということで知られているものの一つである。しかし、復活させたわりには、「持参金」などほどにはあまり普及していない。
天狗を捕まえてすきやきにするなどという荒唐無稽な展開だからか、いや、荒唐無稽なら、よく演られている落語でもいくらもそのようなものがある。「あたま山」とか。
また、落げがわかりにくいということも、この落語の難として指摘することはできるが、そういったものも、従来の落語家たちによって、当世にわかりやすく改作されてきたのではなかったか。
そんなこんなで、多くの人に周知しない謎の落語かもしれないが、雀太は落げだけについて言えば、オリジナルとしてかえていた。天狗を捕まえに来たという男と京都人の会話で、京都人曰く「天狗を食うなどはめずらしくない。寿司屋へ行けば、河童食うとる」である。なかなかおもしろい落げだと思う。この落げを言うために、最後のプロットをかなり変更しなければならないようだが、それはそれで良いのではと思われる。
◆立川吉笑「一人相撲」(NHKラジオ第一『NEXT名人寄席▽ネクストメイジン』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和2(2020)年11月13日収録(11月28日OA)。
◆古今亭志ん吉「二階ぞめき」(NHKラジオ第一『NEXT名人寄席▽ネクストメイジン』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和2(2020)年11月13日収録(11月28日OA)。