□本日落語二席。
◆春風亭朝也(現三朝)「小粒」(寄席チャンネル『楽器cafe火曜亭』)。
東京神保町楽器cafe、平成26(2014)年12月9日(「氣になるふたり会~すずらん亭~」#8)。
珍品である。『増補 落語事典』には『小勝特選落語集』(講談社/昭和12年4月)の速記を記すのみ。川戸貞吉『落語大百科』によれば、トメさん文治と呼ばれた九代目桂文治がよく演ったとのこと。川戸は、落げが「鍬形(潟)」に似ているので、あまり演られないようになったのではと記していたが、「鍬形(潟)」自体もめったに聞かなくなっている落語のように思うから、その推察はちょっと違うような気もする。
「小粒」にしろ「鍬形(潟)」にしろ、極端に身体の小さい男を題材にした噺ゆえ、身体的な話題にうるさい現在では演りにくくなっているのだろうか。それでも、昭和12(1936)年の小勝の速記にあるだけというのは、戦後も九代目文治以外にはあまり手がけられなかったとあるから、きっと何か他に理由があるかもしれない。
ちなみに、「鍬形(潟)」のほうは、『増補 落語事典』によれば、五種の速記本掲載の記載がある。こちらはよく高座に掛けられていたようだ。
さて、この珍品を朝也(現三朝)は、どこから仕入れてきたのだろうか。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・二代目林家木久蔵(ゲスト)・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2840回。
日本テレビ麹町スタジオ、令和4(2022)年12月18日OA。
◆春風亭朝也(現三朝)「小粒」(寄席チャンネル『楽器cafe火曜亭』)。
東京神保町楽器cafe、平成26(2014)年12月9日(「氣になるふたり会~すずらん亭~」#8)。
珍品である。『増補 落語事典』には『小勝特選落語集』(講談社/昭和12年4月)の速記を記すのみ。川戸貞吉『落語大百科』によれば、トメさん文治と呼ばれた九代目桂文治がよく演ったとのこと。川戸は、落げが「鍬形(潟)」に似ているので、あまり演られないようになったのではと記していたが、「鍬形(潟)」自体もめったに聞かなくなっている落語のように思うから、その推察はちょっと違うような気もする。
「小粒」にしろ「鍬形(潟)」にしろ、極端に身体の小さい男を題材にした噺ゆえ、身体的な話題にうるさい現在では演りにくくなっているのだろうか。それでも、昭和12(1936)年の小勝の速記にあるだけというのは、戦後も九代目文治以外にはあまり手がけられなかったとあるから、きっと何か他に理由があるかもしれない。
ちなみに、「鍬形(潟)」のほうは、『増補 落語事典』によれば、五種の速記本掲載の記載がある。こちらはよく高座に掛けられていたようだ。
さて、この珍品を朝也(現三朝)は、どこから仕入れてきたのだろうか。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・二代目林家木久蔵(ゲスト)・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2840回。
日本テレビ麹町スタジオ、令和4(2022)年12月18日OA。