□本日落語三席。
◆立川談笑「金明竹」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京町田市町田市民ホール、令和5(2023)年12月6日収録(「東京落語会」)。
談笑の「金明竹」を聞くのは二十三年ぶり。以前は2011年2月だったが、そのときの公演情報は、横浜にぎわい座、平成22(2010)年12月21日(立川志らく・談笑二人会第二日)。
当時聞いたときは、加賀屋佐吉の使いが語るところを、通常の上方言葉でなく東北弁か北関東の言葉にかえて演っているようだと思っていたが、今回あらためて調べてみると、談笑自身がXで解説しているものを見つけた。
曰く、談笑は東京の下町生れだが、ルーツは青森の津軽であると。そして、「五所川原やら金木の親戚から聴かされてきたディープな津軽弁を基にして」この「金明竹」を作った由。御本人としてはとても愛着のあるネタと言っていた。
また、これを演じたあとに、師匠立川談志から「真打になるか」と打診されたということも、今回、『日本の話芸』のオープニングトークで語っていた。
また、オープニングトークでは、これが前半後半でもともと別の噺だったとも言っていたので、あらためて調べてみた。
したところ、前半(丁稚とのやりとりまでか)は、狂言をもとにして十返舎一九が作ったものが落語になったようだ(「骨皮」というらしい)。そして、後半(加賀屋佐吉の件か)は、初代林家正蔵(林屋正藏)が天保年間に作った「阿呆の口上」というものが原話らしい。これは、速記でもあるのだろうか。もしあるなら見てみたいが。
いや、江戸時代に速記なんてあったかなと思って、さらに調べると、この初代正藏が出したという噺本『百歌撰』なるものがあってそこに「阿呆の口上」が収載されていると知った。そして、『百歌撰』は早稲田大学図書館がネット上で公開していると知る。
確かに「金明竹」。落げも「ハイかわずに飛込ました」と、現在と同じである。
◆桂ぽんぽ姫「シングル・デブ」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月12日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選第四日)。
◆露の団姫「お血脈」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月12日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選第四日)。
◆立川談笑「金明竹」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京町田市町田市民ホール、令和5(2023)年12月6日収録(「東京落語会」)。
談笑の「金明竹」を聞くのは二十三年ぶり。以前は2011年2月だったが、そのときの公演情報は、横浜にぎわい座、平成22(2010)年12月21日(立川志らく・談笑二人会第二日)。
当時聞いたときは、加賀屋佐吉の使いが語るところを、通常の上方言葉でなく東北弁か北関東の言葉にかえて演っているようだと思っていたが、今回あらためて調べてみると、談笑自身がXで解説しているものを見つけた。
曰く、談笑は東京の下町生れだが、ルーツは青森の津軽であると。そして、「五所川原やら金木の親戚から聴かされてきたディープな津軽弁を基にして」この「金明竹」を作った由。御本人としてはとても愛着のあるネタと言っていた。
また、これを演じたあとに、師匠立川談志から「真打になるか」と打診されたということも、今回、『日本の話芸』のオープニングトークで語っていた。
また、オープニングトークでは、これが前半後半でもともと別の噺だったとも言っていたので、あらためて調べてみた。
したところ、前半(丁稚とのやりとりまでか)は、狂言をもとにして十返舎一九が作ったものが落語になったようだ(「骨皮」というらしい)。そして、後半(加賀屋佐吉の件か)は、初代林家正蔵(林屋正藏)が天保年間に作った「阿呆の口上」というものが原話らしい。これは、速記でもあるのだろうか。もしあるなら見てみたいが。
いや、江戸時代に速記なんてあったかなと思って、さらに調べると、この初代正藏が出したという噺本『百歌撰』なるものがあってそこに「阿呆の口上」が収載されていると知った。そして、『百歌撰』は早稲田大学図書館がネット上で公開していると知る。
確かに「金明竹」。落げも「ハイかわずに飛込ました」と、現在と同じである。
◆桂ぽんぽ姫「シングル・デブ」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月12日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選第四日)。
◆露の団姫「お血脈」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月12日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選第四日)。